ね マナちゃん 今日はいっぱいおひさまがいるよ

母はわたしの名前を間違えたのだ 公然と 間違えたんだ
肩を抱くと 猫と同じにおい がする


今日の朝ごはんは 半分くらい食べたんだよ
 ....
コンコースですれ違う人に殴られる
それが悪夢の始まりであった
階段を駆け下りる足は絡まって
ひとりふたりとともに倒れる
改札の人だかりの中つっこんで隠れたけれど
尻尾は隠せず
新宿と代々木 ....
噛むよ、噛むよ

あかい風船をかかげて犬と私はでんしんばしらの横につったっていたんだ

そおっとしておいたら、シュークリームはしぼんでしまった

中のカスタードクリームは、実は出来損ないだ ....
わたし、このままでもいい?

と言った 僕の 恋人 の首筋を見て
僕は 自分の背筋が 凍る のがわかった

薄ら寒くなる陽気 の 中で 彼女の放つ空気は すぅっ として
水色と桃色の合わさ ....
どうだろう!

行き詰まった ここは 一本道の迷路の行き止まり
90度の折れ曲がりを繰り返してたどり着く 虚栄
写真のネガを透かすと うつる現実の こそばゆさ

(たくさん)
(たくさん ....
あ ねえ
     ただだまってコーヒーを啜る君に話しかける
     コーヒーにはミルクが二個入ってる
     ミルク味のコーヒー
     わたしのコートの色と同じ
     ミルク味 ....
溢れそうな腹のなかの言葉を我慢して 音に身をゆだねる

目を閉じ耳に神経わたらせ 

(と どうだろう! エクスタシーの感覚)

揺れる背中とベース音が響く、 いれた先の子宮の 膨らみ
 ....
もう、勘弁してくれと言ったろ大体なんで人が飯を食っている間に煙草を吸うんだ嫌がるとは思わないのかしかしいつの間にそこまで軽い煙草にしたんだよこの間までセブンスターふたはこ空けてたじゃないかそれがいつの .... (噛め はやく噛め そして全て飲みこんでしまえ)
(急げ さもないと捕まる でも何に)

二つの時計の秒針のズレと共に 未曾有の空間にパラシュート着地
明け方の紫の あけるという未来しか待って ....
阿佐ヶ谷と高円寺の間を
中央線各駅停車で
駆け抜ける


北側の空と雲が
去年の2月に行った
九十九里浜の海の色そっくり
あまりに似ていて
思わず君に メールを送る



 ....
今日もちょっと

なかよしさんになれる

そんな気がする
まったくもって元気が出ない晴れた午後に
本を読むんじゃなくて散歩をします、そうしたら
黒い犬、ではなくて、小さな豚がいました
ちょっと得した気分

昨日飲んだワインの味なんて
さっぱりわか ....
かつぅんと冷えたロックグラスを傾けると
薄緑色のとろりとした液体が
喉を
焼きます

下る感触

そのうち
そのうちと思っているうちに
また
また今夜も

甘さとほのかな痛みの ....
今年も また

この 季節

彼方が

つかめそう
環八と早稲田通りの 交差点 自転車 倒れ 車 流れて

人をまくスピードと 息の多さに負けて 逃げ出す自分 と 居座る わたし

バス停の時刻表を写メで撮る女子高生は 盗撮されて

はっと ....
このコの眼には

どう
うつるか知らないけど



ひと
ここは

終わったんだ

まだ

あるといえばあるけれど
コロンボ ぼたもち ちゅうかもち

ちくわぶ ぶり 陸 靴 爪 メス

すめし しいたけ けずりぶし

新宿 区役所 植民地

ちりもつもればやまとなる
RUN FOR COVERのベース音に内臓を浸したまま
湯呑みに注いだアルコールを一気に摂取すると
次の曲に移るのが惜しくなり もう一度繰り返す
4年前に買った白い5弦ベースは
何度もやめよう ....
ますます吐く息を白くして近づく そして
炬燵の中の猫がのびをする
香りはすべて あたしと共に在る
ただそれだけなのに 中央分離帯の樹が気になる
排気ガスくさい こたつはねこくさい

ブルガ ....
まるまる と ふとった にのうでを さらして
あつこさん は山手線のホームへ降りた
恵比寿駅は人がたくさんで
彼女はすぐに そのたくさん に なった
さっき ばいばい といったかわいたやさしい ....
きりとると

思ったより

悪くないかもしれない
るらら と歌いながら 少女は崖の淵に立ったのです
崖は 必要以上に大袈裟に 切り立っていて
下を 見ると白と緑と虹色の川が
三日月湖 を 残して うねうね しています
きょうも おわった かな ....
ひっそりとまだ残り香がこめかみを叩く気がする墓地の階段

高校の修学旅行で行ったとき登別には初雪が降り

もう2年 ケニードリューのピアノソロ一緒に聴いたワンルームの頃
混沌の空気は淡い白で
視界はぐにぐにして
時計は二個に見えて
自分の指先は他人のもののような気がして
聞こえてくる音楽は遠くでながれているジュークボックスの音になる

それが今日
この酔 ....
母親の愚痴を
耳の5センチ横に
ずらして聞けば小言も消える

窓見やる
ブルーグレーの網戸と空の
かばう世界の
向こう側

好きじゃない作家の本を読んでみる
好きなあなたが嫌いにな ....
夕方お風呂にはいって あわあわになって

  しってる? あたし今いちばんかわいい


髪にタオルをかぶせて 服を着ると

  そのとき うまれかわる


電話をして 1時間後に約 ....
立ちあがり立ちあがっては 階段のその先に続く 段階に酔う

消えてしまうという現象の真実味 味わうことなく消えたかったの

ドーナツを頬張る 珈琲をすする 手  皺 血管にも覚えた愛しさ

 ....
午後3時に建物の外に出ると
ひとっこひとりいなかった
というのは冗談で
こんな大雨なのに
腕を組んでいる二人組がそこら中にいる

かくいうあたしだって
日付が変わるころに
お酒に飲まれ ....
まっすぐ歩いていくと靴屋さんがあるんだ
途中で絶対に曲がっちゃだめだよ
前だけみて歩くんだ
靴屋さんに着いたらその横の遊歩道にはいる
ここはむかし川だったみたいだね
人がふたりならんだらそれ ....
吉原 麻(101)
タイトル カテゴリ Point 日付
窓と庭と病室自由詩8*04/12/27 22:46
ポップ・ポップ短歌104/12/25 23:10
ムービー自由詩204/12/25 22:59
金曜 午後 交差点 で 君は言う自由詩2*04/12/13 23:44
開始そうそう自由詩004/12/11 18:16
夕方と夜のあいだの空気自由詩1*04/12/5 21:17
サンキュー自由詩0*04/11/29 13:59
イッツ・ロンリー・トーク自由詩1*04/11/29 13:36
眼を背けるということ自由詩5*04/11/27 23:43
灰蒼の空 と オレンジの電車自由詩0*04/11/24 15:57
携帯写真+ ...2*04/11/23 13:42
肩にかけたタオルの色は、しろ自由詩1*04/11/22 12:35
自由詩1*04/11/17 23:07
くりかえす携帯写真+ ...3*04/11/10 0:18
照れくさい、歩き方短歌3*04/10/30 19:11
あたしたち携帯写真+ ...104/10/29 19:00
そしてもう携帯写真+ ...204/10/27 23:03
シリトライズ自由詩104/10/26 22:37
疼き自由詩004/10/23 21:31
自然考自由詩404/10/23 0:04
夜の散歩自由詩3*04/10/22 12:02
空のかどっこ携帯写真+ ...2*04/10/21 0:36
呼吸のゆくさき自由詩7*04/10/20 23:43
冬の気配短歌104/10/16 21:28
渋谷駅近く、9階のバーで。自由詩004/10/12 21:55
日常五首短歌0*04/10/11 18:27
競る秋同士自由詩1*04/10/10 15:40
想い彼方短歌2*04/10/10 14:40
左半身の濡れかた自由詩7*04/10/9 17:42
最後のデート自由詩7*04/10/7 14:04

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