いま桜前線は
沖縄を去って
海上にあるという
海上に桜の木があったら
どんなお花見ができるのだろう
南海のきれいな海で
大漁旗あげて船の上から
酔っ払ってゆくのだ
....
鷹の目は鋭い
300mは軽い
目標物を
正確に捕らえる
猛禽類だ
鷹の目の眼力が欲しい
表現するための
正確な
....
夕日が差している
やさしい夕日だ
母の匂いがするミルクのような
乳のような匂いがするお酒のような
静かさだ
ぼくはきょう出発できなかった
家で ....
シェフトフではないが
不安である
なんと言うこともなく不安である
落ち着いていられない
地震が来る
火事がでる
死が迫る
急勾配の地下鉄のエスカレータ ....
南の夜空には
一滴の氷片
あれはぼくの
泪
見えないだけの
2005・02・01
軽飛行機のような
オーバークラフトはできないか
地面の上にも
ビルの上にも
数十センチ浮いて
操作できるのだ
スーパーマーケットへも
....
分からないことは分からない
嫌いなことは嫌いだ
はっきりいえることがいい
分かることもある
好きになろうとすることもある
分からないからいいこともある
....
朝3:26分起床
いまは食事を取ったところだ
パソコンを開くと私信が5通来ていた
こんな真夜中に
ぼくの作品を読んでくれるなんて
ありがたいとおもう
....
メロンが食べたい
風呂上り
缶コーヒーは2杯飲んだ
パイナップルでもいい
きょうは冷える
パソコンの文字が見にくくなって来た
電気をつけた
外を見たが ....
あまり淋しいから
ひとりで寝ている
午後15時10分の憂鬱
外は晴れている
これから風呂にはいる
温もればいい
....
まだ夜は明けない
カーテンも開けない
日曜日は明日のことが気になる
開放感はない
ちょっと気が重い
体調も気になる
だが休みには変わりないのだ
....
牛乳を飲む
ジェームス・ディーンのように
世の中は甘くない
だから牛乳を飲む
アメリカのようなボトルの牛乳はないが
紙パックの牛乳でたくさんだ
....
たそがれの丘にひとりのカーボーイ夕日を浴びて拳銃かざす
午後の陽よほこりまみれのカーボーイ牛追い稼業の残業となる
疾駆する馬を制する手腕かなロデオのように馬つんのめる
....
午後4時
部屋のカーテンは締め切ったままだ
どこへも行けなかった
ビデオを見るのも
音楽を聴くのも
ジャンボ機で彼女に会いに行くのもできなかっ ....
まだ未明である
カーテンは閉じられたままだ
あらゆる可能性がある
土曜日には
未来がある
音楽を聴くのもいい
ビデ ....
若草色のミニの少女が
夕暮れのバスに乗り込んできた
バスがパッと明るくなった
バスは海まで
直行する
ばら色のミニをはいた少女ッがひとり
明るいバ ....
押し出されてゆく
押し出されてゆく
波打ち際を
海へ
風が背中を押す
バルチック海ではない
鎌倉の海でだ
実朝が幻の建造船を ....
どんな幅を持っていても
河はながれくだるのだ
どんな脳内麻薬を持っていても
でつづけるということはない
ぼくは知っている
太陽が ....
ふくらみの桜の花のもやいからあなたに送ったホカロンひとつ
銀河からいかなるものも貫いてやってくるんだニュートリノ
帰郷しようと世界地図を開いてはゆく当てもなく東京にいる ....
くたびれてしまったコップが
くたびれてしまった自分に
ごくごく水を流している
水道の蛇口が爆発するくらい
くたびれているのだ
ごくごく水を飲んでい ....
小田原のちょうちん座敷に棲むという山椒魚をボーカルにして
カップ風呂ふたり湯あたりするまでにい続けていたい体温
神田から二松学舎へ君と行くテレビ会社の広告契り
....
『麻薬書簡』は読んだが
麻薬はやったことがない
ほんとうにハイになっちまうのだろうか
ハイになると何が見えるか
ハイになるとどんな音が聞こえるか
....
春一番が吹いている
春一番が吹いている
これで俺も床屋に行って
ひげもきれいにそらなくちゃあ
風祭り 花祭り
ここらの梅も ....
切なげに君は言うけど拳骨を入れろと無理をおしつけてくる
失神をしている君にきゅうりなどいれてもだらっとしているだけで
これがいいバイブレーターほしそうにしている君に思 ....
明るさは残っているが
パソコンのために電気をつけた
部屋の中を金魚がいっぱいおよいでいた
ぼくも水槽の中にいた
ぼくの部屋は水族館だったのだ
あしたは ....
ぼちぼち本を読もうという気になった
うつ症状からの脱出だ
現代詩手帖2005年の年鑑
拾い読みしていたら
昔の仲間がこぞって
2004年代表詩選に選ばれていた
....
外はまだ暗い
きょうは8枚きりの食パンを食べた
いつもダブルソフトなので
一枚分にしかならない
ひもじいのはいやだ
冷蔵庫をあさったが飯になるようなものはなかった
....
早朝フォーラムを開くと
17通の私信が届いていた
びっくりした
こんなことは初めてだった
うれしかった
選挙の当選者と似ているのではないかと思った
なかにはしょ ....
路上からころがるビー球追いかけて草むらの中鳥が死んでる
ヘラクレイトス持ち寄って読書会する三つ目ばかりの
ブレーキをかけないままで港からそのまま海へ四人の若者
....
ルイ・アラゴンか
『狂気の愛』
ぼくは4年間断続的に
精神病院に入っていた
狂気の愛
閉鎖病棟で
苦しんでいたぼくの来歴
狂お ....
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