水族館で幼い人魚と会話した
ね、ね
お水の中でも寒くはないの
だっておうちにみんな 上に着るもの
置いてきちゃったんだもの
お母さんに言って持ってきてもら ....
(いつでもどこでも水があった
(いつでもどこでも火があった
ぼくたちは青空のなかの白い雲
知床ではもう雪がふっているという
薄着のままでぼくはいま缶コーヒー買ってき ....
泡沫のように
一瞬にして
消えていった
ファイル
失ったものの
奇妙な果実
長い文字列だった
戻ってくれ
戻ってくれ
....
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そこはドーバー海峡だった
ぼくたちはリヨンまでカーフェリーでゆくのだった
ぼくはその船のなかでコロンビアの船乗りさんと
仲良くなった ふたりはビールを飲みながら
ざつだんし ....
井上和香が呼びかけた
★電話の子機が
いっせいに蜂起して ベルをならした
銀河系宇宙に向け 井上和香が呼びかけた ....
帰ること
帰郷すること
ができたら
なんていいだろう
北海道でも
沖縄でも
もッと近くても
かえるところがるなんてしあわせだ
ぼくには ....
空は曇りだ
無名なロックを聴きながら
寝ぼけ眼で いちおうきょうの予定を立ててみる
天気予報が決め手になるのだ
ぼくは写真を撮りバイクにのるようになって ....
晴れた日の夜空に輝く星は
あれは人魚の涙ではありません
晴れた日の夜空に輝く星は
あれは夜鷹ではありません
あれはぼくの右ポケットからこぼれ落 ....
★ 落ちてくるラメ入りの空
高架線の駅からは
遠くが見える
夕方のラッシュ時の
高校生のおしゃべり
同じ空に目をくれるものはいない
みんな街に帰 ....
少し長い詩を書いた
投稿しようと操作しているとき
どこかへ飛んで消えてまった パソコン初心者のぼくにはなにがなん
だかわからい
....
( 寝覚めには鱶の食欲もみるがよし
するめならするするすると噛みくだき
大福が何より好きなロシア兵
戦っている最中も父母の声のみこころに ....
わたしにはももがいる
ももは仔犬だ いたずらが大好き
でもおすわりとまて
おしっこやうんちはシートでできる
ももはわたしにとびついてくる
かぜもなおって げん ....
君と山登りしたことがある
君は全財産を捨てて 上京したのだった
ことの起こりはぼくが鉛筆で君にラブレターを書いたからだった
おそらく君は 結婚を前提に ....
清水が流れていた
いや
清水は止まっていた地面がぽっかりまあるく空いて
深さをもっていた
その清水を覗き込むと
何匹かの魚影がみえた
清水の ....
言い訳など言わない方がいい
何が本当かじつは誰も分かっちゃいないんだ
そんな暇があるなら
落ち葉でもかき集めて
肥料にでもしたほうがいい
これ ....
このごろは族もみかけず音もせず
田舎から発信するもの欝の鳶
色違いセーターを着て街にでる
きょうからは師走だぼくもかけてみる
一年が過ぎ去る速さ自転する
....
昼下がりの午後
うとうとしながら私は
かがみのなかの真っ白な牛の夢をみていた
牛は顔をこちらに向けて立っていた
弟の絵にそっくりだった 聖なる牛だった ....
干された布団に冬の陽が
いっぱいにあたっている
ここは天の香具山ではないが
まぶしいくらいだ 女でなくても
洗濯物は 気持ちよく見える
太陽 ....
山茶花の花が散っていた
女の子の生理のように紅かった
生理が面倒だから子宮をとってしまいたい
という娘もいるそうだ
男の私にはよく分からないが
月ごとの排卵 ....
美人の母をもちたかった
美人の母をもちたかった
母は美人でもなければブスでもない
母は書道の師範の免許を持っているが
教養がなかった 尋常高等小学校しか
で ....
ヒマラヤを眺めたことはない
インドもいったことがない
もちろんネパールにもいったことがない
エベレストを眺めたい
ネパールをトレッキングしてみたい
山頂に立ちた ....
ぼくが産声をあげたのは
相模原市淵野辺
の旅館だっとか
何もない相模台地の荒野だった
父の本籍が八王子だったので
八王子市生まれになっている
戦時中で食糧難 ....
カマキリは泣いた
カマキリは初めて遅刻した
カマキリはなさけなかったのである
カマキリは起こされたのである
カマキリはじぶんこそ遅刻などしないと ....
秋だから
海があれます
秋だから
新幹線がおくれます
秋だから
恋人とわかれます
秋だから
黄葉に埋もれます
秋だから
漁港はさびれます
秋だから
ツアー ....
ばっくれるライブハウスは吉祥寺
サーカスはゆあんゆよんと泣いている
ただならぬ数学解けぬままの恋
ほかからも温もってゆけ大太鼓
桟橋を落ちてる靴の黒さかな ....
なんとたまったことだろう
もっと豆にとっていたら
こんなにはならないだろう
これではほんとうの海の声も
海猫の鳴き声もきこえはしなかったはずだ
河津耳鼻咽喉科若先生に診てもらう
....
もうすべてうすっぺらになっちゃった べこべこ
もう吹き飛んでしまいそうだ こんなはずじゃあなかった
もっとカリスマだった もっとカイワレ大根だった
それがもう べこべこ しゃれに ....
飛べない{ルビ水鶏=くいな}はロバの耳
いま君に話しかけたい台所
毎日飽きている花瓶の園芸種
鳴門海峡の渦潮に卵
ヤンキイーも口裏合わせる便所では ....
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