その箱の中には
   巨大なソーセージのような
   赤黒いいなまこのような
   パンパンに膨れ上がったものが
   体らしきその全体をくねらせていた

   私はそれが自分のもの ....
いつものように
甘い甘い
卵焼きを作ろうと
冷蔵庫の中に残っていた卵を一つ

卵を割ると
虫が
卵の中から
黒い虫の大群が
音もなく
飛び出した

あっという間に
私の視界は ....
牛の背中に乗って
のんびりと知らないところを
あてどなく行く

色んな人に出会って
色んな景色を見て
のどが乾いたら牛の乳を飲む

でも、結局
目に映るのは
やっぱり
おんなじで ....
皿の上には

肉じゃが
ほうれん草の白和え
和風ハンバーグ
みかんゼリー

今日の昼食

いただきますが待ちきれない
食事前の体操なんかクソくらえ
前掛けをつけて

食べる
 ....
残念でした。もう少しだったんですけどね。ほら、あなたの回答にはひどくムラがあるのです」

市役所が募集した屠殺係の試験に落ちた
受験者はどれくらいいるだろう
市民グランドに学校机が6つ
その ....
本当のことをいえば

ほんとの私はこんなもんじゃない

すごいのだ

あたりの様子を伺いながら
どこかの家に入り込み何かを得ようとする野良猫のように

意味もなく尻尾を振り
くるく ....
お〜い、

お〜い、

あなたたちは旅人ですかぁ?

お〜い、

お〜い、

私はただの幻の船長「フレデリック」です

お〜い、
お〜い、

こっちへ来ませんかあ

 ....
きこりは斧を打ちつけて太い幹を切り倒す 

さぁ 石つぶてを投げつけようじゃないか  
さぁ みんなで悪い噂話をしようじゃないか          

チップをください 
チップをください ....
左の肋骨
3本目あたりに
ちっちゃいおっさんがいる

かゆいなあと思って
トイレでみると
3センチくらいの薄汚いおっさんがいた

隠れようとしてたけど
厚みのない胸に隠れる場所はなく ....
っていうか、
っていうか、

毛布をいっぱい持ってきて
うずくまる
息ができないくらいに
一体なんだ、何なんだ、これは

タバコの煙
頭の中は
オレンジ色だ
じっと見る
見つづ ....
私は走る
   走る
    走る
     走る
       湖に向かって
        走る
         走る
          走る
       ....
雲が隠す
ゆがんだ
月の影

雪が舞う
ギターに
踊る影

          この
          舌を噛み切りたくなる
          ような衝動
          ....
雨がいる

傘がいる

 ....
わたし、
抱いて欲しかったの
本当は神のことも
未来のことも
どうだってよかったの
神の子であるあなたに喜んでもらえればそれでよかったの

わたし、
一生懸命だった
お世話ができて
 ....
洗顔フォームで歯磨きして
口の中になんともいえない
厭な後味をさせながら

道を歩いていたはずなのに
道はなくなっていた
落ちたと思ったのに
光に包まれて空にいた

でも
やっぱり ....
かえるが轢かれぺちゃんこ
ももちゃん 花がさいたよ
オットセイは向こうをむく

どこへ行くの
何を見てるの

どこかに必ずある

ご飯も食べるしうんこが出ればスッキリするし
キスも ....
涙がほろほろ流れるほど
あくびをしても
眠れない
何かやり残したことがあるような
あまりに退屈なので
自分の小指をギーッと噛んでみる
痛いなあ、やっぱり

眼球が今に溶けて流れて出るの ....
私は踊る郵便屋
幸せのお手紙をみんなに届ける
悲しいお手紙は川に捨てちゃう

ホップ・ステップ・サイドサイド・ジャ〜ンプ・ダウン

さあ
幸せのお手紙よ

でも
私の心は少し寂しい ....
まこっちのお母さんは
夕方
青い作業服を着て
バスで帰ってくる

まこっちのお母さんは
まこっちが失敗すると
笑って
肩をすくめる

まこっちのお母さんは
めがねをかけて
まあ ....
食べることに興味がなかった
何もかもがどうでもよかった
自分に何かができるとも思わなかった
仲間がいるわけでもなかった

ただ
逃げ出すことばかりを考えていた

そんな私が妊娠した
 ....
洗濯を干しているときにパンツが見えないように心を尽くす

掃除をしながらついつい言葉について考えてしまい
「いやらしい」と思う

朝の散歩をするおじいちゃんににこやかに大きな声で挨拶をする
 ....
わからない



わからない



平和な日々
でも


時々


のどの奥に
何かがつかえる


それが
甘いのか
すっぱいのか
苦いのか


わか ....
誰も住まなくなった家
ロビンソンが住んでいた
天井はピンク
壁はオレンジ
暖かいにおいがした

ぼくの近道
誰もいなかったはず
「ロビンソン」

窓からのぞく
ぼくに気づいて
 ....
あの信号を左折
じゃなくてまっすぐ
山に向かって

 「海へ行くぞ」

三人道連れに
「マッテテネ」のおっぱいチラシを右に

 「これは海?」
 「これは川」

大きな橋を渡っ ....
 交差点でおじさんが信号待ちをしている
 小太りで背も低い
 めがねをかけて
 頭は寒い
 夕焼けの中
 視線は下方でどこか違うところへ行っている

 「知ってるよ、みんながおれのことキ ....
「らりるれろ」
    だけ
「らりるれろ」
    ころころころころ
「らりるれろ」
    なんてよい響き
「らりるれろ」
    だけでいいわ
    他はいらない
    使 ....
こんなはずじゃなかったんだよなあ
なんでこんなことになっちゃったのかなあ
おれ、飯が食いたくて
屋根の下で眠りたかっただけなんだよ

あーあ

えっ、ヤダヨ
おれ、撃ちたくないよ
あ ....
体を抱きしめる
一つ残らず 手も足も首もお尻も
骨折するほど 窒息するほど

ずっとずっとずっと
吸い付いていたい 足の裏もわきの下も鼻の下も耳の裏も
唇が腫れるほど

 今だけなのよ ....
海と川が戦った。
海の巨大なタコが
川の魚とバトルを繰り広げ
タコはスミをはき
自分の体まで真っ黒に染めた
魚は海に塩をまき
海水はしょっぱくなった。

最後にはどちらが勝ったのか?
 ....
すこうしづつ ずれる
それはとても気持ち悪い

裸眼の月は重なる どっちが本物なんだろう
砂糖を入れすぎた大根煮
一人しか踊ってないクラブ
お湯で割ったコーヒーはアメリカン
手首を切って ....
初代ドリンク嬢(96)
タイトル カテゴリ Point 日付
キリンは悪魔のような舌を出して餌をねだった自由詩9*04/12/25 1:51
卵嫌い自由詩1*04/12/20 21:52
牛の背中にどうやって乗ろうか自由詩5*04/12/9 22:51
特別養護老人施設自由詩4*04/12/8 23:04
屠殺係大募集自由詩21*04/11/29 16:37
期待はずれ自由詩8*04/11/24 22:46
お〜い、旅人自由詩6*04/11/24 21:50
きこり自由詩4*04/11/13 23:05
ちっちゃいおっさん自由詩8*04/11/11 22:05
ひるね未詩・独白3*04/11/10 20:17
走る走る走る!!!!!自由詩3*04/11/10 0:08
手をつないでゆっくりと自由詩104/11/4 22:45
寒い雨自由詩7*04/10/26 22:45
あぁ〜ん、お願い。自由詩3*04/10/22 0:06
ちょっとだけとぶ?自由詩3*04/10/19 11:21
それは、それは、だから、自由詩1*04/10/19 0:38
だからって別に自由詩4*04/10/10 0:12
楽しい郵便屋さん自由詩5*04/10/6 0:43
まんまる太陽自由詩3*04/10/1 23:09
そして恐怖の中で私は祈った未詩・独白7*04/9/29 23:30
あなたは私の本心を知っているというのか未詩・独白16*04/9/23 0:50
わからない自由詩2*04/9/21 23:31
ロビンソンの家自由詩2*04/9/18 23:29
夕方1時間ちょっとの蒸発自由詩1*04/9/15 22:25
それが私の距離未詩・独白2*04/9/13 19:32
らりるれろ自由詩2*04/9/13 14:56
なんだかなあ自由詩2*04/9/8 14:46
愛するカワイコちゃんたちへ自由詩3*04/9/5 23:38
それはそれで◎自由詩3*04/9/2 23:03
奇妙な感じ自由詩4*04/8/30 0:22

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