すべてのおすすめ
たったひとりでも味方がいれば
歩いてゆけるそうきいた

だったら
あたしが君の
そのひとりになればいい

そうやって
だれかがだれかのひとりになれば
みんな笑って生きてゆけるよね
 ....
春祭りを
古い習慣だというひとがいる
いろんなひとの行列

いつでも太鼓はどーんどんと鳴る
鐘はしゃらんしゃらん

いつもはスカートの巫女さんも
装束でひたひたあるく

笑顔やしか ....
花が咲く
ちからいっぱい
空をむいて

花が咲く
自分のぜんぶをだしきって

いろんなことをおもいださせる桜の花を
ながめて今日をまたはじめる
ちいさなちいさなしあわせを味わう
紙コップで飲むコーヒーのような
てのひらで包めるあたたかさは
確かにここにあることを知らせる

だれもがちいさなぬくもりをほしがるけど
簡単にその手を差し ....
振り回した腕が
どこかにぶつかって
赤い血の線が走り出した

あたし傷ついてたんだ
だから痛いんだこころ

あなたに言わない
ことばがみえた

赤い線は
いつか文字をえがく
あ ....
冬の音なんてどうせしないとおもう

私たちの前にはなんの音もない
空に浮いた私のカラダを
かろうじて文字が支えている

悲しくなんかないのに
雪がふるから痛いよ
まるで忘れていた場所か ....
雨の中カラスが世間話をしていた
黒い仲間は
雨にむかって顔をあげてとんでいる
そうだ
カラスは雨をこわがらない

どうしてわたしたちは
雨にうたれるとうつむくのだろう
どうして

 ....
イノシシがでるんだってよ

近くの山からおりてくるらしい
親子でいるのをみたって人がいた

イノシシはこわいが
イノシシを食べるのはすきだって人がいる

イノシシはきっと
人間がこわ ....
車の前を
カラスとっとっとと横切る十二月
二本足で
黒い姿がひかってる

そのもっと後ろ
まっかな山
急いでいるのは私だけかな午後

カラスの地についた二本の足が
私の目をもってっ ....
人生ってね
曲がり角がいくつあるのかな

いつも
間違えている気がするけれど
曲がった方が私の道になる

今日も分岐点
知らないうちに選んでる

普通のさようならをして
二度とあ ....
おばあちゃんは栗をむく
背中を丸めて栗をむく
かたいかたい栗をむく

息子にも
娘にも
孫にも食べさせたい

むいたほうが食べやすい
ただそれだけで
もくもくと
真剣に

一 ....
信じるということは黙っていること
だからかな
月はいつも無口だ

ひたひたと夜に歩いていると
しらずしらずに素直になる

だれもがなにも言わないで
暗い夜に白くなり
明日がこっそり訪 ....
いるものと
いらないものにわけなさい

その基準がおかしいのではないか
なんて言いたくなるおかたずけの時間

いつもそうだ
決められない
いつも

古い家の古い小屋には
古いもの ....
いつでも心配があるから
私の背中は少し重い

そういえばランドセルは重かった
ぜんぜん魅力的じゃなかった
どうして背負わなきゃいけないのかと
毎日おもっていた

それをあけたりしめたり ....
あたたかい飲み物が
親切に感じる朝

みえない壁をよじのぼり
今日をこえる自分を想う

いくしかないよ
今朝咲いた花が羽のようにみえる
私の耳の穴をさわっても
なにもでてこないんだ
脳内を今日のかけらが
さらりとながれる

君の耳のかたちの
しまをめぐれば
世界ににたけしきが
耳からきざまれる

あしたへゆこう
 ....
ひとはどうしてさみしくなるのだろう
だれかといても
ひとりでいても
どうしようもなくさみしくなる

君がこの手に触れてくれたら
さみしさが消えるだろうか

私のこの手は
だれかのさみ ....
ほんものがほしい
出来れば触れられるもの
出来ればあたたかいもの

ほんものがほしい
あなたもそうだとおもう

ほんものですよ
そう言って触れてあげたい
なのに自信がない
ほんもの ....
夢の中に死んだあのひとがでてきました
鮮明に

あの笑顔でよびかけました
友人のために一肌脱ごうよと
そうだった

あなたのまわりにいつもみんないました
楽しかった
叱られたことさえ ....
隣同士でゆれる花のように
なにも言わずに
なにもきかずにゆれていたい

わけはあるのだろう
君のしぐさに
添えたい手とことばを
空にあずけて
少し早く起きると
白い時間ができている
まだなぞっていない時間

自由なようでいて
もうすでに枠ができているから
はみでることは許されない

希望がある気がした
今日のこれからに
 ....
おんがくをきくのにあきたから
文字の海でおよいでみる
文字は静かな刺激がここちいい

肌にあわないときもあるし
おなかにあわないときもある
だけどどれもしずかでしみいる
そんな文字はわた ....
つばめの仲間は待っている
雛たちが飛べるようになるのを
せかすわけでもなく待っている
その羽がそろうのを

みんなで集まってみせている
飛ぶってこんなに素晴らしい
飛ぶってこんなに楽しい ....
すすんでは後悔して
そんなくりかえしのための夜がある

空がまっくろでよかった
そんな風にいつも想う
みられなかったり
みえなかったりで
暗いのはいいね

あかりが目印になって
そ ....
なにものにも出番があるに違いない
そうおもわれてしまわれている
いつか
いつか

部屋のすみにおかれた文具のように
ひっそり

それはあなたがわすれていったものたち
だれがせめられる ....
蛇が
つばめの子が大変おいしそうだと
どうしても食べたくてたまらないと
細い棒を伝ってやってきました

なにも知らないつばめ親子は
しずかに眠っています

にんげんは驚いて
蛇をつつ ....
とんがってるのが
雨にたたかれて

とんとんとん
まったいら
ならいいけど
でこでこでこ

だから
くっついても
もういたくないよ

雨がつくった
ひととひとのうえいぶ
安心すると
ねむくなる

亀になって
ねむくなる

君のこうらはどうしたの
ずうっとうしろに脱ぎ捨てて
だからかな
とがってる
かみつきそうな
顔してる

待っててやるから
 ....
つばめの二番子は自由だ

二回目のつばめの子育てがはじまっている
一回目とは別の親子だ

家族も慣れたもので
つばめたちを見ながら
見ないで暮らしている

ああいるな と
目で確認 ....
鳥は
飛ぶ訓練をする

幸せでも
不幸せでも

ひそかに
ひそかに

夢をみるのだ
別の世界を
別の自分を

飛んでいる自分の羽が
風となる日を
鵜飼千代子さんの朧月さんおすすめリスト(253)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
僕は君の味方- 朧月自由詩314-9-3
春祭り- 朧月自由詩514-4-13
さくら- 朧月自由詩214-4-8
紙コップの中の風- 朧月自由詩314-1-28
いたかった- 朧月自由詩214-1-20
音もなく火は燃えて- 朧月自由詩414-1-15
黒の群れ- 朧月自由詩514-1-9
猪女- 朧月自由詩313-12-4
地についたカラス- 朧月自由詩413-12-2
夜の交差点- 朧月自由詩513-9-29
まんなかの栗- 朧月自由詩613-9-27
無口な月- 朧月自由詩413-9-23
引っ越し- 朧月自由詩213-9-8
校庭の影たち- 朧月自由詩313-9-6
羽のある花- 朧月自由詩713-9-5
耳のかたちのしま- 朧月自由詩613-8-18
月影- 朧月自由詩313-8-14
真実の手- 朧月自由詩513-8-11
おかえりなさい- 朧月自由詩313-8-10
花のように- 朧月自由詩413-8-7
白線の内側- 朧月自由詩413-8-6
おつかれ- 朧月自由詩513-7-28
つばめになる時- 朧月自由詩213-7-8
あかりをめざして- 朧月自由詩513-7-2
太陽はしっていた- 朧月自由詩613-6-30
蛇とつばめ- 朧月自由詩813-6-28
人波- 朧月自由詩313-6-26
いねむり亀- 朧月自由詩413-6-24
ルームシェア- 朧月自由詩513-6-22
小鳥の胸のうち- 朧月自由詩313-6-21

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