いずれにせよ桜は散っていく

まるで、まわりくどい恋文のように
あなたと僕の間を、{ルビ廻=めぐ}っていた感情は
不意に来たあなたの訃報でかたちとなって
ただ、ひたすらに他人でありつづけた奇 ....
武蔵野線
の窓に、今年も桜が映る
福知山線
の窓にも、桜が映り
埼京線
の窓で、桜が待っている
湖西線
の窓には、桜が覗き
紀勢本線
の窓には、桜が迎え
京王線
の窓には、桜の薫 ....
理由など欲しいとはおもわない

おちてゆく桜の色が、なにいろであってもいいように
いつかきえていく、わたしたちに理由はいらない

別段、理由でもない

あなたへ向けた顔と、あなたとは違う ....
モアイはいつも静かにバス停で待つ
腰は下ろさない
いつも少し上を向いているのは
首の小じわが恥ずかしいせいだ

{引用=モアイですけど何か?}イースター島には桜はありませんが
ここからは桜 ....
 毎年、4月1日には、絶対に無理なのに遠くにいる君に「今から会いに行くよ」とか言いたくなる。もちろん、君が遠くにいることなんて嘘で、君がいることも嘘なんだけど。まぁ、僕がこの世に存在していることも嘘な .... こぼれぬよう青い空へと向き合ってそんなことでは泣かないと決める

呪文のよう。鏡の私と向き合って「だいじょうぶだよ」と「きっとだいじょうぶ」と

年の瀬にふれる静かというシャワーそして ....
 春近しバレンタインに歯医者行く

 {ルビ薄氷=うすらい}が私の好きを映してる

 

  
ねえ、そういうのいけないと思います「あなたを愛してる」と書く希薄さ

会うたびに確認しても同じこと脆弱な作りになっているのよ愛は

保証書に期限を書かないようなこと。君への好きもそのようなこと ....
 すみません、僕はいなかったらしいです。探さないでよ見つけないでよ

 最後までみつけれらないかくれんぼ、ひとりで帰るにちようの午後

 あの星と、この星にいるあなたとは関係ないのを証明し ....
カナリアの声を
一枚の手紙に文字を綴る指に感じながら
また人を好きになることがあるものだと不思議に感じていた
     
インドでは後幾らかで日が沈むらしい
その街を包むほどの大きな夕日 ....
さようならみぎては君の奴隷でした繋いだはずの手錠は無くても

さようなら僕のちゅうしんに君がいてコンパスはやくにたちませんでした

さようならうたうようには暮らせませんあのCMのように嘘をつき ....
 今日、わたしはお腹がすきました
 いつもよりも、少し早い時間に
 前のときは、いつまでも食べることなんてできなかったのに
 くりかえされないのは、すごいことです
 気づいていたのですね、昨日 ....
そう、それはイバラの森と言われても人間として扱われるなら

待ったのは誰も知らない駅でした君も先ほど通過している

泥沼でもがけよもがけと君は言う吾はペンギンの羽も持たない

その夜に予 ....
自分が幸せな時間を過ごしていると感じるときに
なぜその幸せが訪れているかを少しだけ考えてもいい
そしてその幸せの理由に、ちょっとだけ感謝してもいい
少しだけその幸せを他の人に感じてもらう方法を実 ....
 暑いよね、暑いですよねと会話する二人は何故かつきあっている


 予報なく気づかずに降る五月雨も君を迎えに行けるのならば


 傘をさす理由をなくし歩いてる濡れてもそれで満足なの ....
カクテルのように分裂する僕らカシスオレンジまた頼んでる

かんたんな合い言葉でも決めましょう朝が来るまで共犯者ですね

ネクタイを少しゆるめてほどいてるその指先が繋がれている

からっぽの ....
「雨もまたいいね」と君は傘をさすサヨナラ明日は会えないのですね

しゃかしゃかと君する料理の音もまた初夏のにおいが足踏みしている

川面から何を欲しさに口をだす藍より染める夏の鯉とは
 ....
 忘れずに花は翠となりました君とはどこで会えるのでしょう

 電光の文字が左に流れてく君のなまえが次に来そうだ

 君と見た夕暮れのかたち組み立てて時計仕掛けの記憶が生まれる

  ....
かごめかごめ籠の中へと残されてさくらはひとり散っていきます

口惜しく散って逝くならあわれむも花いさぎよく嫉妬するのみ

たとえばと、たとえるものを探しても見つけられない春の終わりを

 ....
水冷たく真白に染まる研ぎ汁と米のかたさに生き抜くを知れ

納豆の引いた糸にも闘えば今日も生きているのだと気づく

「あついわよ気をつけなさい」という母の声は無くとも御御御付け持つ

 ....
その翠、春は終わってしまったの素数のページを少女はひらく

やわらかな春雨が去り残る青、桃のリボンで包みましょうか

白襟のリクルートスーツたくましく南にむかう汽車を待ってる

あの山 ....
 

二つめの角を曲がってひだりへと「いちごフェアー」に引き寄せられる

掛け違うボタンのように気を使い春の朝にもさくらはおちる

とうとうとよわのうたたねうとうととその眠たさに「わらわは ....
駅蕎麦で向かいに立った君もまたこれからきっと戦うのですね

道で会う思い残さぬ君とでもしてる笑顔にたくましさもらう

音のない会社で煎れるコーヒーの豆の香りで朝は始まる

小さき ....
忘れたき痛みをなくすためにはそうボールを空へ投げると良いよ

死んでるの死んでるらしいつじつまをあうあわせると君はがんばる

雨みだれ彼見逃したるボールにはパンプキンパイつまっていそうだ

 ....
 

 ほら、ごらん桜の季節をむかえ撃つ空へとあおがひろがっている

 待ちなよと雨は桜を冷やしてる散るだけなのに咲いてしまうの

 おはようと桜が咲いて現われるその感情の意味を知りたい
 ....
「まいやふ〜って曲があるじゃない? 」
「まいやひ〜だろ」
「違うのよ、まいやふ〜まいやひ〜まいやほ〜……」
「どうだっていいけど、それがどうしたの?」
「ん、なんかね。まいやふ〜っていいなと ....
忘れてください、という言葉が本望であるはずもない
聞きなれた響きのトーン 違和感のある丁寧な言葉

別れは突然に来るから寂しいものではない
いずれ必ず来るものとわかっているものでもない
 ....
やわらかく青へと染まるリトマス紙わたしの愛も調べて欲しい

インドにはペンケースを踏む象がゐるそのかけらほどの愛が欲しいと

その好きは錯覚ですよと言いはなつ君の思いが春にまぎれる

 ....
雨の音に紛れてニュースが伝えている関係ないよわたしはわたし

都合よく咲いてくれたりしていますわたしに似てるアジサイのいろ

ガラス戸に夏色ばかりが映っている忘れていたよ次の約束

 ....
朝起きたら晴れていた
Nack5を8時まで聞いた
たまっていた洗濯物を洗った
掃除はやっぱりさぼってしまった
朝飯を10時ごろ食べた
笑っていいともを見た
パチンコで4000円負けた
昼 ....
たにがわR(69)
タイトル カテゴリ Point 日付
訃報自由詩1307/5/9 12:27
今年も桜が未詩・独白207/4/19 0:15
Reason自由詩807/4/12 11:33
モアイで待ってます自由詩307/4/1 18:29
4月1日未詩・独白407/4/1 18:10
そんなことでは泣かない短歌407/3/30 13:59
バレンタインの風強し俳句107/2/15 19:00
「愛してる」と書く希薄さ短歌107/2/9 17:02
11月31日のプルート(冥王星)短歌607/2/8 12:23
好きになるということ自由詩406/11/13 15:20
さようなら君の奴隷短歌306/10/23 16:17
断食日自由詩206/10/23 15:32
壊れていく夜短歌606/6/8 1:25
幸せの時間未詩・独白106/5/22 23:52
アンダーグランド・サマー短歌9*06/5/22 19:40
倫理不浄短歌0*06/5/5 19:33
シャカシャカの初夏短歌2*06/4/25 10:56
I see you短歌206/4/17 20:55
さくら散る短歌806/4/13 10:07
春の秋刀魚短歌406/4/11 0:33
春は終わってしまったの短歌306/4/6 11:50
いちごフェアーはじまりました短歌106/4/4 23:29
きょうも戦う短歌306/3/31 20:01
タッチ-TOUCH-短歌206/3/31 19:43
むかえ撃つ春短歌206/3/24 13:09
明日のアタシはどんな色散文(批評 ...5+*05/10/25 14:37
別れ自由詩4*05/9/22 16:34
「恋とか愛とか」短歌305/6/14 15:22
冷夏25℃短歌305/6/7 12:12
有給休暇[group]自由詩305/6/7 11:22

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