一位は三位だ
誤解を恐れずに言うが
一位は偉そう過ぎて痛い
寒い
ダサい
から
一位はせいぜい三位だ
二位は二位である
やはり二位だ
不憫であわれな奴だ
真のナン ....
西大路五条のロームのイルミネーションが
クリスマスを飾る季節が来ると
僕らはいつも冷たい空気に
羽を震わせながら巣籠もりして
ローソンの食糧を買い貯めて
ぷるぷる震えながら
やがて来る春を ....
スーパーに
ラミーがおって
バッカスも
いると愈々
冬だと思う
いい焼肉屋の木戸を ガラガラと 入った時に鼻をつく 肉と醤油の爽やかな匂い 切れのある それでいて適度に重い バンタム級のパンチのような 赤身と脂身の入り混じった匂いが好き
かわいらし ....
今カノがとか元カノのとか
喋ってる中年男は痛い
いつまでもお姫様な
アラフォー アラフィフ女子は寒い
ゴブリンの銀行に忍び込むハーマイオニーとハリーとロンを裏で支えるダンブルドアであ ....
ふと急にモッキンポット師の本を読み返したくなる夜もある
11月が特に美しいのは
ススキだ
ススキが
稲穂のように
黄金のように
風に頭を垂れていて
それが特に美しく
趣がある
殊に朝陽や夕陽に透かされて
ススキがさらさらと泣いて ....
詩は流れ星のように夜
俺の空を流れる
それは流星群のようだ
ひとつひとつの着想をつかまえきれずに
死にものぐるいで
ボールペンを走らせる
アイデアが豊富な訳ね素敵ね
でもそれはあなたがお ....
夜に咲く紫陽花が見たい
真夜中に咲く向日葵を見たい
闇に燃え上がる炎を見たか
金を数えるお前の顔は本当に醜い
意味が分かりませんとか
詩にはテーマやあらすじが
ないと困りますとか
....
死刑台
モリのアサガオ
親殺し
果物ナイフ
側溝の澱
よく澄んだ
ブルーで寒い
高い空
今年も来るぞ
もーすぐ冬が
桓騎から
怒りの炎
ぬらぬらと
死んだコバルト
腐った炎
有り金を
全部
はだしで
置いてゆけ
ブラックジャック
LOVE OR DEAD
豚や山羊の一匹一匹に名前があった頃の話/雌牛や蝶の一頭ずつにめいめい名前を付けていた時代の寓話/荒らしながら来る台風に/女の名前を付けて/面白がっていられた頃の/自慢話/すっこんでろよ/頭を低くしてろ ....
チョコレート
ハンタハンタの
濃い闇に
呑まれぬように
コーヒーを継ぐ
チエちゃんが
テツをしばいて
銀バケツ
あしたのぶんの
おひさんひとつ
紫の
ジョジョの背表紙
手を伸ばす
ハムとワインと
ベリーとナッツ
ワニくんが
6日目の夜
読んでいた
ワンピースより
熱く生きたい
クレーター
手塚治虫の
短編が
僕を作った
このガラクタを
ウツクシク
カナシク
アヲク
ツツガナク
ナガレルカワヨ
ユルシノカワヨ
中秋の名月でした。おとついは。
君の街にも月は出たかな。
過ぎてからわざと教える。
昔から「いい性格」の、そんな僕です。
雨降りの月でもそれはそれでいい。
雨月(うげつ)の月も、たま ....
外付けの
鉄階段を
カンカンと
錆び付いた音
夕暮れの音
この河は多襄丸河という。俺が昨日名付けた。本当は蟹江川という名だがダサいので俺が変えた。三船敏郎が森雅之と二十合以上も斬り結んだ森に流れていた河に雰囲気が似ているから変えた。川と河の定義は明確で、全 ....
カシオペア
ガラケーの背に
行き先を
指し示してよ
マイスター・ホラ
俺があの人に初めて遭ったのは、大阪は西成にある手本引の賭場だった。見た瞬間に、あぁ俺はこの人の子分になるんだなと直感で思った。二十三の時だ。そして盃を呑んだ。アメリカの双子ビルに旅客機が突っ込んだと ....
ビー玉の
ようなクリアな
青い目の
猫がビームで
明日を照らす
携帯に
ほぼ真円の
満月が
不意に映って
光を垂らす
薔薇の花が言葉を喋り、彼女の喚く下らない自分本位な痴話話をいなしながら、俺はヘルメットのバックルに紐を通す。俺は郵便配達の飛行機乗りだ。俺は砂漠を飛ぶ。俺は砂漠の広大な原野に、砂漠の民たちが読む、一日 ....
撤去前
北斗無双で全回転
さらば時代よ
希代の名機
短歌にも喉笛があり芯があり血も骨もある。刃を這わす。
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