ラテ
船田 仰

贅肉のついた比喩を乗りこなして
ぼくの頭は蛍光灯に刺された
きみをミリ単位では計算できない今宵
骨に染み付いたほほえみ

知り合いもしくは友人らしきひとに
強要される愛想なんて5円くらいかな
ちかちかする駄菓子さえ際どいとこだ
アスファルト乗りこなした街から街へ
切り売りしたリズム感で
ぼくは指される
いちいちさされるので
もはや蛍光灯が蛍光灯にしか見えない

ボタン押したら切符がひっこんだ
メイビー腰ひねって議事進行させていくんだ
かばんの重みで足首は
夕暮れに突っ込まれたまんまで
こなせはしない境界線ずれただけのはなし

きみはきっとラテを飲みはしない
飲まないねきっと
ぼくは言い訳を5円で
ほほえんで切り売りする







自由詩 ラテ Copyright 船田 仰 2005-10-11 01:51:49
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