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◯おぼろん……

おはようございます。

今日は早速佳境に入っている感じですよね、テーマは、「視覚と音楽〜いかにして文字だけで音を呼び覚ますか〜」ということでお願いします。

◯おぼろん… ....
「ヤドカリ」

たまにはヤドカリのまねをしよう
せなかをかいて
おなかをかいて
さあひっこし
ボクは貝ではないよ
ボクは蟹ではないよ
中途半端だけれどキレイずき
おくびょうだけれど堅 ....
あたたかに日は暮れ夜は明けまた今日や

水仙の咲き誇る庭目の裏に

まだ遠き夜の奥処にかすむ月

下手くそなバイオリン奏でていた父よ

老人と言わずに済むなら総て釈し

御の字とこ ....
星占い今日のわたしを導いて

この罪なら{ルビ頁=ページ}の間に間にゆらめいて

ラジオから聴こえる声は潮騒か

小鳥が転んで落ちる涙は血の色で

もう去った白鳥に届く/届かない声
 ....
 はあ、長い……退院まではやはり三ヶ月ほどかかるようです。

 今日は父が面会に来て……同じ病棟の年下の患者さんから「家族が面会に来るのって嬉しいですか?」と聞かれたのですが、「うちの父親はもう認 ....
わからず屋だったんだねと妹の目

病棟のテレビに映る尋ね人

暁のガス局のタンク{ルビ赫=あか}に揺れ

花曇りの花は増えたか雨模様か

病にて吹き送る風うしろ足

涙かな花に滴る ....
 入院中のことを何か書こうとも思うのですが、なかなか……何を書いていいのか迷うというのはあります。そもそも患者さんたちのことをあれこれ書くというわけにもいかないですし……

 無難なことを書けば、 ....
 見上げた時には空があったのだけれど、見下ろした時には視線の先には水たまりだけがあって、すでに空に何があったのかも忘れていた。

 そんな日はわたしもかつての恋なんかを思い出せるようで、ただしそれ ....
……がっしゃあん、と、すごい音を立てて(これは言い過ぎね)、大きな音を立てて、床に食器をぶちまけてしまった女性患者に、──ララ、ら──キツネのような目で、「今、電話して、下から持ってきてもらうから」、 .... ”お百姓さんの手だね。”

というのが、

不細工なわたしの手にかんする彼の感慨。
痛み止めのかわりに睡眠薬を飲んで、
買い物へと出かけて行く。

主婦に休みなんてないんだよ。
あなたは主婦ですか?
いいえ、家事手伝いです。

わたしは単なる家事手伝いです。
昔は夢や ....
こんばんは。
今のHさんが高次元の立ち位置に立って物事を観測している、
ということであれば、それはHさんにとって正しいのです。

ただ、わたしは、例えばイチゴケーキを買おうと思ってもお金がなく ....
寂しさの星座へ向かう一月半ば

諦めを一つ手持ちて鬼は外

もう良いと言ってほしいの冬銀河

冬の雨寂しいという合言葉

父がいないわたしは起きる寒き朝

かけがえのない思い出に浸 ....
愚痴などは言わぬと決めて冬の月

姦しや冬寒の月は上弦で

冬ざれの野には野の想いがあり

乾かない髪に触れて確かめる冬

冬苺口にほおばる我と父

狐火を追いかけてなお過去の時
足元に電気膝掛けなお震え


手足荒る冬場のきつい水仕事


風凍る空の晴れ間は眩しくて


山茶花の香りだになく時は過ぎ


宙天は神秘の趣き冬の宵


木枯らしの吹く ....
枯芒今日も見たよ幽霊を


{ルビ天=あま}冴ゆる我は天使を空に見し


寒さに負けじとの思いが我を推す


たま風や遠い亡霊を訪ねおり


燗酒をあおる父の背は寂し


 ....
霜月の初めに思う来年の賦

秋の夜も残り少なし仰ぎ見る

孤独とのはざまにあるは若煙草

夕暮れて秋の雨降る庭の隅

時雨れては{ルビ首=こうべ}の垂れる文化の日

孤独との架け橋 ....
父の祈り母に添いたる秋の夜

秋を見て父を見てただ心静けき

送りまぜ今日はかくやと嘆きおり

父の背に後の月を見し夕間暮れ

十六夜の月は空にはとどまらず
薄紅葉家の庭にもあったっけな

惚けてはうつつに帰る秋の昼

母の味欠けていたのは椎茸や

そぞろ寒戸外に出るも少し震え

果てしない夜中にまんじりともせず目覚め

秋の朝見上げる ....
雁の使はるか果てまで独り言ちて

蓑虫のなつかしさかな手を伸べて

愛らしや鶏頭の声千の風

渡り鳥今はまだ季節に遠く

悲しみの扉を開けて秋静か

玩具箱固い扉に秋深く
わたりたり雁の旅路はせつなくも

涙もてただ拝顔すべし秋の田を

心を晴らす種はいずこへ秋の空

牛蒡引く手も借りたしや忙しなく

秋空に思い叶わず暮れるまま

冷たいと思わず手を ....
秋雨となりて思いは空に浮かび

留飲を下げて南へ鷹渡る

悲しみに溶けない氷はどこにもなく

どんぐりの転びて惑うわがしるべ

悲しみも秋の宵には消え果てて

木犀の海に沈むは思い ....
青き時宵闇に秋葉溶け込んで

身に染むや孤独の病時経ちて

泣きたくて秋の夜には涙の雨

秋の朝しらじらと明け身震いし

柿の実や生らずになってもう幾年

葡萄の実母の位牌にささげ ....
ふと迷いふと振り返り秋の宵

秋高し目の奥にあるおとぎの国

歳時記をめくって今日も秋は澄む

菊の花人それぞれに花それぞれ

思い出を遠くに手繰る秋の初風

ましら酒自然の奥深さ ....
ひよどりの姿を見ては振り向いて

痛みを越えセイタカアワダチソウを見る

眠れぬ夜アメリーの乳房と人は言い

あとは打つだけの稲田で緘黙し

秋の田や眠れぬ夜に沈みゆく

流れ星星 ....
形見なるコートをはおる日も間近

月見酒沈黙だけが支配して

明日を思う今日これからの神無月

秋と言う幻想を越えただ歩む

秋月夜孤独と思うは一人のみか

酒を酌み己を見つめるこ ....
里芋を好む父のため遠出して

神無月流転流転とただ唱え

秋の{ルビ湖=うみ}今年もまた白鳥は来るのか

悲しみは秋の代名詞とは言えず

銀杏散り舗道は黄色{ルビ一色=ひといろ}にて
 ....
暮れなずむ秋の夕べに星一つ

露と消え悩みもどこかへ流されて

あけびの実今は亡き母とともに

名月を見ずとも時は過ぎにけり

雨また雨と見るうちに変わる秋の色

望月の過去は思い ....
新しい{ルビ朝=あした}は秋に降り立ちて

思わずとも秋澄む庭に小鳥たち

とがりとがり音立ててなお秋の宵

誓いとはいかなる意味ぞ身に染むる

秋深くつるべ落としの夕暮れに

齟 ....
悲しくて此の花咲くや秋桜

悲しみや月代を追う人の群れ

泣いてもなお明日には咲く秋桜

爽やかにコーヒーを飲み黙考す

信頼は秋の夕べに訪れて

きりぎりす泣いても良いよ過去は過 ....
wcさんの大町綾音さんおすすめリスト(41)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
音楽と詩⑦- 大町綾音散文(批評 ...225-4-29
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つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句325-4-15
つれづれと- 大町綾音散文(批評 ...5*25-4-12
つれづれと俳句(無季)- 大町綾音俳句6*25-4-12
つれづれと- 大町綾音散文(批評 ...3*25-4-11
旅程──一つの残余である夕べ- 大町綾音自由詩4*25-4-11
食堂にて- 大町綾音自由詩3*25-4-8
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- 大町綾音自由詩12*24-11-11
ある手紙から- 大町綾音自由詩11*24-11-7
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5*24-2-4
つれづれと俳句- 大町綾音俳句5*23-12-4
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