こんなにも雪に降り込められるのを

喜ぶものがいるなんて

そうやって清らかなものに

深く深く染められていくのを

待っていたものがいるなんて
ピサの斜塔を見てから

頭の中が傾いてしまって

たえず修正しようとする意識が働いている

倒れない限り

傾けば傾くほどいいらしい



小説もしかり

詩も ....
吾子

あなたは ひのひかりを 
いっぱいにうけた ほうせきを
おおきな はっぱのうえに みつけましたね
あなたのめは ほうせきよりも 
きらきらと かがやいていました
あなたの ....
手紙なんか
手紙なんか出すんじゃなかった
手紙なんか出したから
自分の気持ちを 知ってしまった




手紙なんか
手紙なんか出すんじゃなかった
手紙なんか出したから
 ....
唾液交じりの汗が香って

しとしととあなたもあたしも潤って

こんなに上手に二人になれて

ああ とっても幸せ


小さくあって

大きくなって

波に溺れて抱き合っ ....
ねえいま

花瓶の水が

静かに動いて

グラジオラスの茎を

そっとなでたのをみましたか





そう まるで

首筋のキスでした





 ....
あなたが あのこと キス する あいだ

とおい むかしに たびをして いた


おとが すこし

きこえにくかった あのころ


まいくに きょうみが でたのは

そのこ ....
雨の日のピアノの音が好きだ

お前も 雨が嫌いなの

そんな憂いた声で鳴いちゃって



あたしはあんたの 雨の日の

鳴いた声が一番好きだ

だからそんな

機嫌悪 ....
自分で自分が保てないとき
ベッドの中で
ヘッドフォンつけた魚になる


音は内壁を舐める
あたしの形をなぞって
まだ崩壊してないことを教えてくれる



でもあたし
気分は ....
印あかりさんのおすすめリスト(344)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 杉菜 晃自由詩6*12-2-23
斜塔- 杉菜 晃自由詩4*09-2-18
吾子- 蜜 花自由詩5*08-7-28
手紙なんか- 蜜 花自由詩2*08-7-1
二人になれたら- 蜜 花自由詩3*05-10-14
花瓶の花- 蜜 花自由詩12*05-7-19
あなたがあのことキスするあいだ- 蜜 花自由詩12*05-7-11
雨の日のあんたが好き- 蜜 花自由詩4*05-7-4
ベッドではねる魚- 蜜 花自由詩5*05-7-3

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