庭に落つまだ新しき抜け殻は夜間飛行の孤独かたどり

未開の地鉄線伸びいく開拓史月の先住民保存せよ

日本の古くて暗き引き出しを覗けばなかにいる死刑囚

夏祭り流し踊りの白粉の細きう ....
雨は降る
いつも私の心のなかから雨音をたてて
そこにパリはないのに

剥がされた石畳や
煤だらけの破れた丸窓
壁と壁の隙間に溜まった人間を愛する
ヴェルレーヌから雨が降れば

わたし ....
百万億土 三千世界
どこまでいっても仏の道
世界の終末 神の成就
どこまでいってもハルマゲドン
聴こえますか 見えますか何を聴いていますか 何が見えていますか
私はひまわりの種を植えまし ....
淋しい海は猫が好きで
ひとりぼっちの猫は海が好きなんだよ

お昼寝してたの僕
そしたら
僕もひとりになっちゃった
ひとりぼっちの僕は
お似合いの痩せっぽちの木と出会ったよ
でもいつか僕 ....
冬市が始まりました。皆さん、そごうにいきましょう
グランバザールは、パルコ
レッドバザールと言ったら、阪急百貨店
スパークリングセールは、丸井
ではイエローバザールは?……はい、LOFTでぇす ....
裸木や老いて小鳥を注ぎ出し 熱い琥珀色の紅茶に角砂糖を溶かしましょう。睡眠薬がわりに疲れたミルクが、銀の容器のなかで一休みしていますから。
街は人のことなどまるでお構いなしですね。くつろぎの傍らを、電車が疾過していきます。カラ ....
編み棒を一目ごとに刺して抜く扼殺ですか黙殺ですよ めでたいと言って飲むお酒の肴には、何があうのだろう
悲しみに酔いたい時に飲む酒の、肴は何がいいのだろう

終電車で故郷のお葬式から帰って来た夫が、ネクタイを解きながら
「蕗をちょっと頼むよ」
 ....
私の可愛い高校教師の部屋を訪れると、彼はキャンバスに青い油絵の具で自分の姿を描いて、暁の海辺を歩かせているところだった。暁の空から海辺へと、寒々しいターコイズブルーをひろげては、幾つもの電線を烏のよう .... 冬林檎北斗七星ひとつ持ち玩具のごとく終列車に乗る
月形半分子(101)
タイトル カテゴリ Point 日付
六番目の指短歌113/1/16 3:15
憂鬱幽霊自由詩313/1/15 23:15
万華鏡自由詩413/1/15 13:32
今日の礼拝自由詩313/1/15 0:19
特売自由詩413/1/14 22:20
裸木俳句213/1/13 17:02
ティータイム自由詩413/1/12 21:33
無題短歌313/1/11 21:20
自由詩10+*13/1/10 23:12
板書自由詩1+13/1/9 3:40
列車短歌113/1/9 0:16

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