僕は、(――と書いておこうか、とり合えず、)
 今日近江八幡へ行きました。そこは盾みたいな山が
 そびえてて、「お、盾さんだ」とか意味不明な事を
 考えたりしながら、ドライブしていまし ....
 朝を待つ時間は長いけれども、朝が近くなれば飛び起きて走り出さんばかりに活動を始める、…実際、走ってしまう。階段を駆け下りて、最後の数段の階段と天井をつなぐ数本の柱のうちの最後の一本を右手でつ .... リアリティのある漫画
例えば「最終兵器彼女」や「ヒカルの碁」などは設定や画がかなりリアリティがあると思うが
リアリティがある漫画にとって一番重要なものが欠けていると思う
それは「缶ジュースの飲む ....
何度も何度も触れてくるのに
けして苦しくなることのない
数え切れぬ手 ふたつの手
近づき 重なり
離れゆく手
離れ 離れて
響きわたる手


さくさくと向かい風
にじむ ....
つめたいあおぞらの岸堤では、
薄色の私に関する波紋が水面で揺れていましたが、
十四歳の虚無にとって、ひややかな書籍など、
朝と草と自転車とほたるにすぎませんでした。
森をあまく満たすぶどうは音 ....
ことばの夢の季節のような図鑑のなかで
あしたの少女たちが眠っています。
かすかなひびきがきこえます。
青い虫の名前のようにそっとゆれてることにしましょう。
本論にうつる前に、まず文章についての私の考え方の一端を述べたいと思います。私は、たいていの主題はわかりやすい文章で書くことができると考え、わかりにくい文章に出くわしたら、執筆者の腕が悪いのではないかと .... もしかしたら私はFtMかもしれないと深刻に考えていた時期があった(当時FtMという言葉は一般的でなかった。私もそのころはこの言葉を知らなかった。知らなかったけれど悩みは深刻だった。FtMの意味がわかん .... ラードまみれの路上で
不自然に呼吸を操る君の濡れた貝殻
往来する車の振動に身体を刻み下を向く

夜ごと溶かせない太陽に
また明けてしまう日々に
玩具の馬さえ乗りこなせない毎日
君は
 ....
ビニルクロスが剥れたすきま 小さな蜘蛛と曳きはじめる
すこしばかり艶やか 折り戸のガラス エッチングされはじめたあたり
新聞屋は遠ざかる 本が押した頬のあたり 浅い皺に ....
残念でした。もう少しだったんですけどね。ほら、あなたの回答にはひどくムラがあるのです」

市役所が募集した屠殺係の試験に落ちた
受験者はどれくらいいるだろう
市民グランドに学校机が6つ
その ....
 下腹とは禍福である。禍福とは糾える縄の如しであり、それはまた人生である。

 人の下腹は人によって違う色をしている。顔が表の人生を映すとすれば、下腹はいわば隠しどころであり、当人が目を向けない人 ....
  からからと

  蝉は

  姿を消してゆく

  夜のおわりに

 ぽとり

 落つく

 砂浜に

 ひかる

 素肌のにぎわいが

 白くつめたい

 ....
青々とした
ススキが
手を触れれば
切れそうなくらい

猫を拾ったので
埋めた

分解者が
いくら細かくしようとも
ある一定のレベル以上は
分つことなど
不可能なように
全て ....
スチュワーデスさん、とスチュワーデスに声をかけると
私にはケイコという名前があるんです、とそっぽを向かれる
今度こそ間違いの無いように、ケイコさん、と呼ぶのだが
ケイコは押し黙ってしまう ....
あなたがいま
火をつけたたばこには
着火口から1.2mmのところに
680度の熱を関知すると
大爆発を起こす薬品がふくまれています

300円傘は
雨よけにもなりませんし
槍よけにもな ....
寂しいぜ
ミノフスキーの宇宙を
透明なカラス(それはガラスでできた凍えた烏)
が 堕ちてゆく 真空のなかを
音もたてず 堕ちてゆく
(のを義眼でみつめる)義妹は
バスにゆられる
寂しい群 ....
 




 あいつは俺の噂話をして
 俺から片腕を切り落とされた
 交差点の銀行は
 何度も合併して名前を変えた

 黒塗りのタクシーが客待ちして
 運転手が鼻毛をむし ....
あばら骨を浮き立たせたまま
空はどこへ埋まろうとするのか
墓地の土は硬すぎるのに
操車場の跡は狭すぎるのに



まわりながら燃えあがるかたちを
位置も時間も持たないものが
 ....
いつもいつも同じ場所で
同じ音とすれちがう
同じ夜の
同じ時間に
小さく横に弾む音が
沈む星を捕らえては
右と左をくりかえす
光の歩幅をくりかえす



ひろ ....
 恋で埋める空き地を
 日が差さないとぼくは文句を言った
 音楽が流れる川のないところで
 水浸しになるだろぼくは手紙を送った
 物語の中にいるこれは嘘ですぼくは日記に記し ....
塗り絵に多くの
期待をしては
いけませんよ
消えそうな手で
果てるまで
そういって命を乞うた

天花粉のけむり舞う
七百十号室は
発疹の若い火照り

八朔を剥く指も
ここでは何 ....
また まだ
ほらまた
同じように
同じこと
同じことば
同じことばかり
またかけたもう
かけた
ほらまたかけたし
にかけのことばで
もう忘れて
忘れている

ぐるぐるのロ ....
あいにくと
今朝は
雲母の雨

レイゾウコに
証券市場線の傾きで
保存されたキャベツが
笑う

そう
どうでも
いいことだった

遠いNの遠足に
かかる雲のあいま
母さん ....
「担当の岩崎です」「はい」「どうぞ」「石川県金沢市の河北郡で」「河北郡は」「はい?」「かほく市になりましたが」「そうですか」「そうです」「どうしてですか」「合併したからではないでしょうか」「合併」「合 .... メアリーは言った
「いつまでも一緒よ」
でも彼女はとっくに
土の下
おお おお
彼女はとっくに
おさらばだ

キング氏も言った
「死ぬときは一緒」
でも彼は今年
83
おお お ....
夏の玉蜀黍畑が夏に朽ち
私は鼓動を探ってうずくまった
途方も無い大気の、余りの光、余りの熱
玉蜀黍の呼吸には錆びて乾いた砂が混じり始め
焦がれるように焦げながら体躯は空に触れた
 ....
 歪みきった顔が映ってる鏡のそばから
 雨の音が聞こえる
 誰にも気づかれないドアが
 回転してる
 最後の階段だけない
 から
 おれは右足を開封して左手で閉じた
 ....
盆休みだ。何して遊ぼう。
そうだ、かきものでもしよう。 「注1」
かきもの?
うーん、いい響きだ。もう一回いってみよう。
「かきものでもしよう」
うーん、すばらしいっ。
貧しくても虚栄心だ ....
爆睡して昼に駅の周りを覚えようかしら。
ただファザーと同居しているので大学生活がモノトーン色に染まっていってるっぽいのでなんかもう馬以下です。
ホントに私は茶道部でもいいと思ってる。大抵の場合「マ ....
がらんどうさんのおすすめリスト(51)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
W君へ/或いは美しいものの為に- 高田夙児散文(批評 ...605-3-20
日々の垂れ流し050319おはよう- A道化散文(批評 ...405-3-19
リアリティのある漫画- 加藤泰清散文(批評 ...9*05-3-15
子守唄- 木立 悟自由詩605-1-23
地平線- 青色銀河 ...自由詩805-1-22
予感- 青色銀河 ...自由詩605-1-16
ポエム派宣言1「詩のわかりにくさ」- 佐々宝砂散文(批評 ...19*05-1-16
『万物理論』とsex- 佐々宝砂散文(批評 ...6*04-12-22
ナイロン- 瓜田タカ ...自由詩404-12-21
トワイライト- バンブー ...自由詩104-12-18
屠殺係大募集- 初代ドリ ...自由詩21*04-11-29
覚書・かふく- 生田散文(批評 ...104-9-12
からから- 折釘短歌304-8-26
ネコウチク- ねなぎ自由詩304-8-25
スチュワーデス・ケイコ- たもつ自由詩5104-8-25
ロシアのルーレット- 涼(すず ...自由詩304-8-24
群島- 青色銀河 ...未詩・独白2*04-8-23
生贄タンバリン- カンチェ ...自由詩1104-8-23
空は響いて- 木立 悟自由詩604-8-23
ある夜の歩み- 木立 悟未詩・独白304-8-23
卵を追う- カンチェ ...自由詩604-8-22
叙景事情- よつやと ...自由詩504-8-22
ripetere- 田代深子自由詩604-8-22
草笛_弾く_キャベツ- 青色銀河 ...自由詩704-8-22
104- 黒川排除 ...自由詩504-8-21
メアリーとキング- 自由詩504-8-21
玉蜀黍砂漠- A道化自由詩504-8-20
位置- カンチェ ...自由詩6*04-8-19
けふのうた(散文バージョン)- みつべえ散文(批評 ...504-8-18
イカレテルヨ日記- マスイジ ...未詩・独白2*04-8-18

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