めがねのフチ
あのへんが美しいと思う
そんなこと考えてるあたしは今少し
美しい女になってる気がする
モノとモノのさかいめ
ヒトとヒトのさかいめ
ざわめきを音と感じられる心はうらやましい ....
リンと立つあたしを見せられたかしら
いつでもどこでも気を緩めてはダメ。
どこからみても、独り立っているしっかり人に、
なりきれていたかしら。
夢に向かって走る女にはなれないけど、
今、そ ....
手にとると壊れてしまう光の束
生命との共通点をさがそうとしたけれど
白いなにかに惑わされて
明日の朝
あの人はもういない
静かだけれど
確実に変化のある日
帰らなくちゃいけない
帰らなくちゃいけない
始発の鈍行列車に乗る
雲を持って
あっちのほうに行こうか
よければ君も
連れて行くけど
お祭りもなくなった
屋台は消えた
湖の畔の町は
静かになった
駄菓子をおなかいっぱい食べる気持ちと
知らない男の人と裸で抱き合う気持ちは
同じではないのか。
車の外に投げ出していた右手をステアリングに戻し
静かに流していたFMを切る
風に潮がまざってきた
午前二時の湾岸線は海を物語り始めた
首筋につたう汗の粒が
横長になって流れていく
あお ....
かさをさしながら自転車をこぎだそうとしている男の
ぎこちないひだりてと
ジーンズのひざのうしろあたりが
みょうに
みょうにあたしのきをひいて
その男のかさのいろと
いまのそらのいろがお ....
びっくりするほどの
この
てんじょうのたかさ
もう少しやっていける
夏のにおいが
いい
って言ったから
だからそうしたのに。
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