さよならスカーレット エイ・ケイ・エイいつかの独白
クレヨンで塗りつぶした画用紙をいくら引っ掻いても
月が転がり落ちることはない
ヘッドエイク
みえないものはみえない

いつか珈琲を飲みな ....
誘惑に負けた方、を演じるために
とかく手順が多いことに辟易するぼくは
足下のアスファルトに夜空を見る
髪が踊って唇とつながる
一足ごとにずぶりと舐めるように、明日とやら
抱きしめなくていいか ....
空中分解したことばたちを
だらしない二の腕や腰回りにひっつけて座っている
いつのまにか夏も夏、それがもう
どろどろの睫毛の先にも刺さらずに
興味がない、が一番言いたいことなのは
一体全体
 ....
気付けばここまで来てしまった、が安っぽくていい
ネットカフェで飲むアイスココアの氷が少しだけ
ぴったりよりも、多いので
右こめかみがざわざわと血を滞らせている
それは偽りで本当は寒さか睡眠不足 ....
カフェに立ち込める煙は饒舌
ぼくは相槌だけで喉が渇くのを知る
シンクの隅に陣取るふやけた
米粒の白が
ぜんぶを、もやもやとかくしてしまって
いつもそうやって
あれとこれとを触った気になって ....
温度で出来ていない音を探すとき
ぼくは安心している
膝を抱えて座り込んだライブハウスのしたのほうにだって
そんなものはない
ベイビーいいから安心してみなよ
多分それは週末みたいに、はじまった ....
空に挟まった三日月が目覚めて
非常階段でぼくはお腹のあたりを気にしてる
睫毛に乗っかるすばやい冷たい、風速は冬
あいかわらずきみは頭上に世界を背負ってるんだろう
右肩にだけ残る重み
まばたき ....
髪の毛のびた、と言った瞬間に
傾いだランプシェードがはっきり見えた
そうだ懸命に丸々肥えた会話の破片に
まごうことないきみを見出す

えい、きっとこれで残像が、そっちに

14時間のタイ ....
熱出したときの舌みたいなからだ
23時に絡め取られてたぶん今日の西日のせいだ
歩くときはいつも
見ている


電車に揺られている舌、たちが、
相槌のようにはずむ
電線の波打ちが速すぎる ....
ちょっと待って、あと五分したら取り合えず着替えます
からまったイヤフォンをぶらさげた女の子
解っているのに1曲リピートで
泣きそうだ
斜め下から太陽は見えない


果てなくつぼみ
つま ....
花粉症な愛と希望を持った彼女たちは
寂しい、を可愛い、と同様に扱う
めちゃくちゃなグルーヴで手帳に書き込まれる文字は
少し太すぎる記憶だったり
我儘なしかめ面だったり、


傾向としては安くていいも ....
真新しく光る記号になりたい、と
ピンクのブーツをぶらぶらさせながら考えた
雨上がりのカップルは
急ぎ足で写し出されているなんて知らない

愛すべき先輩たち、がっかりしてよ
中途半端な振動がぼくを繋いだ ....
瓶詰めの空気で溺れかけた会話が
ぼくのこれからにとどめをさしても
きみは多分ジーパンに携帯をつっこんで
そのまま
二月の真っ只中に蝉を

ほんとにきらいになる。
そうやって見たこともない ....
RPGだったはずなのに
雪混じりの弱さは朝になり夜になり
わたしがわたしを指して困ってる
ファニーじゃなくクレイジーなはなし
置いてかれた不味いブラックコーヒーに沈んで
かみさま息の根をとめて

ヒー ....
はためくスカートで幕をあげる
ベロアのような息、ぼくはいつでも肩を竦めて
ほどほどに甘いカフェオレ、プリーズ
折角だからコールミー
白っぽくつるつるした手触りの街で
コールド!


い ....
正確にはどっちつかずの憂鬱が
瞑った片目の世界に落ちた
救えなかった景色はどこに沈むんだろう
底辺かける高さわる2
三角形の夢を日々積み立ててる
ぼく

天使からの手解きを享 ....
ストックした一限は賞味期限切れで
難しい顔でぼくは懐柔された
いつだって子供じみたきっかけに
チープなカバーをかけてるだけ

ふやけた愛とかくれんぼするたび
数えるのをやめようとおもうのに
シチューに ....
贅肉のついた比喩を乗りこなして
ぼくの頭は蛍光灯に刺された
きみをミリ単位では計算できない今宵
骨に染み付いたほほえみ

知り合いもしくは友人らしきひとに
強要される愛想なんて5円くらいか ....
雨上がり、計算されてない電線を見上げると
目覚ましなしで起きた朝みたいな気分がする
かえりみちもその途中もゆらめいて
似ているから不思議だ

並んでいる足のいちばんさきで
わたしたちはきっ ....
しんぞうのさきで消えそうだ
ぼくは左手をあげて宣誓する
見限られた雨の夜から生真面目な明日まで
ぜんぶ許せない
でもぜんぶ笑ってみせて

今日も呼吸はとまらなかった
丸めた膝小僧でぬるい ....
まるでどっちでもいいみたいに
二人して机に頭を乗せてる
カフェにてお目覚めですか、かなしみ
頻繁にノックした傷跡を
軽いボールペンで埋めて

きっちり一言分の誤差で
あたしときみは噛み合 ....
尻尾を飲み込んだ宛先を
今朝の地下鉄で見かけた
つまさきを決めたぼくの頭から
熱だ

改行してばっかりで
虫刺され、が、かゆい
おおむね眠たげな太陽を蹴散らすほど
思い切ってもなく
 ....
どうでもいい、が腐っていく。干乾びた太陽がぼくを揺らして、さよなら?
口調を真似てしまったがために、思い出した。
要らない、から好きだよ、までをフォローして下さい。そして出来るならあの坂道の全てに ....
色んな人の目に混じる
驚きを踏んづけている気がして困る
そんなに素敵じゃない
夜中のテーブルにはわらびもちがたくさんで
それはとてもすてきだと思って

お好み焼き屋で
天井付近で行き場を ....
あたしの皮膚が密着して懐柔
街灯の輪郭がすんすん揺れる
そのまんまのスピードできみが欲しい
今感染した笑顔の
底からかき混ぜてみてよ

ガムテで口止めされた夜中じゃ
きみの声を映せない
 ....
きみは正しいことと素敵な痛みだけのこして
ぼくより5cm高い話をする
鴨川の音を受け止めるまぶた
もう
ねむたくて

ぼちぼち消え始める灯りのなか
カラーのない誘惑に遮られて
息も出来 ....
日曜日をコンプリートせずにいたら
お父さんが怒りました
真ん中よりの空に夜がこぼれた
熱い太陽とは関係ないのだ、あたしは

布団のなかでぽろぽろと
これまで、の破片が転がって
あたしの真 ....
どうしたってフェルトで縫い目はなし
ごりごりのナイフを持って突っ立ってるんだ
きみ、きみ、きみの空気を
この水槽に投入してください
場面転換を見てるだけの
脂肪で出来た僕を救ってよ

君 ....
正解から抜け道をさがして
僕らの道路はいつだってバックにやさしい
きみは指先で愛すべき朝を見つけるけど
ぼくにはようやく夜がきてる
相槌うってくれ
いぇーい、だなんて、まさかね

決定済 ....
言いかけてやめた、だって空白に値しない面倒くさい怠惰
かさかさの親指で丸め込んで
言いたいことはないと言いたいらしい君は
別に、綺麗でもない、
生きてるってほどでもない感じ
ひどいなぁ
と ....
船田 仰(83)
タイトル カテゴリ Point 日付
スカーレット自由詩211/5/18 2:34
グッナイデイ自由詩210/12/10 3:46
夏も夏自由詩410/8/21 3:59
iei自由詩409/1/1 7:10
キッチンの喉元自由詩608/3/4 23:08
週末温度[group]自由詩307/3/8 1:08
三日月未詩・独白506/12/23 22:33
ざん未詩・独白306/10/3 21:26
かざす未詩・独白206/5/21 23:09
花冷え自由詩406/3/30 9:05
すべる未詩・独白206/3/18 21:42
二月自由詩406/2/15 1:44
水色自由詩206/2/12 2:20
靴下とラヴ未詩・独白106/1/8 19:42
ネーム自由詩205/11/12 22:13
ミス℃未詩・独白105/10/31 23:12
シチュー自由詩505/10/14 3:06
ラテ自由詩405/10/11 1:51
手を自由詩605/8/5 19:53
くしゃみ未詩・独白305/7/26 23:03
かなしみ自由詩605/7/11 23:36
宛先自由詩105/6/20 22:29
Y未詩・独白505/6/6 22:22
ホーム未詩・独白205/5/23 2:53
熱帯夜自由詩305/5/1 20:28
自由詩405/4/20 3:16
にちようび未詩・独白205/4/3 20:27
入日きっかけ未詩・独白205/3/23 20:47
ガール自由詩205/3/20 0:01
アイボリー自由詩605/1/24 18:03

Home 次へ
1 2 3 
0.07sec.