真の孤独が
完全なる感覚と記憶の遮断状態に於いて、
自我だけが
デリートされずに機能するという状況に於いてのみ、
成し得るように
真の自由も
自我の抹消無くして
あり ....
わたしたちは
しろい子猫を一緒に殺して
裏庭に埋め
墓碑はたてずに 祈った
わたしたちは
月の欠片を一緒に食べ
呪われるよう
密やかに笑った
おひさまがみえる午後
わたしたち ....
約束の指環に手を伸ばそうとして
「ああ、そうか。もうこの指環をつける必要なないんだ」
と、気がついた。
エターナル・ブルー
の呼び名を持つその指環が大好きだった。
苛々と髪をか ....
なにかを探して
なにかに追われて
胸のざわざわが何なのか分からなくて
ほんとうは知りたくなくて
ぼんやりと海がみたくなった
胸が痛くて
それがなぜか知りたくなくって
とおい夕焼けをみてい ....
米は日本の命綱
小麦を絶たれてメンがパーになったって
パンがバンと爆発したって
米だけあれば
何とかなるのに
塩焼き鯖にほかほかご飯
味噌も醤油も欲しがりません
勝つまでもなく負けて ....
何やってんだよ!
トランプの言いなりになりやがって!
日本を破滅させる気かっ!
…もう、日本、終わった。ガックシ
80兆円の市場開放
毎年、米の70%をアメリカから輸入
更に武器 ....
昔、地球が372日だったころ
1日は21時間で
首長竜がのどかに樹を食んでいた
そのころ私は三葉虫で
上手に化石になる方法を考えていた
バレリーナはグラン・フェッテで地球を廻す
あ ....
酸っぱいだけのレモンに
灼熱にカーヴを纏いつかせる陽の火と
溶け出したとろりと粘る濃いアカシアの蜂蜜垂らし
舌に滴り落とし
規則正しさや均一 ....
こんこんと涌き出ルいのちの泉
満ちよ溢れよいのちと共に
犬がくしゃみした
猫がくしゃみした
くしゃみで起きたぼくも
つられてくしゃみした
どこかの宇宙の星がひとつ
ふっとんで消えた
どこかの宇宙の花がひとつ
ポンと開いた
全部夏のせいにして
逃げてしまおうか
と
あのひとが
優しく笑うものだから
わたしは素直に頷いた
遠くへ行きたい
そんな想いが重なって
わたしたちは
手 ....
甘い香りが
ゆめの中で薫った
逢瀬は短く激しく
ただ
お互いを貪り
崖の上からダイブするような眩暈に
果てたわたしたちは
自然に微睡んだ
わたしは白い花に囲まれていた
甘い香 ....
来し夏や強く脈打つ波濤かな
お父さんは「泣くな!」と言った
それから泣かなくなった
お父さんは「意気地なし!」と言った
怖いと言わなくなった
殺した感情
言えずに飲み込んだことば
お母さんの声は神様だった ....
結局のところ
比べるのは
いつも自分だ
昨日の自分より
今日の自分が好きとは
到底言いがたい日々
後ろ向きに歩くのも
また良し
この
あとに残った感情は
なんなのだろうか
手を差し伸べたい甘さ
引き留めたい恋しさ
助けてあげたい愛しさ
まだ愛していたのだろうか。
私が?
まさかと笑おうと ....
やっと
やっと
夢のたまごが見つかった
やりたいこと
もしかしたら
自分を活かせるかもしれないこと
ずっと傍らに
ヒントは転がっていたのに
決して気がつかなかったこと
まだま ....
もしも私が
母の言う通り
地元の大学に行き
教職員か公務員になり
家柄・学歴・収入
すべて母が認めた男性と
お見合い結婚をし
子供を二人くらい産んで。
そしたら
こんなにぼろぼろ ....
ベローチェでよく会う君へ
何故
同じ服ばかり着ているのですか?
清潔そうな方に見えますのに
お煙草は吸われないのですね
こんなにお会いしているのに
喫煙室でお見かけしたことがございませ ....
私のこころには
ちっぽけな美しさがある
ささやかな優しさがある
愛された記憶がある
愛した記憶がある
ただただ
愛するひとの幸せだけを祈った純粋がある
醜さに満ちたこころにも
....
私には
いのち以外の何もない
だから
新たな私を構築できる
今からは
幸せな私になろう
料理が同じ食材でも
全く違う料理になるように
喜びをただ喜ぼう
ひとさまに
何かして ....
道は定めた
もう彼に累が及ぶことはない
決意というアドレナリンが
私を支えている
風はゆふぐれの懐かしさを湛えていた
《ア》と《オ》の螺旋が交差し争って
辺りは静に満ちていた
みみのあな
鼓膜を突き刺すくらいキンと痛い
酔いどれ月が
小石となって
ばらばら ....
肌がチリチリと泡立つ
“迫っている”
危険に囲まれて
墓場にいる気分
気配を耳で聴いている
ー 怖いか? ー
沈黙が問う
ー 怖 ....
それが自分の破滅を招くとしても
もう決して
自分が自分に恥じること
卑しい行いはしない
私は自分自身の弱さに打ち勝ち
正しい行いをする
わたしたちは
《お仕舞い》の話をした
悲しくて
寂しくて
涙が出て驚いた
(腹の底に、まだこんな未練が残っていたのか…)
心底
驚いた
それは
履き心地の良い履き ....
わたしたちは
共に愚かしいという事実の中で
どちらがより愚かしいかを
裁き合おうとしているだけだと言うことに
私は気付いた
さて、
ならば
どうする?
人間が
あれほど残酷で
おぞましくなれるのなら
私は鬼で蛇なのが良い
虐め抜く時の
あの生き生きとした声
明らかに虐めることを
楽しんでいる
それが人だと言うのなら
私は望ん ....
ありがとう 私を否定してくれて
ありがとう 非情になれる現実よ
ありがとう こころおきなく闘える
ありがとう 情けはこころを弱くする
ありがとう 嘘の世界にピリオドを
ありがとう そして私は ....
赦されよ
赦されよ
みなみなみなみな 赦されよ
我が罪を背負い
無間地獄に堕ちまするゆえ
どうか願いを叶えたまえ!
赦されよ
赦されよ
まことのこころよ 赦されよ
....
1 2 3 4 5 6 7 8
0.2sec.