すべてのおすすめ
おとうさん
あなたは自分がつくった娘が
どうしているか気にならないの?
元気でいてほしいとか
幸せでいてほしいとか
もしそうおもっているのなら
自分から行動してよ
ぜんぜんそうは ....
全部一方通行だと知っていれば
大人しく回り道ができるのだろう
知らない道は
いきあたるまで前しかみえない
後悔するのは
戻ることじゃなくて
遅れることなんだよなあ
競争してし ....
ぐれいぷふるうつは
少し苦くて
少しあまい
目にしみるのは
ルビーの涙かな
ぐれいぷふるうつは
ひとりでたべるには多すぎる
わけあいたい苦さです
あなたに似ています
ルビ ....
幸せになりたい
くやしいときそうおもう
幸せの定義なんて
知ってて知らない
言葉にならできるとはおもうけど
私のそのときの幸せってきっと
言葉になれるものじゃあないんだ
言葉 ....
心には穴があいている
わざとあいているんだ
いろんなことを
おとしこめるように
わすれたふりで
ねむれるように
お風呂にはいると
それはぷくりと浮かんでくるから
そっと両手でな ....
心まで渇いていたから
冷たい飲み物をたくさん飲んだ
きりきり痛むのは
カラダの真ん中あたり
たしかあなたがいたはずの
芯まで冷えて
まだ早いことを知った
夏日の今日
雨ですね
言葉がふえる季節
無口な人の傘が
はっとする色で驚く
傘がそのまま人の
数になり
忘れられるものもまたある
帰る頃には晴れて
笑顔になったり
いっそう激しくなっ ....
心細いから影がいる
そう思って振り向かない
影が私の
前にきてくれるときがあるから
うつむきかげんで歩いてる
あの子にも教えたい
けしてひとりじゃないんだよ
どんな人だって
....
オレンジを切る
六等分に切る
大きいのと小さいのができてしまって
やっぱりさ
みんなおんなじってむずかしいね
大きいのをあなたに
そうおもってよくみると
オレンジのかたちが
ま ....
不安になって
ぴりぴりした肌でいると
小さなことでひっかいてしまって
ひっかいたものが憎くなる
ごめんねも言わないのね
なんて言葉も鉄砲になる
撃ったら
もどせないのも知っていて ....
だれからともなくなきだして
一斉になきやむかえる
なく意味をすぐに
考えてしまう私だけど
なきたいからないてるんだよ
君はそう簡単に言う
そんな風に明日をむかえよう
大声でま ....
私が私がって言いたくなる時
私の背中から羽がはえてくる
飛んでごらんとはえてくる
ほんとうは飛べるけど
まだその時期じゃない
うん と一呼吸すると
私はすとんと引っこんで
相変わ ....
服を捨てた
どんどん捨てた
着ていた頃の自分を捨てた
服に心をひっぱられたけど
ええいと切って
ばっさり捨てた
タンスはからっぽ
骨になったハンガーが
風にゆらりと揺れている
....
ひとりにひとつ星があれば
遠慮なく願い事ができる
かなわなかったと怒ることができる
なまえをかこう
しるしをつけよう
星には手が届かないから
だから
私は木がすきなんだ
空 ....
自由って
探すと自由じゃない
おふとんの中ぐらいの広さでいい
伸ばした手足が届くぐらい
それより先が未知数で
それよりうちが私の温度
自由って
想えば想うほど自由じゃない
....
おとうちゃんは田植え機のうえ
おかあちゃんはすきをもって土のなか
青い空のした
風が
ふたりをあおぐ
苗も
気持ち良さそうにゆれている
まぶしいな
いつのまにか
みどりの ....
母の日用のカーネーション 店先の
半額になっている
次の次の日
その次は
お店の裏側でひっそり咲くんだろうな
おかあさんの
姿に似ている
赤いカーネーションの鉢植え
おかあさんのことを
ちゃんと想っています今日
カーネーションやリボンつきの包装紙を
横目でみて通り過ぎ
なにをいっても
もう遅いと
それもいいわけ
とにかく
おかあさんはげ ....
言葉をこねてなんにしよう
言葉がとがって痛い
言葉をつくって偽る
自分の心さえ偽る
たったひとりの自分を
だれが守ってくれるの
放った文字さえもう届かない
だれかみていてくれればいい ....
いるはずの人がいないと
その人の型の空気ができている
動いている
呼吸している
私は寄り添って
(いるよね) せいかつをしている
していたいとおもっている
ささえられたり
声か ....
つばめの親は
とぼうとする子供を助けない
少し離れた場所で
おとうさん
おかあさんはとまっている
何事か話しながら
たまに外へいく
こどもはうんしょとのりだして
どたばたと ....
負けるもんか
って思ったけど
勝ち負けじゃない気がする
わかってよ
風がふきつける
わかってよ
わかってよ
いろんなものをとばしてゆく
私は
とばないよ
ふんばっている ....
意地をはったら息がつまる
背中がぴりぴり痛くなる
いったん意地をはると
ひきかえせなくなる
はらなければよかったけど
吐いた言葉をどうにもできなくて
残った意地とだきあって
折れ ....
いろいろとくやしい
わかってもらえない
わからない
くやしい
せいいいっぱいくやしい
夢中でくやしがって夜になってしまった
だからこそ生きている
そんな気さえしてくる
だれかを ....
紋白蝶と
紋黄蝶が
八の字を描いてとんでいる
互いの色など
関係ないよととんでいる
あのひとは嫌いでね
と会話する私たちの上を
白と黄色の蝶は
とんでいった
わらいながら
ツツジの花が
赤白赤と
クラッカーみたいに咲いていました
祝福も歓迎も
されていないのかもしれないけど
道の端にずらっと
クラッカーはならんでて
ぱーんと
紙吹雪がでてくるよう ....
ポケットのついた服を着ている
あわてて後悔を隠すため
間違っては訂正を繰り返し
ポケットはいっぱい
夜にざららととりだして
テーブルに並べる
色はあせているけど
今日の景色だね
....
指は
口ほどにモノを言う
って書いたら目があった
そりゃそうだよね
おなじ場所からはえてんだもん
みんなうまれた場所はおんなじなのに
とりあったりしてるから
減ったようにおも ....
おまつりのちょうちん
ぼうととおくあかるく
おみこしを
かねを たいこを
かついで たたいているのは
おじいちゃんだ
おとうさんだ
となりの おにいちゃんだ
いまはもういない
....
外国語のように
流暢な言葉でなくウグイスがいた
なめらかに
気持ちのよい朝に
外国語にはちがいないな
などとおもったりする私は
また
うつむきかげんで歩いていた
君はいまどのへ ....
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