ためらいをすすいでもなおしがみつく なめらかな背にきょうも日暮れる 陽と月の長さをわけるいとなみを あしをそろえて外をみていた

群衆のみている色のはんたいのいちばん端に紐をゆわえる

日のくれるながさに臓のかたむきをあわせひそめる影のようになる

う ....
あんまりに海がひかっているから、わたしはあなたと恋がしたくなりました。
理由を聞くひとがいたら、猫でも転ばせておきましょうよ。
まっ白にかさねた白よ春浅し

沍返るなだれもさらさらゆくだろう

幼な手につまれて青くいぬふぐり

溶けるより割れるに相応し薄氷よ
部屋へはいって
コートを脱ぎ

耳飾りをはずし
髪留めをはずし
おどろくほどなめらかなしぐさで
結婚指輪をはずす

このひとはこれから先
なんどひとを壊すだろう
おどろくほどなめら ....
あなたは、わたしのかたちのかたまりを見おろして
「これがわたしか」と言った

明滅する、季節の、余波が、ひといきに押寄せた午後、
わたしたちは、手をとって、あたらしい試みをはじめた

 ....
腰のつけ根あたり
すこしくぼんだところへ
くちづけが残ってしまって
あなたのことばかり考えている

雨だれが石を穿つように
すこしずつ気持はこぼれて
いつかこの星を壊すだろう
ま白にぬられた
ぬかるみに
私、
私は私を横たえる

差込む光も影も無い

360度ちょうどに
脈拍をならべ
赤はいつまでも
赤だった
たとえ色褪せても

嘘でも本当でも ....
ニシヒガシの親子は木の根っこにつかまってぶるぶると震えていました。
寒い、寒いよるです。
ニシヒガシの親子の薄灰色の毛は、どおん、という大砲の音が、木の根をつたってくるたびにかすかに立ち上がります ....
しらないことを
データベースに問いかける
もうそんなふるくさいことは止して
問題は解決しない
それは人生だもの

はやく踊りに行きましょう
雨の日わたしは
ひざまずき
コンクリートをのけてうまれる
ほそい草の根を食べた
雨の日のコンクリート

濡れて

高い
高いビルの窓たちは
かたく
光をはじき
ちらして
 ....
わたしはひとを殺せます
ひとを殺すためだけに
ひとを殺すことが
できます

転んだひとに手を貸すことができます
ひとつずつ減ってゆく善意の
ひとつになることができます

あた ....
見た夢に
番号をふって
箱へ入れる

立てない猫
走れない鳥
指のない犬
それらを

あれは何番目
だったかしら
わたしを蹴り上げる
ひかるくるぶし

何番目
だった ....
0/0 あの日、なめらかな布をいくつもくぐって、白いもののなかで、わたしの体はぴったりと「幸福のかたち」のなかへおさめられていた。幸福、ではなくて、幸福のかたちのなかへ。微笑んだり、笑ったりするすべて .... どちらが先かはわからない
あなたの手のひらにおさまるようなかたちだったか
あなたの手のひらのかたちにくぼんでいったのか
どちらが先かはわからない
どちらにせよあなたの手のひらのかた ....
あまいパンはやわらかい
やわらかい朝は白く
白い夜は夜

いつものように
ばかな嘘を見破って
空へ穴をあけてください

空へ穴をあけて
飛べなかった鳥が
最後の一羽まで
逃げ ....
心地好いもの。朝のコーヒー、牛乳の存在、波のあわ立ち。登校中の小学生のさえずり、猫のあくび、晴れた日の窓のそば。日曜日の心臓の音、プラスチックの静謐、枯れた木の肌。
心躍るもの。挑戦的なメイク、 ....
からだを波のようになびかせて
白いあわだちをむかえる
いくつもの永遠が閉じこめられる

かつて少女だったすべての女性たち
かなしみを取り込んだなめらかな体に
くちづけをするとき
 ....
昼には昼の顔をして
月など知らない振る舞いを
夜には夜の服を着て
海にさからう泳ぎかた
明日には明日の「今日」が来て
なかったことなど無いように
青々とした朝が降る
今年がはじまった瞬間には夫の寝顔をみていた。ちょうどその一年前とおなじだ。
消音にしているテレビのなかでは2012年がひっくりかえってあふれていた。


師走にはいつもよりいろいろのひとと ....
ちょうど落ちてゆくさかいめに
じゅうたんをひいて
まつげを燃やして夜にのる

愚鈍なやつだといわれ
組みふせられるのがすきだった
目はつむらなかった
屈服するふりがじょうずで

 ....
いいよ
わからないでいてあげる

まつ毛の角度や
飲み干されなかったコーヒー
長いまま燃えつきる煙草
いつもと違う靴

あたらしいゲーム
みたいに
わからないでいてあげるよ

 ....
疲れている。咳がつづいている。
疲れているし、混乱している。
混乱と混乱のすきまに、しずかな時間があるのだが、すきまの時間がどんどん短くなっている。わかっている。どんどん短くなったのちに、また ....
ふわふわとか
たっぷりとか
ふざけるな
切実さが足りない

相応しさとか
ぬくもりとか
真実とか
いい加減にしてくれ
せつないんだよ

コンビニエンスストアの
陳列棚に
 ....
どこから説明すればいいだろう
寒い
風邪薬だ
酒瓶

すべての現象は冬らしくくっきりと
くっきりとしていてむしろ象徴に
ごらんよビルを
突き立っている
ごらんよ空を
磨かれてい ....
大きな窓のしたで
セックスをしましょう
往来へでて
人殺しをしましょうか
それとも
花壇に種をまきましょうか

笛を吹きましょうか
肉を焼きましょうか
もうすこしここにいましょう ....
くちづけをした
ところが
しめって苔むした

百年たっても恋は恋
いっこうに
愛にはならずに
ごめん
ぼくは
赤くもないし青くもない

甘くもないし硬くもない

きみが笑っても
泣くこともない

もっと地球を
なめていたかった
たくさん星をみたかったよ

ごめんね ....
風呂場のタイルの絶望が
部屋の柱のさびしさが
寝息にしめる秒針が
角で拾った意味たちが
そこら中で
縮こまる
息をひそめる
死のうとしている
涙のかわりに
泡で濡れてる
目がさめて
なすこともなく
壁にうつる影をみている

となりであなたが
光だね

言った

そのとき
どうしようもなく
たとえようもなく
わたしは
あなたでした

 ....
はるな(1733)
タイトル カテゴリ Point 日付
ためらい[group]短歌113/2/24 18:13
群衆[group]短歌313/2/24 18:08
猫転ぶ散文(批評 ...313/2/24 14:03
俳句013/2/24 12:53
結婚指輪自由詩413/2/22 19:49
せみ自由詩313/2/22 18:51
雨だれ自由詩7*13/2/19 9:44
ぬかるみ自由詩313/2/19 9:27
ニシヒガシと親子散文(批評 ...313/2/16 17:56
金曜日自由詩513/2/13 21:25
雨の日わたしはひざまずき自由詩313/2/12 16:26
あたたかいスープ自由詩413/2/11 8:36
くるぶし自由詩413/2/11 8:22
0/000散文(批評 ...313/2/2 16:01
くぼみ自由詩213/2/2 0:23
見やぶる自由詩613/2/2 0:16
メモ散文(批評 ...213/1/26 16:51
いくつもの永遠/椅子自由詩513/1/26 9:45
repeat the same thing自由詩613/1/26 8:44
元旦のこと[group]散文(批評 ...2*13/1/19 18:11
誰か自由詩213/1/19 16:39
白い自由詩1113/1/18 7:53
1/15散文(批評 ...213/1/15 23:22
陳列棚自由詩413/1/15 0:18
三匹の豚自由詩513/1/12 0:00
とてもいいところ自由詩1013/1/10 23:38
自由詩313/1/10 23:28
自由詩213/1/10 23:26
泡で濡れてる自由詩313/1/7 23:38
自由詩613/1/4 13:34

Home 戻る 最新へ 次へ
13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 
0.07sec.