ボクが唄う北海道のご当地ソング
「じゃがいもの唄」は
「お座敷小唄」の替え歌だ

野外フェスに出演した時に
アイリッシュ音楽を演奏していた
アイルランド人が
流暢な日本語で話しかけてきた ....
大ちゃんは
いつもエプロンをして
前歯は二本抜けていて
何も聞いても
「ゴーオッ。」としか話せなかった

「大ちゃん。おはよう。」

『ゴーオッ。』

「今日は、何の作業するの?」 ....
足りない頭を短く刈り込み 
制服着こんで姿勢を正せば
賢く見えるし金は貰える 
笑いが止まらねぇ

あそれ 1.2.3.4 
いかした自衛隊Blues
倒産失業ありゃしねぇ 
おまけに ....
詳しい事情は知らないから
発言することは
控えていたいと考えていた

でも

日本に六例しかない
難病の痛みに苦しみ
他人の介護を受けながら
それでも人として
役に立つことを模索し ....
学園祭で土井ちゃんは
ギターの弾き語りで出演して
松山千春の「銀の雨」を歌い
喝采を浴びたのを横目に見ながら

そんな風に歌うことは
格好悪いことだと信じて
疑わなかった
だから
雑 ....
作り物の三味線で薄ぺらだな じょんがら節を叩き奏でる
あばらの浮き出た痩せぎすの 体から赤い褌 いのちの証

飛び跳ねる のた打ち回り くるくるくるくるくる狂う
縮こまる 這いずり回り どろど ....
蛸が自分の足を食べて 生き延びるみたいに
赤字続きで国鉄は ローカル線を廃止した
頭だけになっても 足はいつかは生えてくると
だけど本当の狙いは 頭のすげ替えだったのさ

働く人の暮らしを守 ....
何を語り歌おうか 客の入りを気にして
退屈を履きながら 彼方此方をウロウロする
どうでも良い事ばかり 話し合い打合せ
生きてる証欲しくて 迷いながら聞いてた
そうして俺は今日も 出鱈目を叫ぶ
 ....
倶知安厚生病院に
入院中だった母親が
意識を失い
ドクターヘリで
札幌の病院に運ばれた

知らせを聞いて
病院に駆け付けた時
点滴や酸素マスクや
ベッドサイドモニタで
管だらけにな ....
唄い終えた後に
「宜しかったら
食事をご一緒しましょう。」と
ネパールの
家庭料理バイキングに誘ってくれた

国際交流に参列してる日本人の中には
手で食べてる人も居て

あぁ。ボクは ....
ボクは
母親に頼まれた「北海盆唄」の
一番だけを繰り返し唄い
そして
少年は
母親の指示に従って
ボクから教わったばかりの
日本のリズムをテーブルの端で
叩き続けてくれたのだ

即 ....
せかされ
無視され
いじめられ
無神経で
無礼で
非寛容な
残酷な場面に
遭遇した時に
見て見ぬ振りをしてしまう

時に
沈黙は
それら不正を
容認することになる

共感 ....
セクシーな超ミニのタイトスカート
小さめのハンドバッグ
エナメルの赤いハイヒール
ボディラインをのぞかせて
ボブヘアのケバイ女性に
すれ違いざま進路を塞がれた

「みきょうさん。
小林 ....
軽自動車で
唄い流れていた時
今のような
音響機材一式を
積める軽バンじゃなかったから
寝袋とギターと唄本と
衣装だけで移動していた

一番困るのは寝る時
宿なんかに泊まれないから
 ....
国際交流のアトラクションで
着物と狐面、腹掛け、手甲のステージ衣装で
唄っていた時に興味を持って
放歌後にカタコトの日本語で
声をくれた三十路前くらいの
白人男性が居た

お面に関しては ....
たしか
あの頃のボクは
人混みに紛れながら
孤独に苦しみ
絶望していたのだ

星さえ見えない
昼間のような夜の繁華街で
ビルとビルの間を行き交う人々が
楽し気に見えて
何もかもが羨 ....
自殺念慮
自殺企図のある患者には
効果があるんだ

薬物治療より
電気痙攣療法を好んでた
老医師は
第二次世界大戦中に
ロシアに軍医として渡り
襲ってきた露助の右眼窩を
軍刀で突き ....
中学の卒業式を終えて
通学バスに乗って
其々が停車場で
降りていく

終わり頃に降りる生徒は
後ろの席に溜まっていた

卒業証書の入った緑色の
筒を片手に
高校への夢なんかを
語 ....
「足萎えの人魚」って
人魚には
足が無いっしょやぁ

だから、それは
人間になった人魚のことさ

満ち足りない希望を
欲望に換えて

「海に沈む狐」のように
漣に涙する夕日に向か ....
「ハトと一緒に
風呂に入ってよ」

働き先から
帰宅した妻が言った

「分かったよ」

そう言って
沸かしてた風呂に
入学前の娘と
入ったものの

温めの風呂でも
ノボセて ....
一番最初
病院に勤めたのは
脳外科病院だった

院長先生がこれからは
男の看護婦が
手術室で勤務すべきだと
雇ってくれたのだ

男性用の更衣室やトイレも
設置しなければならなかった ....
閉鎖病棟が詰所を挟んで二棟ある

重い認知症の老人病棟と
長期入院者の居る慢性期病棟
看護日誌を書き終えて
休憩室で休んでいたら
詰所が騒がしくなった

二名の看護助手が
病棟で老人 ....
小学校の時
転校してきたボクは
ヒョロヒョロの
末成りの青瓢箪だった

クラスで仲間外れに
されない為に
必死でお道化ることを
覚えて剽軽者になる道を
選んだんだ

タッカは
 ....
カミノクニの
アマノガワ近くに住む
神降ろしの婆が

病んでいるボクに

約束して
守らなかったことが
あるはずだ

八百万神に伺いを立て
深く頭を下げた後
おもむろに言った
 ....
病院に勤めて初めての忘年会の
早く終わった二次会で
ほろ酔い気分でヒロミが言った

このまんま帰るのは勿体ないから
どっか面白いトコに行こうぜ

まだ着こなせられない背広姿で
ネオン街 ....
夕方に
スーパーマーケットの食品売り場で
品定めをしながら
行ったり来たりしていたら

中年女性から、突然
「イタヤ君⁉」と声を掛けられた

吃驚して声も出せず
マジマジと見詰めてる ....
兎に角お金が無かった
手っ取り早く稼ぐのに
趣味と実益を兼ねた商売に
ホストになろうと思い立ち
当時
梅宮辰夫の店で知られていた
「レデースクラブ梅宮」を
面接しようと電話したが
酒は ....
地方巡業にも格付けがあるらしく
歌手とマネージャー二人で
車で移動しながら
キャバレーやクラブを
巡業していた演歌歌手の
付き人をしたことがある

演歌歌手は移動中
のど飴を舐めながら ....
     死ぬまで泳ぎ続けるしかない魚

     泣きながら泳ぎ続けているけれど

     海の中だからその涙は誰も知らない

それは、いつの頃だったのか。
詳しいことは忘れてしまっ ....
びびちゃんは
こぶしの咲く頃になると
やってきては薪割を
してくれたもんだけど

板谷さんは
毎年来るけど本当に
何もしない人なんだねぇ

耳は遠くなって
足腰は弱ってきてるし
 ....
板谷みきょう(368)
タイトル カテゴリ Point 日付
小さく笑った思い出自由詩1*21/5/23 23:33
四十年前のこと自由詩2*21/5/21 13:50
じれったいBlues( G.I.Blues)[group]自由詩021/5/17 20:51
あれからひと月が経ちます自由詩4*21/5/16 1:06
北星余市の10期だもの自由詩2*21/5/15 0:53
鬼の踊り[group]自由詩1*21/3/2 23:17
青空の下で[group]自由詩021/3/2 22:21
Singing[group]自由詩021/3/2 22:19
ドクターヘリに乗った母のこと自由詩1*20/11/27 12:18
思い出したことⅡ自由詩2*20/11/24 22:59
思い出したことⅠ自由詩020/11/24 22:58
次郎先生のことⅡ自由詩1*20/11/24 0:14
夜のとばりが降りる頃自由詩1*20/11/20 12:39
東川町の辺り一面畑のライブ自由詩3*20/11/14 19:59
No Worries自由詩2*20/11/14 17:27
泡姫の記憶自由詩2*20/11/13 23:23
電気痙攣療法自由詩1*20/11/13 14:01
初めての告白自由詩3*20/11/13 13:35
与一とお園自由詩020/11/11 12:45
今、人間父さん 元狐自由詩2*20/11/10 23:48
柏葉脳神経外科病院自由詩2*20/11/9 4:48
深夜勤務の時のこと自由詩2*20/11/8 22:32
本当なら入院してるのお前の方だろ自由詩3*20/11/8 0:54
神降ろしの婆の修祓の儀自由詩1*20/11/8 0:14
ナマ板の鯉自由詩020/11/7 0:45
西中の三上さん自由詩4*20/11/6 13:00
ホストクラブで働こうと思った時自由詩3*20/11/5 13:06
夜の銀狐自由詩3*20/11/5 12:02
牧師になった彼のことⅡ自由詩1*20/11/3 7:28
阿知波さんのおばあちゃん自由詩0*20/10/28 11:21

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