磯貝の片恋知るや浜千鳥 かなかなと告白できぬ帰り道

洗ひ髪束ねて一人待つ始発

きりぎりす機嫌よろしく朝帰り
天国に酒はあるのかい?

天国にポニーテールのミニスカ女はいるのかい?

天国の壁はただただ白いだけさ

そんならありったけの金で飲んじまおうぜ
人々は君のようだ
僕は宝石のようだ

僕は宝箱の中にいる
ここから出してくれ

君は遠くの景色を見ている
あるいは目の前のぼんやりとした不安をみている

君のことが見えない
まるで ....
雨に唄わず

水たまりを飛ばず

街灯と踊らず

ただ目を開けて

この雨を見る


怠惰 諦念 虚無 倦怠

水を湛えた光の粒の中には

世界の全てが内包されている
 ....
森の奥から届いた一葉の招待状

どうぞ自由な服装でお越しください。

おみやげはいりません。

おかねもいりません。

ハンコもいりません。

名刺もいりません。


た ....
故郷の駅舎のひさし燕の子

ツバメ飛ぶや水たまりに映る空青し

白いシャツ 黒いスカート ツバメ女史
不毛なる議論みなつきたちばなし

駆け引きの万策みなつき体当たり

やがてみな月へと帰る夜の姫
指先の匂いを嗅いでいる猫も影一つ 棒が一本あったとさ

葉っぱかな

葉っぱじゃないよ カエルだよ

カエルじゃないよ ミカエルだよ

ミカエルじゃないよ カエサルだよ

カエサルじゃないよ アウグストゥスだよ
 ....
まおまおと艶めき歩く猫や春 肩に積もる 雪振り払い 君の部屋

窓の雪 飽かず眺める 床の上

ゆきおとこ 背中丸めて 帰りけり
私たちの救いとは何か?
共感か、賛辞か、批判か、自己満足か?

私たちは何を求めているというのか?
世間の目か、玄人の目か、仲間の目か、自己満足か?

私たちのゴールは何処にあるのか?
 ....
信じられるかい?
人間が月に行った事を

信じられるかい?
君と月を眺めてビールを飲んだ
あのビルの屋上は閉鎖されたよ

信じられるかい?
夜中に忍び込んで水面に映った月に
誰もが息 ....
あんたの こころは わからない

わたしの こころは わかるまい

あんたの こころも わからんし

わたしの こころも わかるまい



聞こえるか 聞こえないか その絶妙な ....
真っ白だった 目を閉じていなければ
真っ暗だった 目を開けていなければ

けれど解っていた 春が来ていることは



春は名のみの風の寒さを言い訳に
知らないふりをしていた
気づかな ....
近づいてくるあなた 遠ざかるあなた 
死んだ犬 ガードレールの枯れた花

停電の夜はあんなにも優しかった心は 
春の日差しに照らし出されることを避け
中央分離帯の薄汚いビニールの陰に隠れてし ....
命の木が 倒れた

あんなにも逞しく 揺るぎなく

大地に根を張っていたのに倒れた

おじいさんが死んだのは その次の日だった


人々が命の木の事も おじいさんの事も忘れて ....
老人は空を見上げて言った

こんな時でも 地球は回る
こんな時でも 朝日は昇る
こんな時でも 鳥達は飛ぶ


偉い人は虚な目で言った

こんな時には 空気を読んで周りとの協調を忘れず ....
行き詰まり 
カッターの刃を一つ折る 
新らしい刃で新しく切る


カッターの刃を一つ折り
切れ味の蘇るように 
なりたけれども


カッターの刃を折る音に
込められた緊張感を求 ....
ぐつぐつと煮立った窯の中に放り込まれ

かき回され 潰され 叩き付けられ

もう原形は どこにもない



さあ 捨てるがいい さあ 早く

テーブルに残ったパン屑を捨てるように
 ....
さあ 尻取りか

手に言葉

{ルビ床=とこ}にて刈り取りし朝



さあ しりとりか

てにことば

とこにてかりとりしあさ
野良猫に無視されつつく霜柱 ええ 解ってるわ そんなに何回もCを押さないで



解ってるから 私のと関係をリセットしたいのは

でも本当はCEでも良かったんじゃないかしら 私達…

あの事さえなければ、 ....
「こっちへおいで」

窓の外から声がする
目を凝らしても何もない 闇

「こっちへおいで」

耳を澄ましても何も聞こえない

「こっちへおいで」

窓に映る自分 ....
さあ 刈り取ろう 

過ぎ去った事を
伸びすぎた不安を
絡まった感情を



さあ 刈り取ろう

遅すぎた告白を
早すぎた諦めを
ためらった一歩を



さあ 刈り取ろ ....
赤い羽根の鳥は歌っていた

ルルル ルルル 私は元気です



赤い羽根の鳥は歌っていた

リリリ リリリ あなたはどうですか?



赤い羽根の鳥は歌っていた

ラララ  ....
雨粒の 2つ重なり落ちる如く 
君と重なり 
落つる術なきか


ブラウスの 
透けて露わるる細腕に 
心俄に騒ぐ夕暮れ


雨に濡れ 
走るおんなの横顔を 目に焼き付けたる 
 ....
わたしのフガイを見ませんでしたか?
ちょうどあなたと出会う前に無くしてしまったようです。

だから偶然あなたに会っても
あんないフガイ無い会話しか出来なかったのです。

あの時、私のフガイ ....
燃え尽きる?
この私が?

まさか


旅人達は 言うだろう
疲れた と

父親達は 言うだろう
困った と

学生達は 言うだろう 
面倒くさい と 


私は言わな ....
つむじまがり(138)
タイトル カテゴリ Point 日付
浜千鳥俳句215/12/2 18:55
_俳句015/8/16 22:20
天国自由詩015/5/28 22:19
No comment as a stone自由詩214/5/29 0:55
【雨に唄わず】自由詩5*13/6/13 14:30
【お茶会】自由詩3*13/6/13 13:22
つばめ俳句3*12/6/27 16:40
みなつき俳句5*12/6/26 9:59
猫よ俳句2*12/6/21 22:32
【かわいいコックさん】自由詩5*12/6/6 10:53
俳句5*12/3/30 22:12
ゆきおとこ俳句4*12/1/23 22:52
【エール】自由詩5*11/11/13 21:50
【レム】自由詩7+*11/10/5 9:59
【静かな鼻歌】自由詩6*11/6/30 16:26
【春は自転車に乗って】自由詩5*11/4/14 11:33
【ゆるやかなカーブ】自由詩3*11/4/13 18:06
【命の木】自由詩3*11/4/4 13:58
【こんな時】自由詩6*11/4/1 15:28
【カッター】短歌2*11/2/25 14:43
【羽化登仙】自由詩1*11/2/24 13:50
【しりとり あるいは回文】自由詩2*11/1/28 13:41
俳句3*11/1/24 9:35
【計算 スル アナタ】自由詩1*11/1/21 11:09
【窓の向こう】自由詩1*11/1/20 19:19
【鎌】自由詩2*11/1/20 11:09
【赤い羽根の鳥】自由詩1*10/10/1 16:06
雨の情短歌2*10/5/20 12:14
【フガイ】自由詩2+*10/5/20 11:04
【カーネーション】自由詩5*10/3/19 17:11

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