わたしが眠っていてもコンビニの店員は働いている

眠らない街と諦めの悪い人間のために

わたしが眠っていても交番の警官は忙しい

眠らない街と聞き分けの悪い人間のために

わたしが眠っ ....
梅雨は明けた
じりじりと太陽は照り
温度計の針は上昇する
真夏到来
来る日も来る日も
天気予報士は熱中症注意報発令
ペットボトルは手放せない
暑い
汗がたらり
エアコンは28度に設定 ....
赤子よ

つぶらな瞳で

何を見つめている

この世の苦しみか

楽しみか

この街は

この空は

どう見える

教えておくれ

この私は

この世界は

 ....
私そのものを凝視して
言の葉をつぎ合わせ
組み立てる

見覚えのある風景が
あらわれる

海から上る太陽
赤く染まる雲
廃船で遊び
舞い飛ぶカモメを見つめていた

水平線は不思 ....
一番しんどいところで
踏ん張りがきかない
崩れてしまう
まるで私の人生の様で
情けない
壁が乗り越えられず
逃げてばかりいるからだ
不甲斐ない
生真面目に立ち向かっても
空回りするの ....
シュールな海に

陽が沈み

いつか見た魚が泳いでいる

ぼんやりと月をながめ

浮き世をいきる

わたしのように

ゆっくりと泳いでいる

潮にながされ

ただよい
 ....
巨人の星を観て育った
みんな星飛雄馬にあこがれた
飛雄馬は努力と忍耐を
教えてくれた
ゆとりなんてなかった

あしたのジョーを観て育った
みんな矢吹ジョーにあこがれた
ジョーは燃えるよ ....
ソテツの葉が絡みつき 十年に一回輝く
狂おしく悩ましい亜熱帯の夜 何かが生まれる
息を殺して十五夜を待てば 銀色に輝く竹林

闇夜に浮かび上がる 竹に虹のウェーブが架かる
夜のスコールにうた ....
世界がある
世界がうかぶ

捉えようのない空間
捉えようのない生命

科学的に分析すれば
緻密な世界が
波をうち
熱をおび
うごめいている

体系的に渦を巻き
一定のリズムで ....
カブトムシが好きだった

だい好きだった

まるで玩具の様に

ひもをつけ

遊んでいた

息子もカブトムシが好きで

カブトムシをとりに

よく出かけた

ゴキブリも ....
土のかたまりを

こねくりまわす

わたしの指と手で

わたしの魂のすべてを

そそぎこみ創る

神が塵から

人間を創造したように

わたしも

創作する
学校の帰り道

野イチゴが揺れていた

あの子と

つまんで食べた

ランドセルを放り出し

寝転んだ

見つめ合い

笑いあった

夏草の匂いがした

空に向かっ ....
夏空がひろがる

口をあんぐりと空けて

空を見上げる

夏だなあ

夏空がひろがる

太陽が燃える

まぶしい

口をあんぐりと空け

手をかざす

夏にのみこま ....
落ち葉
いちまい

小川にながれる

風が舞う夜空に
架空の黒い壁が
立ちはだかる

うずまく
星雲に生れおちる
子供たち

刹那を掻きむしる
老画家
野望にのまれ ....
その瞳が
悲しいよって
かたっている

しろい花のよう

その背中が
淋しいよって
泣いている

しろい月のよう

そこにいるだけで
交わっている

にじみでる
オーラ ....
世界が沸騰している
内戦やらテロ 飢餓 
疫病で沸騰して
ぐつぐつと煮えたぎっている

夏の太陽が燃えたぎり
肌も細胞も
紫外線で焼き爛れ
身も心も
熱をはらむ

燃える 燃える ....
豚になってしまったよ

養豚場で

来る日も 来る日も

餌をあたえられ

まるまると太った

豚になってしまったよ

幸せを味わいつくし

飢えも 悲しみも 痛みも

 ....
こころ
何も無い
ただ
無いが在る

時間が止まり
永遠を往く

みつめる

何もない
無の心象風景

全てを吸い込み
不気味に
無表情なこころ
まるで真空

ここ ....
アスファルトゆらり
とけるように
燃えるように
人波ゆらり
おちる汗 
夢の中をさまよい
歩みを進める
一歩 一歩が幻
都会のジャングルは
熱 帯 夜
カラフルな花
咲き乱れ
 ....
あの頃の私は何処かへ消えてしまったよ
心の何処を探しても見あたらない

あのギラギラとした得体のしれない魔物は
何処かに消滅してしまった
澄みわたる心に影はなく
怯えることも
 ....
ひとり気楽な夜
薄暗い部屋で過ごす
夢はない
思い出と酒
それだけでいい
目を瞑り故郷を思い浮かべる

波の音が遙か遠くから聞こえる
海は凪だ
漁船が沖へ向かう音が響く
浜風がカー ....
私は何を残すことができるのか

恥を 汚名を
何かしらの名誉を
残すのか

しかし 
時がたてば
人々の記憶から忘れ去られてしまい
滅んでしまうであろう

私たちが日々なしている ....
諦めてしまえばいい
そうすれば楽になる 晴れやかになる
それが出来ない

捨ててしまえばいい
そうすれば自由になる
それができない

嗚呼 楽になりたい
晴れやかに自由になりたい
 ....
高速でかけめぐる

春夏秋冬

お茶の間に座り

夜から朝へ

東へ西へ

電脳空間に暮らしてる

花はセラミック

空はセルロイドカバー

飛び散って欲望

強欲 ....
いつもの夜
隣で女が寝息をたてている

わたしを知り尽くした女
何を夢見ているのか
寝返りをうち
傍らにころがる

互いの心の鍵を持ち合わせ
ふたりはひとつ
女が逝くときは
私の ....
月は
まるいしろい夢
寝ても覚めても転がって
ビルの谷間に落ちてゆく

真夜中過ぎの道の果て
欲望の歯車からまって
道に迷って泣いていた

こわれたブレーキ
果てない野望
いつも ....
満ち満ちた海を見渡していた
水平線が弧を描き
白い波しぶきが
ざわめいていた
空も海もひとつになり
心に青く染み込んでいった
魂に海がすみつき
空もすみついた
私を夏の色にそめ
心は ....
黒い
ただ黒い
街灯りを塗りつぶし
漆黒の闇が広がる
欲望が
絶望が渦巻いている
烏が黒い翼を広げ
希望の光を覆う
闇はただ深い
悲しみの酒場に
独りの男
部屋には
たどり着け ....
繰り返される日々の中で
身も心もすり減ってゆく
紫陽花が咲く坂道を駆け下りる
雨色の風が頬を撫でる

ここまで生きてきた
どこまで行くのか
わからぬまま
歩く

蛍火はなつかしく揺 ....
気取った言葉はいらない

私の言葉で語れるなら

私の本当を語れるなら

それでいい

私の本当は

私を生かし

私に命を与えている

私を不器用に語る

たどたどし ....
星丘涙(346)
タイトル カテゴリ Point 日付
眠らない心臓自由詩2*17/7/20 2:32
汗がたらり自由詩1*17/7/19 17:10
赤子よ自由詩0*17/7/18 21:10
原風景の海自由詩2*17/7/17 19:07
惨敗自由詩017/7/16 17:33
ひたすらに海自由詩1*17/7/16 12:08
飛雄馬とジョー自由詩1*17/7/13 7:43
南海の孤島の亜熱帯の竹林自由詩1*17/7/10 20:22
見えない秩序自由詩3*17/7/10 20:12
カブトムシ自由詩0*17/7/8 10:46
創作自由詩017/7/8 10:23
野イチゴが揺れていた自由詩1*17/7/8 0:11
夏だなあ自由詩5*17/7/6 18:46
日記自由詩5*17/7/4 23:34
そこにいるだけで自由詩2*17/7/2 17:42
夏の乱舞自由詩2*17/6/29 17:11
豚になってしまったよ自由詩1*17/6/26 18:38
自由詩3*17/6/25 8:51
ゆらり夏自由詩5*17/6/24 17:19
正気に返った私が正座して祈っている自由詩3+*17/6/21 17:40
ひとり東京自由詩4*17/6/19 19:04
何時までも残るものは自由詩2*17/6/17 18:07
自由になりたい自由詩2*17/6/17 15:25
そして悪魔が嗤う自由詩1*17/6/14 21:48
隣で女が寝ている自由詩2*17/6/14 19:04
月と野望の行方自由詩4*17/6/13 20:46
もっと光を自由詩4*17/6/13 19:07
絶望と黒自由詩5*17/6/12 23:00
紫陽花の坂自由詩11*17/6/12 18:44
本当の言葉自由詩3*17/6/10 17:09

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