からから
折釘
からからと
蝉は
姿を消してゆく
夜のおわりに
ぽとり
落つく
砂浜に
ひかる
素肌のにぎわいが
白くつめたい
焼ける瞳へ
アスファルト
ながれ
あぶら
蒸発する
耳をふさいで
毛穴もうずめ
きのうまで
海はきらきら
光ってた
今は、鉛に
とけて
満ちてた
いつまでも
それは燃えると
思わせた
とつぜん吹く風
澄みわたる
そら
短歌
からから
Copyright
折釘
2004-08-26 04:41:38