愛され上手は死んだよ

真冬のベッドを飛び越えて

楽しみにしていた夏を目前に

穏やかな顔をして死んだよ


愛され上手は死んだよ

真冬の隙間をすり抜けて

苦手だった夏 ....
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない
うたいたいうたはない


 ....
繋いでいたいから
離れて行く
風船に手を伸ばして
掠めた指先と赤い糸
結んだおみくじには
書いていないこと
信じなくて待っている
遅れてごめんといいながら
新春過ぎの春風が吹く
風船 ....
寒さで萎れた花壇にスコップを刺した
霜が降りたから もうしょうがないから
厚手のダウンジャケットを着込んだ体で
刺して 土に還す
枯れてしまったな

溶かしたシュガーで偽になったコーヒーを ....
コーヒーキャンディの甘ったるさがいつまでも消えない午後3時
雨ばかり降って袖口を濡らすから腕が重くて手が振れないや

最低な僕と最低な君が我慢比べしてどちらも負けて
たかがひとつ素直になるだけ ....
セックスなんていう言葉を検索してしまうような
思春期のような哀しみをざわつかせて
夜の天井が落ちていく

触れると壊れる
砂糖菓子を積み重ねて
ウイスキーに火をつけたら
それこそ赤く腫れ ....
ここは自由の部屋
障子の向こうからはこどもの声
明日が待ち遠しかった昨日
明日をうっとおしく思っている今日
ずっと温かいままの布団の中で
こんぴゅうたあに触れている指先だけが冷たい
定刻に ....
扉の向こうでどんなことを思ってる?
怖くて不安で…
なんて少しも感じさせない人
君は強くてちょっと切ない人

お腹の向こうでどんな顔してる?
またそっくりな顔でも
そうじゃなくても
ど ....
コーヒー豆を噛み潰したような
苦くてじゃりっとした感触が居座るような日々も
喉元過ぎて過去になってしまえば
すぐに忘れるのが僕のいいところ
ただ楽しかった思い出も
すぐに忘れるのが僕の悪いと ....
温かい布団は息もせず

脈を打たない抜け殻だ

窓ガラスが凍ったら

鍵もかかっていないのに

外には出られない


石油ストーブの声がした

気だるそうに歌っていた

 ....
カーテンの隙間から
忍び込んだ昼前の光
掴もうとして手を伸ばすけど
手の甲に乗っかって

歩行器に跨がり足を伸ばす
まだ歩き方を知らないから
教えてあげたいけれど
何て言えばいいのかな ....
汚れたところを

柔らかいスポンジで優しく

洗っても洗っても

濁った色をして

落ちないから

固いたわしでごしごしと

擦っても擦っても

こびりついたまま

お ....
一対一の戦いだ
息子と僕の戦いだ
今日は二人で過ごすのだ
ごはんもお風呂も二人きり

心配しないで大丈夫
僕になんでも任せなさい!
そうやって送りだしてから
作ってくれた離乳食を食べさ ....
思い込みが激しくて
優しさなんて薄っぺらで
頭の中ではかっこいい台詞も言えるのに
滑舌が悪すぎて
伝えたいことはひとつも伝わらなくて
笑っている君をみて僕も笑う

寒い日が続きます
手 ....
背中トントン 頭なで
まどろみ とける 春の雪
小さな布団 あたたかく
君の寝息が子守歌
それからオトン 眠ります
二人の歌う子守歌
襖一枚 声届く
電波も随分調子良く
もういい は もういい
食べ過ぎたストレスを消化できずに太っていく

明日晴れたら外に出よう
1人ぼっちは涙も出ない
お願い 鳥かごの鍵を開けて
卵 ....
嗚呼 朝から 3度目の浮遊
けたたましくアラームが鳴る

嗚呼 あれから 何度目の冬
毛玉だらけのセーターを着る

嗚呼 傘から 積もった露が降る
穢れた水溜まりになる

僕らの声に ....
0からはじまる鼓動

息子の胸に耳を当てて数えてみる

私の音と重なりずれる

心拍のポリリズム

追い掛けっこは続いて

27年の差を埋めようとぐんぐん成長する

とく とく ....
僕の帰りを待つ妻と子のため自転車飛ばす

一人きり歌いながらお腹空いたと呟きながら


街灯で薄明るい公園の脇 自転車飛ばす

何処かから漂ってきた誰かのためのカレーの匂い


片 ....
うまれてからずっと
うまれあっている

きみはこどもとして
あなたはおかあさんとして
ぼくはおとうさんとして
はんとしまえにここにうまれた

うまれたものがふくらんで
ここにもそこに ....
人差し指 小さな掌で掴み 握り返すとまた強くなる

散らばったおもちゃの端を甘く噛み 濡れているほど好きの順番

もうすぐ産まれてから半年になる 新しい歌また覚えたよ

眠る子の顔を真上か ....
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皆さんのベスト3を教えてください。

私のはこんな感じ。


3位
http://po-m.com/forum/showdoc.php? ....
ゆっくり歩き始めるか そろそろ

ごくりと飲み干すラムネ瓶 からから

流されるつもりはないのだ さらさら

目的のない炎天下 だらだら

命の花が落ちそうだ はらはら

砂漠 ....
何も伝えたいことがなくて
言いたいことがなくて
それでもなぜか詩を書いている

原稿用紙2枚分のノルマを
会話文で埋め尽くす小学生のように
根底には何もない
言いたいことは何もない
そ ....
永遠なんてものがあるのは

僕が優柔不断なのを神様が知っているからか

今はまだ足りないと、時間のせいにして

愛していた過去の人と愛されている今を比べている


「こんな僕のどこが ....
打ち上げ花火の残骸が今頃になって降ってきました

何光年も遠くの飴玉がキラキラ物語を演じています

ヘリウムガスでお腹を満たした風船がもうすぐ見えなくなりそうです

カラスの群れが赤く燃え ....
「ゴミ箱が目印なんです、見えないんだけどね。」

肩を貸してホームの隙間を越える

電車は揺れ始め吊り革と白杖に塞がれる両手

私とその人は目を見て話をした

「どこ見て歩いとんねん! ....
ああ!愛してる!
いつまでも愛してる!
宇宙一愛してる!
永遠に愛してる!
思いっきり愛してる!

感動しちゃうほど愛してる!
気が狂うほど愛してる!
苦しくなるほど愛してる!
痙攣 ....
いちいち うるさいよ にぃにぃ (お兄さんなのにね)

さんざん いってるよ しぃしぃ (人差し指を立てて)

ごご にはしずかにね むむむむ (さすがに怒ったぞ)

なななー なななーな ....
夏だ




夕立はバリバリと瓦を噛んでいる

私は雷のようにゴロゴロと暇を持て余している

朝から付けっ放しのテレビでは

子供向けの絵画講座が流れていた

暇は右腕を勝手 ....
中村 くらげ(74)
タイトル カテゴリ Point 日付
愛され上手は死んだよ自由詩221/3/29 0:16
うたいたいうたはない自由詩021/2/3 0:46
あの初恋自由詩021/2/3 0:06
枯れてしまったな自由詩221/2/1 20:51
よかった自由詩020/2/26 14:58
レス自由詩318/10/10 1:31
韻降る自由詩318/1/18 15:46
似た者家族自由詩316/5/27 12:12
参加賞自由詩216/1/31 22:57
僕は生きているだけだった自由詩116/1/31 1:48
いっさい自由詩415/3/27 22:21
汚れたこころ自由詩315/2/4 20:52
暮らし自由詩515/2/1 2:30
温めようとして君の手を握ると僕の方が冷たかった自由詩315/1/30 22:59
寝息自由詩315/1/30 8:51
嫌だ自由詩215/1/3 0:09
そこにいて黙ったまま自由詩014/11/23 1:06
親子の心音自由詩2*14/11/11 12:37
寒い夜道を自転車飛ばす自由詩6*14/10/15 2:32
ハーフバースデイ自由詩3*14/10/14 21:51
うちの子のうた短歌4*14/9/22 0:32
自己評価ベスト3散文(批評 ...3*14/9/18 23:46
疲れたのなら、ひとやすみ自由詩114/9/18 1:57
伝えたいことは何もない自由詩014/9/16 17:31
君が笑う自由詩114/9/13 11:45
美空自由詩5*14/9/11 22:27
はくじょうのひと自由詩5*14/9/9 21:37
愛してる!!!!!自由詩4*14/9/7 13:22
数字兄弟自由詩4*14/9/4 2:37
黒い虹の絵自由詩2*14/9/3 1:55

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