フランス語には名詞に女性とか男性とかがあるけれど、それはその言葉がほんとうに男とか女とかそういうことではなくて、ただふたつに分けるために男と女という概念をつかっているだけだ、とフラ語の教授が豆知識み .... 僕の朝は米研ぎから始まる

米袋から米粒を五握り深鍋に
シャッ シャッ シャッと開けていく
冷蔵庫から前夜冷やしておいたペットボトルの冷水を取り出し
米粒で満たされた深鍋に注ぎ込む
手の平 ....
たとえば広すぎる世界に
この心がなかったら
孤独に怯えずにすむけど
味気ない花が咲く

僕らは日常の隅っこで
光と影を探る生き物
まぶたに悲しみを隠してる

夢の畔からクロール
淡 ....
秋になり美味しいものが店に並ぶ献立決める母悩ませる

薔薇の花明るい色が僕は好き心和ます魅力を纏う

美術館で有名ではない絵画見た心震わす数々の絶景

夏の朝涼しさだけを強調する朝顔の花ひ ....
淀みの中に心臓をふかく落としてしまった
不確実な手放しの感触と
俯角の鈍さに たゆたいながら

海水面ではずっと光が音を奏でていたのだ
遠い太陽には眩しい響きが共鳴していて
届かない明るい ....
電気が走れば怯える鼠たち
眠っていたはずの溶岩も溢れ出て
重い空は赤く染まる
雲に隠れて浮かぶ月がパックリと半分に割れ
棘のある蔓に絡まり裸の女が地上に降りてきた
綿は白い露を滴らせ雨 ....
いいなあと思うのは
いつもつまらない地味なもの
特別じゃないありふれたもの

あなたの声や
地面に映った夏の葉影や
洗濯されてぶら下がってるチェックのシャツや
音のない雪の夜

生き ....
           160126

キタキツネの缶詰ならいくらでもあるよ!
私は声を張り上げる
新鮮でぴちぴちした若い雌の肉だよ
いつか来た道を馬車で運ぶ
淑やかな女性の胸にも
キタキ ....
朝焼け染まる町並みを巡り
静寂すぎる国道を見つけ
無邪気な笑顔で中央に立ち
独り占めした気分と出会う

幼い両眼が捉えたのは
止まった景色と澄んだ空気
人も車も泣き声もない
優しい色が ....
んふふっ

いきなり外付け階段の狭い踊り場に下から現れ ぶつかりそうになって 僕が「びっくりしたぁ」と思わず言ったら
見知らぬ君はずいぶんと余裕の微笑み

こんにちは!

へぇ 階段わざ ....
白を白に放ちながら
白は白に落ちてくる
誰もいない冬の隅に
放ち 放ち
放ちつづける


空をゆく窓の内から
なかば水没した都市を見つめた
四つ足の群れがつくる水紋
緑 ....
     原っぱが 広場となり
         しばらくして 
 四号公園と 立ち札がたてられ
 こどもの遊具が 設けられると

       どこからともなく
   子雀たちが見学に訪 ....
目をつむると見えるものがあった

遠くの山頂に輝く光
道は途中で草むらに隠れ
どこまで続いているか見えないけれど
どこかに沢が有り
林間に小道が有り
小動物の通る道など
きっと到達する ....
土地を踏み荒らしては場違いな花の種を植え
手遅れになりはしないかと黄鉄の装飾で埋め尽くす
やって来たのはアザミと蒲公英で
望みの花はいつまでたっても咲かない
それならばと土台からやり直 ....
 
冷たい手

あたい、冷え性だから

温めてやるさ、ずっと、ずっと、



 
朝の胎動が谺する、
夜のなかで、
私はゆっくりお湯を飲む。
私のなかだけにしか、
あてはまらない鍵をゆっくりと
舌で転がしながら。
朝を待ちながら、
カプセルに入る。
光の囁きに目をあ ....
鉄の臭い 匂い立つ
布団半分が血糊ベッタリと
昼間片目で歩いていて転げ
これはイカンと部屋に帰り着き
そのまま鎮痛剤ガバガバ飲み
いつしか眠りに落ちて
夜に目覚めればこの様だ

自らの ....
言葉が厚いナイロンシートの
壁にぶつかって流線形に歪む
喋るのは得意ですが独りです
世界は四角く私たちは丸いと
思っていたのに傾いた地軸に
逆らえない街の人と通じない
回転しなが ....
地下鉄で知らない場所へ
私は向かう スイカを取り出し
今日も 電車に乗って 私は
何をするのか 今日は 覚えていない


この寒い日の道のりを越えて
友達は来るのだろうか 私の中で
そ ....
何処に行ったのかしら
私の膝と、温かさに溢れる秘密
高い背中を見ていたら
今日もいつの間にか夕暮れ
琥珀のグラスを傾けて
少し煙を燻らせて
その指、滴、氷の音
眠る私の華を誘う

ほ ....
静かな 夜半のことだ

やせ細った月が 薄く流れる雲を照らして
とぎれとぎれの 心細い街灯を にじませている

昼でも閉まっている商店街には、
野良猫の姿もない

凍える自分の足音だけ ....
時が支配者であるという命題に
生は何時も屈服する
1日は24種の蒼い乾びた血液から成り立ち
時を忘れた瞬間に赤い血流は体内を巡る

生の瞬間は忘却に潜んでいる
小さな人間の小さな脳内に
 ....
落としたお年玉が道端にある
種がコンクリートの上で花咲いた
鼻先に持ってこられた餌
それは僕の弱さだと気付いた
無知に夢中になった
自意識だと思うが僕が担った
過剰に反応する感情
部屋に ....
人の不幸を祈るようにだけはなりたくないと願ってきたが 
ふとくちずさむ怜子

噴水はその尖端から凍りゆく わたしも液体を手放してゆく

目を閉じてうしろむきにすすみます一メートルがわたしの限 ....
陽が射せば 雪は溶ける

溶けた雪が 枝に幕を張り

百日紅の 深い爪痕

晴れた空に 水は乾き

哀しみは 消えない
指先が触れる。
指先が動く。
私の一日がはじまる。
ことばを書くことは、
身体の一部のようなもの。
私がそっと、
何かの気配や、
匂いを感じただけで、
そこからもう、
物語がはじま ....
家もない、
名前もない女の子になってみたい
食欲の束縛から解放されて
たとえば風になりたいと
だけど記憶は手放したくない
良いことばかりじゃないのは他人とおなじ
そしてわたしだって
ぽか ....
静かに灯りが消えた暗い部屋
液晶が映し出す鮮明な青空と
持たされた銃の重さと
あなたの命の重さと

僕は何を思えば良いのだろう
現実の違いに目を閉じてしまう
瞼の向こうでは
また銃声が ....
憧れかわして恵比寿の電車 涙捨て生まれ変わるの江戸の雪
レモンさんのおすすめリスト(1587)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
殺されるひととすれ違う(1/2)- 吉岡ペペ ...自由詩316-1-26
一日の始まり- たけし自由詩5*16-1-26
心海魚- 颯太@自由詩2*16-1-26
薔薇- 夏川ゆう短歌216-1-26
俯角の心臓- 北街かな自由詩416-1-26
懐中電灯- アラガイ ...自由詩7*16-1-26
陽射し- ガト自由詩8*16-1-26
宇宙の缶詰- あおば自由詩8*16-1-26
光と影- 颯太@自由詩3*16-1-26
微笑み姫- たけし自由詩416-1-25
凪羽- 木立 悟自由詩216-1-25
風と光の変奏(9)- 信天翁自由詩316-1-25
「目をつむると」_ー歳を取るとはこういうことか(9)ー_- イナエ自由詩16*16-1-25
高値の花- アラガイ ...自由詩6*16-1-25
ずっと- 殿上 童自由詩13*16-1-25
警告- あおい満 ...自由詩1016-1-24
血_噴き出るままに- たけし自由詩516-1-24
揺らぐ街- 為平 澪自由詩1516-1-24
ダウンジャケットのフリーター- 番田 自由詩316-1-24
にゃあ- 智鶴自由詩216-1-24
静かな夜半のことだ- いねむり ...自由詩216-1-24
- 鷲田自由詩316-1-24
押韻詩人の言葉- 独奏自由詩216-1-24
或いは絹ずれの音- そらの珊 ...短歌11*16-1-24
夜雪- アラガイ ...自由詩5*16-1-24
物語- あおい満 ...自由詩9*16-1-24
早春の川- もっぷ自由詩416-1-24
灯りが消えた部屋- 颯太@自由詩2*16-1-24
憧れかわして恵比寿の電車- 番田 俳句116-1-23
涙捨て生まれ変わるの江戸の雪- 北大路京 ...俳句216-1-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53