コンティニュウド
maumi

缶を投げて地面に当たる時と同じ
空っぽの音がアタマに響く
うやむやにして隠れてきたこの街で
自分の存在なんかあるわけもないのに歩き続けた

知っているトコロ求めて
辞めた仕事場に顔出したら潰れていた
いつものコンビニ行って
入ってすぐのMagazine手に取り
立ち読みしながら時間つぶすだけ

会いにきてと心で呟いてみるけど
会いたい人が思い浮かばない
会いたい人を作っていないことを
完全読破の雑誌に教えられた

歩いてもただ時が過ぎるばかりで
何もしていないのにお金だけは消えていく
歩いてもただ人が過ぎるばかりで
何がしたいのだろうって
本気で呟いてしまう

缶が当たる時と同じ
空っぽの音がアタマに響く
うやむやにして隠れてきたこの街
また隠れるトコロを探して
疲れていくのか

小さくなる夢も
まわりだけはボヤンとしていて
消えそで消えない
ボヤみたいにくすぶっている

涙を流すなら
海の中と決めていたのに
歩きながらこぼれる涙
拭き取ることもしないまま
こんなことでも
誰かに伝わったらなあと
本気で呟いてしまう

隠れて隠れて
逃げることも疲れたから
コンティニュウド


自由詩 コンティニュウド Copyright maumi 2006-02-25 21:18:52
notebook Home 戻る  過去 未来