なんにもない なんにもない地平に
ポカン ポカンと突っ立って
何から始める?
何かが始まる?



黒い山の窪みに一つ
ターコイズブルーの湖出現再び
連れの老婆はとっくに
街道脇 ....
新年 開けて、街 静か
枯れ葉サクサク踏んで過ぎた森も
川沿い遊歩道歩く人達も
静けさの透明瓶底を
斜光に照らされ輝きながら
無音無音、また無音
無音、青く濃くなる天蓋に
包まれ私はベン ....
記憶体、
ざっく ザックリと 切り開かれます
映像群、
ぽっか ポッカリと 映し出されます

汽笛、
鳴ります 遠い国

流れる流れる追いつけない

洋上の青 浴びる太陽
溶け合 ....
久々訪れたこの夜の静謐
は、
昼間街中 よろめいてぶつかった男に
謝罪する間もなく殴られ 黙した
その無抵抗の余韻。
生きて
イキイキと
モンモンと
生きて息絶えるまで生きて
ナゾをシンピを
あらゆるものに現象している本質を永遠を
掴み取れ その断片を
深く熱く共鳴共振して

私が貴方が貴女が幸福か ....
晴れ上がり寒風吹く久々に冬らしい冬の今日
一晩苦しめられた疼痛発作に生きる気力萎え街をさ迷う

この街のあちこちに家族との思い出の染み貼り付き残り
歩けば歩くほどいよいよ無人の荒野に一人放り出 ....
熱流入、

自らに与えられた円還は
自ら綴じなければならない

神経ノイズ集積としての己
あらゆるノイズに揉まれて

熱流出。


愛・進化
中村くんとは小学二年のクラス替えのときに出会った
中村くんは絵の天才だった
井の頭公園で学年写生大会があった時に描いた彼の孔雀の絵
僕はそれを観せてもらって圧倒された
画用紙から今にも跳び出し ....
荒波白波 眼底痛
堪え堪えて書いて書く
笑ってくれよ、地蔵虫
少しの集中で火を噴く目玉
だから書けるうちに刻み込む

生きているから痛いのさ?

そんな生半可な答えでは納得せぬ

 ....
生きていること

意味なんてないよ
(それをソノマンマ問うのを頭デッカチ観念論と言うんでさ)
生かされているナゾ
それだけがあるんだよ

人生はその謎解き掘り下げ時間
出来事の目眩す ....
重なる重ねる音響の連鎖に
造形されては崩れ落ちる旋律
そのたび脳髄は揉みほぐされブルブル揺れ
冬の天空で少しずつ凍結していくオーロラの踊り
樹木の枝に縮れ色褪せへばり付く枯れ葉が
所在なげに ....
”深淵を覗き込む者を深淵は覗き返す“ニーチェ


夜陰、
白い音響 広がる
水底の 深淵さらに
蠢き渦巻き破壊サレテイク
知覚感覚像、像という像

砕かれ粉砕され有機は無機へ
粉砕 ....
純白の音響
広がり続ける 水底の
更なる深淵
蠢き渦巻く粉砕 無機
眼が在り眼と映り凝視し続ける眼に
昔の戦場の消えない殺し合いか今の子供らの激しい絡み合いか
展開される焼き付けられるその恐怖
草むらの草熱れも左足にぐるぐる巻かれた包帯の中で腐乱していく肉も置き ....
パチンパチンと音がする
シュンシュン シュンシュン、音 響く

半端な冬の夜半過ぎ
黒ずみ弾ける二股鞘と
剥き出される真っ赤な種子
街灯に照らされアトランダムに
蒼い地面に撒き散らされ
 ....
スタッ スタッ スタッ

大きな白いイキモノが用水路を移動して来る。
僕は思わず沿いの遊歩道に立ち止まる。

スタッ スタッ スタッ

水かさは30㎝程、幅約1mの用水路を、そのイキモノ ....
体は腫れ上がり冷え切っている
のに
魂は熱く燃えている
のが解る
俺はオマエを欲し彷徨う獣ノイズ
いよいよ遠退くオマエを
この世界の地平で

酸素だけでは生きていけない
 オマエは澄 ....
子供:「わあ大変だ!海がやって来る海がやって来る」
母親:「あれは、海ではなく、波が打ち寄せてくるのよ」
ー自分の小学生時の国語教科書より



或る物がある
が、
在る=モノ
と ....
森の向こうに空があり
 私の思考が蠢いている
  地水火風はその中で
   好き勝手に踊ってやがる
    私の感情の底の哀しみ溜まり
     虚脱の寒気はいや増すばかり
      自 ....
立ち上がれ 立ち上がれ
それぞれが重荷背負ったその肉身
骨格軋ませ筋肉収縮させ

この世で開放されんとする意志なければ
あの世でも人はただ眠り込むのみ
神の与え得る力すら余りに微弱

 ....
残響、
生まれ絶えることなく
静謐循環回帰スル物質の界

透明な音の響きの渦に呑み込まれ
感情は濾過され
音の響きは音の響きを引き裂き残響
鋼鉄を叩き合い振動増幅し震え震え
宇宙の深淵 ....
いつのまにか森は黄に染まり
陽射しに浸され黄金いろ
黄金に小刻みに揺れ輝く
空気が違う、匂いが違う
落ち葉と迫る冬のコンチェルト
秋と冬が衝突し合い絡み合い
発光しながら溶解する

静 ....
疼痛発作に昼日中から、
遮光カーテンを締め切り寝込み
激痛が退いた夕に眠り込み
夜陰に突然目覚める

こころ
 光 求め
からだ
 光 拒絶し

混沌として堪らず枕元のスタンドライ ....
底の
底から
噴き上げて来る意思は
あなたが鳴らす律動旋律と溶け合い躍動し出す

ターコイズブルーの湖を泳ぎ切り
独り立ち上がって来るあなた
叫んで叫んで叫んで
私たちは岸辺で交わり沈 ....
海がやって来る海が迫って来る
唸る荒波次から次に
無数の白い波頭を荒れ狂わせ
海がやって来る海が迫って来る



モスグリーンの壁を引っ掻き掻き毟り殴りつけ
肉の苦痛を激痛を発散させ ....
ミシッ と鳴って
雪、軋む

ギクッ として
飛び起きる

「まずい、雪崩だ!」


誰もいない



4Fのベランダに出れば、
碧天に一筋の白雲
冷気が僕をヒンヤリ包 ....
何処か遠く彼方から
子供たちの声響く琥珀色の夕暮れに
缶カラ からから転がっていく
風もない 人もいない のに
からからからから転がって
グシャリひしゃげる
銀の乱反射に 
無数の記憶像 ....
新たに愛したら
この痛みから解放されるのか

かつて愛し捧げ
与えられた
この広がり膿み続ける
空虚な傷口を
逃れ去っていく逃れ去っていく記憶の
その核心を掴もうと
広がる鉛の海を泳ぐ、泳ぎ続ける
 
 失われた煙の花と団欒
 終わった関係と更地
 虚脱の時を刻む秒針

静まっていく静まっ ....
沈潜

水流から飛び立つ鳥達
冷えて透明に波打つ大気に
勢いよく流れ込み同化して
鳴いては耳を澄まし
耳を澄ましては鳴く

大気のコトバ、律動しながら響き
鳥達は従う、向かうべき方角 ....
たけし(147)
タイトル カテゴリ Point 日付
予兆自由詩3*16/1/2 15:19
時流ー2016´新年の挨拶に代えて自由詩5*16/1/1 17:17
ある日自由詩9*15/12/29 14:25
暴力 反対自由詩4*15/12/28 23:57
人の霊性自由詩2*15/12/28 19:51
冬のこの日自由詩12*15/12/27 14:44
愛アルカ自由詩415/12/24 21:13
中村くん自由詩7*15/12/23 14:30
執念自由詩8*15/12/22 0:49
意味vsナゾ自由詩5*15/12/21 20:51
退行自由詩8*15/12/20 15:14
破壊深淵神話自由詩3*15/12/19 14:45
来襲静かに悪夢自由詩8*15/12/17 22:56
露呈自由詩415/12/17 16:00
街路野木の夜自由詩815/12/16 15:16
在る ということ自由詩8*15/12/15 15:30
裸魂懇願自由詩715/12/14 15:52
モノ体験〇体験としての一元ロン/素描{改訂}自由詩4*15/12/12 15:16
麻痺自由詩6*15/12/11 15:41
病床激痛自由詩6*15/12/10 21:08
楽_音自由詩8*15/12/8 14:58
森宇宙自由詩11*15/12/6 14:20
夜陰横臥自由詩5*15/12/5 14:22
キリスト自由詩7*15/12/3 21:13
待機自由詩4*15/12/2 15:34
この冬の朝自由詩6*15/11/29 13:24
境界(『過ぎ越し』改詩)自由詩5*15/11/28 15:19
水平愛自由詩4*15/11/27 21:26
寂寥〇平静自由詩5*15/11/26 15:44
沈潜自由詩7*15/11/24 14:16

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