あじずしが浜町出店に並ぶ頃
親っ様の漬けた馴れずしがふるまわれ
キリコの灯が浜町をねり歩く頃
虫送りの火が畦道をねり歩く
やがて日が沈む頃
月が出るのを待っている
廃線脇で
次の電車 ....
 
手のひらにのりそうなぐらいに
ちっちゃくなったあたしの夜を
三鷹の空に解き放した
 
 
 
全ての人々が信じるあらゆる神々へ
あなたがたを信じる人々の心を敬います
信じるその心 ....
そのなだらかな 坂 の
おりても のぼっても やがて
おんぎゃあ って 聞こえる の 
 
 
 
誰もの昼を飲み込んで溶かして 初めて
夜というものになったのだということを
寝顔の君 ....
僕らの明日はどっかにつながってるんだ
さよならなんて言うもんか って
鳴きつづけてぱたりと絵本が倒れるように
 
 
 
さよならとくじらが言った(ように見えた)
さよならと機関車も ....
 
砂になってしまった夕陽は
さらさらと少しく風に吹かれ
まあだだよ、と穏やかな逆反応
 
 

私の幸はどうでもこうでもOK
あなたの幸、あなたの幸こそ
もっともっとエデンの東のあ ....
 
そこは遠い世界なのかい
と問いかけると再び歩き出し
どこを振り返ることも無かった
 
 
 
君は生まれ変わってゆく
つまりこんにちはかばいばいだ
桜咲くな、まだ散るな
 
 ....
ぼすの顔に似合わない
好きな食べ物とかお花とか
ポストに入れておきました
 
 
 
全部あきらめたと嘯きながら
いくつものことを忘れてきた(つもり)
甘いのか、苦いのか
 
 ....
 
ポカリスエットぐらいの朝
とぎ汁ぐらいの昼
赤ワインぐらいの濁った夜に
 
 
あなたにとってそれが詩であっても
台所のあなたのつぶやきの方がよほど詩的
日曜に寝っ転がってる僕にと ....
 
ひとりで飲み屋に入る今日の幸せが
奴さんだったりトマトさんだったり
糠漬け様だったり
 
  
 
ラビのパンの話を覚えている
僕もポケットに
ときどきにぎっている気持ちがある ....
微分したキャンディーは溶けて
積分した気持ちは夕焼けに
またひとりの友が溶けてなくなった夜に
 
 
 
泣き屋はパンを返してくれた
そのパンは固くなってしまって
食べるには自分の ....
 
そんなことありえないって言いながら
しゃがんで花火をするローライズの腰から
見えちゃってる果汁100%
 
 
 
東京にもこんなに静かな夜の場所があったの
という思いが油っぽい湯 ....
まさるの家で山羊汁があると聞いて出かけた
子供のうちは山羊の脂に中るということで
その場に呼ばれることはない
 
 

その時計の狂っていることを祈りながら
向かいの能登屋の蒸し器か ....
このメニュウ
先生の部屋の座卓に置いてあった原稿用紙に
書いてあったこととそっくりだ

 
 
わたしにはぉろしあ人の血が混ざってるのよ
と言って出してくれるぼるしちは
いつもぬるい
 ....
 

イカのものすごいとこというのが
君にとってどこまですごいことなのか
よくよく聞けばイカの耳も使うとか
 
 
 
ビールと合うのかなと言ってるそばから
くさい くさいといいなが ....
波の音は おーい って
波の音が おーい って
小舟の陰では カサカサ って
 
 
 
おはようはいつも新しく
おやすみなさいはいつも優しく
休日の陽射しがとても穏やかでも
  ....
どうして
こんなにも
遠くなってしまうんだろう

 

息子はもう用事のなくなってしまった
園を降りかえる
その向こうにはいつもより輝く白山さん
 
  

雪が溶けるよう ....
 
海上花火が鏡のような内浦に映えると
あいちゃんは漁港へと走り出す
地べたに残された線香花火があと三本
 
 
 
八つまわって生まれ年には
かざぐるまで遊びます
昔からそういうこ ....
わかったよ
本当はもうとっくに思い出してるよ
差し出された干し柿はとても甘く
 
 


ギルー ギルー
僕はもう誰にも呼ばれないよ
アンダクェーとキジムナーは山原に消えたよ
 ....
不器用に生きている君の笑顔が好きでたま
らない僕は、なおのこと不器用なんだろう。
そんな日々で幸せを数えてゆきたい。
 
 
 
さあおいで
僕はいつでも心のこのへんのとこ
開けて ....
夢を見るのだ

希望の夜を枕にして
明日を迎えるのだ

たどりついた朝に

さびれた心を晒すのだ
うずくまる彼の悲しみの昨日も

そうしてくれてゆく周りの人の胸にも
種を蒔いてゆ ....
なぜでしょうか
思い出、記憶、面影、全てが鮮明に
と思った瞬間、全てが朧げに



帰りのカフェで君を思い出した
つまり 
それも かげろう



走り出すと「春ですね」っ ....
  



「今年の鮎う ちっこおてえ、」
小さい頃から毎年聞かされてきた
親父の秋を告げる声



魚屋の親父だけは
てやんでえ、と言いながら
いまでも娘の帰りを待っている
 ....
明けて静かな正月
少し笑顔の戻ってきた母の顔を見て
また あの青空を思いだしてしまい



それから
僕らのパイロット・プラントを吹き抜ける風は
いつでも同じ音になった
 ....
魚屋の前ではきっと
夕焼けが足りないと 
うつ向いてしまうのだろう



戻って来た理由もどうでもいいので
僕も
ほんとにくさいと笑って食べた



世界の全てが ....
  


あの日の雨は
もう降らないのかもしれない
もう降っているのかもしれない



明日
海を見にいこうと思う
海を、見にいこうと思う



辞書の文字が夕焼けに溶け ....
おっちゃんが思春期の頃、ポエム書き始めた。その頃インターネットなんてなかったんで、これ、どうすんのってなところよね。

友達にも家族にも見せられないものよ。
卒業文集とかあったけど、本気のポ ....
からっぽの手紙が積まれてゆく
借りてきた言葉ならまだしも

狩られているものは人の心じゃないのか
彼との間さえも誤魔化し
軽んずるためだけの言葉が連なる

綺麗なつもりでいて
嫌いとい ....
   
僕のさみしい夢を
獏は食べててくれたのかな

獏のさみしい夢を
僕は食べてたのかな

今日
どうしてここにいるのかな


  
    
  

みんなおらっちのこと「さんらー」ってよん
でるけど、おらっちにはもっとちゃんとした
「せいとく」っていうかっこいいなまえがあ
るのに。でもかんじはかけないからさ、「さ
んらー」でい ....
ラベンダー絨毯の中、東へ東へ向かうバス。
点在するハーブ園、スィングするカラフルな
文字、流れる。ラジオから「セージ、パ リ、
マリ 、タイム、、、」と聞こえ、「行くの
ですか」と問い掛ける。 ....
AB(なかほど)(619)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
連音(れのん)文書グループ17/12/5
夕焼けが足りない文書グループ17/10/23
しらやまさんのこと文書グループ07/3/20
fromAB文書グループ06/3/7
投稿作品
Okunoto 4 seasons     自由詩524/1/8 9:38
sayonara.com 71-80 自由詩623/12/26 20:26
okaeri.com 61-70自由詩623/12/23 16:21
sayonara.com 61-70自由詩1023/12/20 11:26
okaeri.com 51-60自由詩723/12/18 19:41
sayonara.com 51-60自由詩523/12/14 19:08
gastronome 71-80自由詩323/12/12 9:48
gastronome 61-70自由詩223/12/5 19:33
gastronome 51-60自由詩5*23/12/4 19:17
gastronome 41-50自由詩5*23/11/30 19:20
gastronome 31-40 自由詩523/11/27 20:29
gastronome 21-30自由詩423/11/26 21:10
gastronome 11-20自由詩323/11/24 16:42
gastronome 1-10自由詩323/11/21 19:26
okaeri.com 41-50自由詩323/11/18 11:55
sayonara.com 41-50 自由詩323/11/16 18:33
okaeri.com 31-40自由詩423/11/13 9:01
sayonara.com 31-40自由詩423/11/11 8:21
okaeri.com 21-30自由詩523/11/9 19:16
船を出すのだ自由詩4*23/11/7 23:33
sayonara.com 21-30自由詩2+*23/11/4 15:26
okaeri.com 11-20自由詩323/10/29 15:08
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okaeri.com 1-10自由詩623/10/23 20:43
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若者達へ散文(批評 ...423/10/17 20:04
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