伸びた影を認められず
延々と続く変化に溺れる

明転して浮かび上がる
言えなかった言葉
抱えたままの気持ち
伝えられなかった温もり

抱き締めた刹那ですら
捕まえられない君をおもう
 ....
ネオンライトのブリザード
吹き荒れて色がみんな
逃げちゃって見えるのは
君の体温かき混ぜられた
ミュージック溺れそうだと
掴んだ腕欲しいもの
あるんでしょう見えない
聞こえないって無視し ....
幸せだというくちびるがひび割れていて
わたしの手の甲をなでるあなたの指は痩せて、かたい
アルコールのにおいが立つゆるんだ皮膚
蛇のように絡まる指、その言葉


女になんて産まれて何もいい事 ....
シュレディンガーの箱を抱えるタイムライン


悲しさをシェアしてもいい免許未所持


ツイートで薄まる血や汗/涙/尿


明日死ぬ、そう言いセーブする命


病院で少しずつなく ....
けがれよの ないほど ゆたかな おゆのなか じゆうときえた ねつをめで おう



ひのしたで はだしでちをふむ みみすまし ことりとおちる たましいをきく
錆びたチェーン 剥げた塗装と 積もる塵 空気の抜けた タイヤ、十年


伸びた腕 煉瓦色の肌 高い声 母のうでから 抜け出る十年


深くなる シワも記憶も愛もみな 未来だけが 淡 ....
振り返ることを止めれば幸せに?

満ちてると思ったものは失せている

どの国も君には同じ風を吹く

自分より遥かに伸びた影を返る

濁点の混じらない名にさせてほしい

浮かんでは消 ....
一人なら 寂しさなんて 感じない 時々激しい断捨離をする

春に頭痛 夏秋泣いて 冬に殼 外部刺激でたゆたう身

違えた道の先端に立つ カルマの最後を見届けるため

傷だらけの 腕に抱かれ ....
するすると滑る皮下にはとくとくと
詰まる水気の多い蜜の脈

悩むのを止める良くはならない違いなど
生まれた幹が違うのだから

寝た後に晴れる身なら良かったの
開いたまぶたに映る霧

 ....
人混みでぶつかる肩々目だけが合わない


添え木して 何とか立ってる やじろべえ


蝋燭が削れる音がずっと、ずっと


眠る前バイバイと言う私の子


焦点の端でものを売る本 ....
チクタクと
正確に刻む
カウントダウン
何に向かってるか

ずっと知らない
刃物もつ その瞬間から 傷だらけ


条件を つけて愛する 愛撫する


鏡には怖い人しか写らない


日常を 少し濁らず 散った羽々


雨粒がきれいに流した 世間体 ....
六感を 全て盲する君との恋


暗闇に浮かび香るクチナシの列


生活を全て書き出し提出する


日が差して暑い手足冷たい中身


旅の友 一本くださいその指を

 ....
ティールーム 星をひとさじ入れ混ぜて ひとくち 甘い、苦い、甘い


切り口から こぼれ落ちるのはビーズです ぽろぽろころころ 赤赤赤赤


夏が来る 迫る暑さと怖い日々 日に照らして ....
たろんと濃い夜が引かれる
水平線に揺れる海の端
海岸には塩の霧が立ち込め
撹拌されるライトの粒
カモメが飛び立ち
低空飛行で水面をめくる

きれい と、
改めて口に出さないと
慣れて ....
刹那感じた不安を
あなたに伝える事が出来なかった

今襲う静寂の中
感じた恐れを抱き合って紛らわす

私が正しいのかなんて
分かりっこないんだ

あなたが間違ってるのかも
分かりっ ....
歩み進んでも


先は見通せなくて


道は丸まっているのだと知った


ぐるぐると続き

次第にぴったりくっついて

わたしはひとつの幹になる



 ....
地平線にぼんやり見えるのが隣町

だだっ広い草原の上には
流れの早い雲
鳥が止まり木を探して飛んでいます

一軒だけ建った
大きな屋根の小さな家
花壇には草やら花やらが
ごっちゃにな ....
smell the sea
colour of the ground
which I've fallen


潮の音が君の波長と重なって
だから満ちては引いてたんだね


 ....
これが嘘だと言って、あなたはどこまで信じてくれるだろう

なぜなら私は
自分が正直者であることに
誇りを持っていて
あなたは私が嘘を付けないのを
私以上に理解してることを知ってい ....
受話器を先に置けなかった 三年前
今では先に切りたくて焦燥


ツーツーツー ただの電子信号が
あなたの鼓動に思えていました


手を繋ぎ 温度を感じてふと訪ねる
ねえねこ ....
シュガーコートされた沈黙が、幾重にも重なる
通りはまだ
騒ぎ出すことを知らない
カーテンが染めた光
部屋はまだ埃っぽく
朝が染み渡っていない

寝床は生暖かく
体は必ず汗ばんで
意識 ....
ベッドの上に、君の腕を
ケースから出して一緒に眠る
腕を組んで、胸に抱いて
手を繋ぐのが一番しっくり
年中暑がりだったから
サーモグラフィ、君だけ赤色

翌朝起きたら、寝ぼけたままでも
 ....
金色の粒子が降り注いでそこら中
寂れた町も今日は暖かい
素肌の風が髪をさらう
息吹をBGMに
きみといつまでも溶け合っていたい
こんな日には
きみと離れる
方法を模索する
きみと繋がる ....
証拠はいつだって欲しかったけど
本当に望んだのは
そんなものじゃなくて

例えば全ての時間を共有しても
2人で何かを生み出しても
それ「だけ」じゃ意味がない

そうでしょう?

欲 ....
空に墨を塗ったら
穴に住んでる鳥が鳴いた

「病気はどこにでもある
赤い熱は誰もが持ってる
だから苦しまなくていい」

やさしい言葉をかけたいけど
フェルト生地ばかり重ねて
尖った万 ....
初期設定を間違えたと嘆く喜劇
闇雲に走る競走馬は、悲劇…



真夜中に黙って座る部屋の中では
多角的な視点など偽りです
沈黙と同じくらい聞こえてくる喧騒の
どちらが本物かは分からな ....
風さえ眠った真夜中
月と花だけが起きている

 ぴとん ぴとんと
君の白いベッドは滴った闇で濡れている
けれども君は決して染まることはない

 しゃらん しゃらんと
暗がりで微かに鳴っ ....
風の強い日だった
乾いた砂混じりの風がざらざら吹いてる
カーテンがバサバサと悶える夕暮れ
とさっと夢から落とされる

冷たく黙り込んだ壁に
CDの歌声は無機質に響き
部屋がオレンジに染ま ....
それにセピア色を真似た懐かしさが付きまとうのは
彼らの体内をひたすらに過去ばかりが巡っているからだ
未来など入り込む隙もない

彼らは、悲しいことを共有出来ない
悲しみの痛くない場所を知らな ....
やや(30)
タイトル カテゴリ Point 日付
思置き自由詩215/12/28 20:17
Groove自由詩1*14/12/26 20:51
自由詩2*13/7/1 18:51
SNS川柳1*13/6/28 16:56
かなしみのつたえかた短歌2*13/2/6 20:30
十年短歌4*12/8/20 23:23
流民川柳2*12/7/8 0:46
じしょう短歌2*12/7/1 15:10
桃始笑短歌4+*12/4/5 11:07
雨の下川柳6*12/2/11 22:40
カウントダウン短歌2*11/10/17 21:31
ライター/顔/ライター川柳2*11/10/17 21:29
果物のかおりの君川柳3*11/10/9 0:15
ビーズ短歌2*11/10/9 0:11
イルマオ自由詩5*11/9/21 13:51
抱擁自由詩2*11/9/16 10:13
バウムクーヘン自由詩2*11/8/26 23:17
たとえば自由詩3*11/7/12 0:33
宇宙飛行短歌3*11/4/30 17:46
耿耿自由詩1*11/4/29 1:15
眠りたい私短歌4*10/6/19 22:45
トンボ自由詩2*10/6/19 22:37
マネキン自由詩1*10/6/11 2:33
休日自由詩2*10/3/27 21:22
あかし自由詩0*10/3/17 22:50
鳥の声自由詩2*10/3/10 2:39
夜深し(副題:コメトラ)自由詩1*10/3/6 22:30
漂流者自由詩1*10/2/16 1:26
スコール自由詩3*10/2/10 12:03
彼ら自由詩1*10/2/6 4:36

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