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人棲まぬ庭の切株{ルビ躑躅=つつじ}咲く

花の名を問ふてしらんと遊びけり

孫可愛い母の日あるを忘れをり
あたたかに日は暮れ夜は明けまた今日や

水仙の咲き誇る庭目の裏に

まだ遠き夜の奥処にかすむ月

下手くそなバイオリン奏でていた父よ

老人と言わずに済むなら総て釈し

御の字とこ ....
星占い今日のわたしを導いて

この罪なら{ルビ頁=ページ}の間に間にゆらめいて

ラジオから聴こえる声は潮騒か

小鳥が転んで落ちる涙は血の色で

もう去った白鳥に届く/届かない声
 ....
わからず屋だったんだねと妹の目

病棟のテレビに映る尋ね人

暁のガス局のタンク{ルビ赫=あか}に揺れ

花曇りの花は増えたか雨模様か

病にて吹き送る風うしろ足

涙かな花に滴る ....
寒晴れに鰤ほろ酔ふ藻陸蓮根 黙々とボールを蹴る子冬木立

小さき鉢の菫に冬のひかり憩う

水平線を折るその指先から飛び立つ折り鶴
散る音も転がる音も枯葉らし

寒のみを老野良猫に感じたり

木枯らしや葉っぱ転がる二歩三歩

{ルビ皸=あかぎれ}が嫌がらせする小指かな

ランナーを真似てか岸辺走る鴨

それぞれ ....
薄すぎて困るといううちなんちゅ

もう誰も居ない教室 一輪花

三十はしらふで生きた会社員

逢う人はいつも初だと思いおく
コーヒーをやめて{ルビ白湯=さゆ}にす冬の朝

小春日の電車園児に満たされて

ふくよかな大根足の{ルビ娘=こ}もいいね

その音のパリッと淋し踏み落葉

シュッとして冬のゴキブリ安楽 ....
大根断ち白き純情現はるる

鯛焼の尾までうっすら{ルビ餡子=あんこ}かな

鯛焼屋客の多さに目が泳ぐ

鴨のんき見るぼくも又のんきかな

くるりんと体丸めて鴨潜る

{ルビ灯火=と ....
街角でティッシュ渡され冬の空

この冬は{ルビ暦=こよみ}通りの寒さかな

からころと下駄を鳴らして湯ざめかな

掃く人の去りて落葉がまたひとつ

野良猫も老いの歩みや落葉道

「 ....
詩の様に小花に秋の小蝶ゐて

食ふ顔も干柿に似るおばあちゃん

靴置き場{ルビ紅葉=もみぢ}もふたつ並びをり

妖精が紅葉を履いてやって来た

ぷるぷるの中に歯ごたへ橡の餅

干柿 ....
 頁{ルビ繰=く}る 手を休め{ルビ食=は}む {ルビ葛湯=くずゆ}哉


「ただいま」と 還り笑う君 雪の{ルビ冠=かん}


 降る雪と 藥罐の歌う 夜更け哉


 電飾の 眠っ ....
寂しさの星座へ向かう一月半ば

諦めを一つ手持ちて鬼は外

もう良いと言ってほしいの冬銀河

冬の雨寂しいという合言葉

父がいないわたしは起きる寒き朝

かけがえのない思い出に浸 ....
試してみても越えられないか壁があり


*
ある意味壁のないことがおかしいと思うのだけど、inkweaverはどう思う?

壁は挑戦を意味し、克服することで成長が生まれます。時には ....
 
告解の翌日はれてぬくぬくと

*

(多宗教徒國を公認している地域で生活して死んでいくための一つの考察として)

*
「多宗教徒を公認している日本で生きている多数の人は
告解とい ....
酔い覚めて
一杯二杯
もう一杯
青い空
西から東
雲がゆく

干し柿の
甘きとろみに
母想う

眠れない
夜の薬は
十二錠
酔い酔いて
ひとり旅ゆく
枯れた道
愚痴などは言わぬと決めて冬の月

姦しや冬寒の月は上弦で

冬ざれの野には野の想いがあり

乾かない髪に触れて確かめる冬

冬苺口にほおばる我と父

狐火を追いかけてなお過去の時
足元に電気膝掛けなお震え


手足荒る冬場のきつい水仕事


風凍る空の晴れ間は眩しくて


山茶花の香りだになく時は過ぎ


宙天は神秘の趣き冬の宵


木枯らしの吹く ....
枯芒今日も見たよ幽霊を


{ルビ天=あま}冴ゆる我は天使を空に見し


寒さに負けじとの思いが我を推す


たま風や遠い亡霊を訪ねおり


燗酒をあおる父の背は寂し


 ....
霜月の初めに思う来年の賦

秋の夜も残り少なし仰ぎ見る

孤独とのはざまにあるは若煙草

夕暮れて秋の雨降る庭の隅

時雨れては{ルビ首=こうべ}の垂れる文化の日

孤独との架け橋 ....
おもひみをつれゆかむこのたましひは松林へ

おもひみつれゆかむこと海辺をゆかむ

道におる玉ひかるましろの小鳥

かすかましろの小鳥の羽音

さびしさは海のなせる

青海なせる ....
父の祈り母に添いたる秋の夜

秋を見て父を見てただ心静けき

送りまぜ今日はかくやと嘆きおり

父の背に後の月を見し夕間暮れ

十六夜の月は空にはとどまらず
この雨を人にそむいてわれゆかむ

茫々とときに朗々とひかりをひとりゆかむ

雨に海に身をさらす赦されない身を

海よ空よゆるせよわがこころ人に赦されず

ふたり夜の海見るたましひと ....
海哀しこの身たよりに恋をおもう

あめつちもなしこの身がたより

海、山哀しここにぐっとこらえる

恋のひとみの焦点のうるむ、山

風わたるくさはらのくさが避けて

はつなつの青空 ....
私はうたおう哀しみどものわけ捜す

酒にもひとへもいかぬ哀しみをこらえる

おとなりのピアノのおとに酔ってしまうよ

燃える若さもなし智慧を武器にいく

艶やかな妻の髪と鬱屈しているわ ....
薄紅葉家の庭にもあったっけな

惚けてはうつつに帰る秋の昼

母の味欠けていたのは椎茸や

そぞろ寒戸外に出るも少し震え

果てしない夜中にまんじりともせず目覚め

秋の朝見上げる ....
雁の使はるか果てまで独り言ちて

蓑虫のなつかしさかな手を伸べて

愛らしや鶏頭の声千の風

渡り鳥今はまだ季節に遠く

悲しみの扉を開けて秋静か

玩具箱固い扉に秋深く
wcさんの俳句おすすめリスト(57)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紫蘭のあそび- 美世俳句4*25-4-27
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句3*25-4-16
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句325-4-15
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句6*25-4-12
寒晴れに鰤ほろ酔ふ藻陸蓮根- 洗貝新俳句7*25-2-18
冬の日- 紅茶猫俳句3*24-12-12
冬の童話たち- 森田拓也俳句16*24-11-22
しらふ- 足立らど ...俳句6*24-11-20
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冬に唄えば- 森田拓也俳句11*24-11-11
ノンシャラン冬日記- 森田拓也俳句10*24-11-9
もみじナリティ〜。- 森田拓也俳句14*24-11-6
二月、夜- 墨晶俳句4*24-2-5
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5*24-2-4
2023年12月17日日曜日_壁- 足立らど ...俳句4+*23-12-17
告解の翌日はれてぬくぬくと__(多宗教徒國を公認している地域 ...- 足立らど ...俳句323-12-17
忘年の夜- レタス俳句3*23-12-16
随想- レタス俳句4*23-12-14
冬の旅- レタス俳句4*23-12-14
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5*23-12-4
つれづれと俳句- 大町綾音俳句2*23-12-3
つれづれと俳句- 大町綾音俳句2*23-12-2
つれづれと俳句- 大町綾音俳句3*23-12-1
自由律2003.11.11.- 田中教平 ...俳句2*23-11-11
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5*23-11-10
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つれづれと俳句- 大町綾音俳句8+*23-11-8
つれづれと俳句- 大町綾音俳句4*23-11-7

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