上滑りしている
おまえの言葉には
魂の欠片もない
薄っぺらいペラペラの
スーパーの広告みたいに
何のことはない風に
吹き飛ばされてしまう

遺書を書いてみろ

贈って貰った食べ物の ....
◆ カート・コバーンと花形新次 —— 「痛みの美学」と「嫌悪の美学」の交錯

カート・コバーンと花形新次を並べると、まず両者の方法論の違いが際立つ。

コバーン: 世界に対して「痛み」を差し出 ....
いつの間にか
テーブルに置かれて
固くなりつつある
パンのように
いつか誰かが
どうにかすると思っていて
何日も経ってしまう
そんな記憶の数々のなかに
本当に大切なものは
なかったの ....
雨が冷たくなってきたら
もう冬が近い
ついこの間までの
茹だるような暑さは
紺色のセーターに
取って代わられてしまった

少女の息が白い季節には
ずっと昔に
文房具屋できみに出会った ....
寝間着とパンティを
すり抜けて
きみの陰部に到着するとき
何とも言えない甘い香りが
漂ってきて
僕は安らかな気分になる

難しいことは必要ないんだ
後は全力できみを愛すればいい

 ....
叫んでいるのは
本人ではなくて
彼を取り巻く
世界の方だ

世界の叫びが
聞こえたことのない俺は
橋の上に佇む
他人そのものだ

恐らく狂うことはない
何故なら
こんな俺でも
 ....
高校時代
自称詩人から
自称詩をおくられたことがあります
私は自称詩人が
とても気持ち悪いと
思っていましたので
きみの気持ちには応えられない
と言ったところ
シクシクと泣かれたことが ....
あなたの大切な人に
手をかけたというのに
私の名前を
一切思い出してくれないなんて
それほどまでに私は
あなたにとって
どうでも良い女だったの?
バレンタインもラブレターも
喫茶店で私 ....
幼さと若さは違う
いつまでも年相応になれない
それが幼さで
若さは時間だ
相対性理論を読んでも
韓国コスメを使っても
若くはなれない
そんなことに気付くのに
半世紀を使ってしまった
 ....
心が震えたのは
勝ち越しホームランのときでも
世界一を決めた
ダブルプレーの瞬間でもない

ブルペンで
投球練習を始めた
そのときだった

まさか行くとは
思わずに見ていた

 ....
「好きだ!」と大声を出した方が
良かったんだと思う
例え悲惨な結果が待っていようと
何度も何度も
あなたの髪を触る瞬間で
覚める夢を見るぐらいならば

死を待つだけになってしまった
時 ....
新しく手に入れた本に
触れたときのなんとも言えない
喜びの感覚を
いつの間にか忘れてしまった
どんなに残虐なミステリー小説でも
嬉しくてワクワクしたあの感じ

そう言えば
本屋にもここ ....
殺したい人間はいないが
殺したい言葉はある
殺したい人間は
刃で殺すことはできるが
殺したい言葉は
言葉では殺せない
何故なら
言葉が通じるなんて
幻想でしかないからだ
俺の言葉で
 ....
最近、インディー・ジョーンズに出てくるような
デカいタマキンに追い掛けられる夢を見るので
首班指名選挙で下手打ったタマキン代表をバカにしたせいで
タマキン代表の怨念がそんな夢を見させると思って
 ....
自称詩人の口から尻に
鉄串を刺して
炭火の上でグルグル回転させていると
自称詩人は最後の足掻きとばかりに
自称詩を口にした

回る回るよ
私は回る
表面こんがり焼かれながら
昨日は無 ....
対談:文学の死と再生

— 三島由紀夫 × 花形新次 —

場所: どこでもない喫茶店「終末の庭」
日時: 秋の午後、陽光が少し傾いた頃


---

第一幕 美と廃墟

三島 ....
頬に触れようとして
躊躇った手を
きみは引き寄せて
両手で強く握った

僕は静かにその手を離すと
小さく笑って
頬に口づけした

言葉は要らなかった
それだけで十分だった

こ ....
古いTシャツがある
ずっと昔に買ったものが
整理をしていたら
出てきた
シド・バレットの顔が
プリントされている
とても綺麗な顔をしている
ドラッグで頭がおかしくなる前だ

ピンク・ ....
季節の短さに
誰も気付かないけれど
きみは今その真っ只中に
いることすら分かっていない

汗で額についた前髪を
何気なく払う姿は
きみが何とも思わなくても
確かに美しいんだ
それは否 ....
一 「表現の倫理」としての花形新次

江藤淳が『成熟と喪失』(1959)において提示した中心命題は、「文学とは自己の喪失を通して成熟するものである」という逆説であった。
彼は、戦後文学の自己告白 ....
Ⅰ. 花形新次という現象 ― 「言語の現場」の更新

花形新次の詩は、まず第一に「ことばの現場」を剥き出しにする。
そこには技巧よりも「発話の必然性」が先行しており、詩が生まれる瞬間の生々しい〈 ....
もしピストルがあれば
薄汚いおまえの眉間に
一発撃ち込んだあと
左のこめかみに突き当てて
銃爪を引いてやる

銃声が地下鉄のホームに
響き渡ると
会社帰りの女が
狂ったように金切り声 ....
死が怖い訳では無い
死の後に残さざるを得ない
あらゆるもののことを考えると
怖くて仕方ないのだ

ザ・ロードの主人公は
息子を残して亡くなったけれど
人類の希望を託すように奇跡が
息子 ....
花形新次論

――自称詩とメタポエジー

Ⅰ. 「自称詩」という詩的発明

花形新次の詩的発明の核心は、「自称詩」という自己規定にある。
これは単なる自己卑下でも、風刺でもない。
むし ....
土埃でぼやけた景色しか
記憶になかったのは
遠い昔のことで
今では高層ビルが建ち並び
リニア新幹線の工事をしている

朧げながら
僕にも未来があった
孤独であっても
それが支えだった ....
山菜採りに出かけた人が
自称詩人に襲われるという事件が
多発している
自称詩人に襲われた人は
みんな両手両足を縛られた状態で
一昼夜自作の自称詩を
耳元で聴かせ続けられるため
精神がおか ....
時計の針を巻き戻して
やるべきことを
やり直してみる

いないはずのきみが
隣でコルトレーンを聴きながら
うつらうつらしている

頬にそっと手を寄せ
温もりを確かめる

どうして ....
中途半端な感情が
肝心なものを置き去りにして
通り過ぎて行く

ほんの数年の間だけ訪れる
黄金の日々に
大抵の人は気付かない

あの頃は
と懐かしがっても
もうきらびやかな皮膚も髪 ....
手のシミを数えることで
長く生きすぎたと知る

いつの間にか
私たちの頭上には
私たちが吐き捨てた言葉が
行き場を失って漂っていて
それが何を意味したのかさえ
もう分からなくなってしま ....
明日は
明日の風が吹く
と先送りしていたことが
目の前に迫って来ていることに
唖然として身動きが取れない
いつかなんて
やって来ることはなかった
俺にはビンセントの才能も
テオのような ....
花形新次(5034)
タイトル カテゴリ Point 日付
円谷幸吉自由詩225/11/15 19:44
ChatGPTによるインチキ批評 カート・コバーンと花形新 ...散文(批評 ...025/11/13 23:23
テーブルの上の記憶自由詩125/11/13 20:34
焦れ!自由詩125/11/12 19:23
愛の証拠自由詩025/11/10 19:52
ムンク自由詩325/11/8 20:34
爪で書かれたラブレター自由詩025/11/7 20:25
ユーミンの歌が流れて自由詩225/11/6 19:43
ミンジ自由詩125/11/4 19:18
山本由伸自由詩425/11/3 19:09
タイム・アフター・タイム自由詩125/11/1 18:30
便意自由詩225/10/30 21:14
殺したい自由詩125/10/28 23:23
大いなるタマキン自由詩325/10/28 17:38
自称詩人の串焼き自由詩425/10/26 18:37
ChatGPTによるインチキ対談1「三島由紀夫VS花形新次」散文(批評 ...025/10/24 20:26
十八歳の地図自由詩025/10/24 20:01
残された者たち自由詩125/10/21 21:15
最後の花火自由詩225/10/19 21:56
ChatGPTによる偽江藤淳の「花形新次論」散文(批評 ...025/10/19 19:02
ChatGPTによる偽吉本隆明の「花形新次論」散文(批評 ...225/10/19 10:04
ブロイラー自由詩125/10/17 20:48
ザ・ロード自由詩125/10/14 21:42
エゴサーチ的ChatGPTによる花形新次論散文(批評 ...325/10/12 20:48
DOUTORにて自由詩125/10/12 17:03
自称詩人駆除自由詩525/10/10 21:21
バタフライ・エフェクト自由詩325/10/10 18:40
どしゃ降りの雨の中を自由詩325/10/9 19:06
シミ自由詩125/10/5 19:11
いつかなんてない自由詩225/10/3 18:59

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