おぼろ月が泣いている

雲に隠れて泣いている

貴女に会えないこんな夜は

潮騒枕に眠り行く


おぼろ月が泣いている

私を見てよと泣いている

夢に破れたこんな夜は

 ....
私は私

取り繕っても

私は私

背伸びをしても

モノクロ写真に納まる

あの日のまま

私を肯定し

誰とも比べない

私を愛おしむ

私が可哀想だ

私 ....
もう誰にも会いたくない

こんな顔見せたくない

独りこの傷が癒えるまで

この部屋で眠りたい

俺が悪いのか

繊細な心は両刃の剣

鈍感にはなれない

全てに反応するセ ....
貴方の居ない部屋


 いくらでも優しくなれるから

  涙と一緒に詩が生まれてくる

   溢れてくる

不安と孤独の中ペンを走らせ

  優しい詩を

夕空に ....
新しい詩を詠む

生まれたてほやほやの

一日一生

何時も今日が最期だから

新しい詩を詠む

生まれたばかりの新鮮な

潤い輝く魂の詩を詠む
 夜花の香りが漂う闇夜に

   湿気が肌に絡みつく

蛍火が舞い上がる水辺

   シルクのドレスの女が

水無月の詩を詠う

   ほ~ ほ~ 風に乗り

    ほ ....
力はみなぎっているが

器がそれに耐えられそうにない

壊れそうになりながら

肉体を駆使して運動しても

技術を習得できない

年齢と体力とバイタリティーのアンバランスが

 ....
  ソテツの葉が絡みついて十年に一回輝く
   
狂おしく悩ましい亜熱帯の夜に何かが生まれる
   
 息を殺して十五夜を待てば銀色に輝く竹林

   闇夜に浮かび上がる竹に虹のウェーブが ....
青い空が覆う 

透明な海が歌う

熱帯の魚達が舞い 

足元さらわれて眩暈を感じる

焼け着く太陽が肌を焦がし

熱帯の山林が力を供給する

ハイビスカスが潮風に恋すれば
 ....
貴女がいるから生きて行ける
貴女の優しさに包まれ
心に深手を負っていても
なんとか暮らして行ける
女々しいけど本当で真実なこと
運命の人は貴女だけ
失いかけてやっと分かった
大切な貴女
 ....
アスファルトを血に染めて絶望へと転落してゆく
  未来の夢と希望が一瞬にして消え去ってゆく

   ノーブレーキのキラーマシーン クレイジーマシーン
  
  誰がおまえを生み出したのか 快 ....
破壊されそうな心かばいながら

崩れ破落ちて行くこの身体

せめて受け止めてください

黄泉に落ちて行く感覚の中

もがく午前零時過ぎ

鼓動が高鳴り 口が乾く

細い指に絡み ....
貴方がいない部屋で独り

愛の方が 温もりの方が 大切なのに

刺激的な方角へ向かう日常を嘆く

淡々と静かに落ち着いた生活ができずに

矢のように時を駆ける

亀の歩みを真似たい ....
さみしい さみしい 陽が暮れて行く

影を連れて歩いてゆく道 さみしくて こころぼそい

落日と人生の幕引きが重なる

もう昇ることない太陽 背後から近づいてくる死期の予感

儚き夢も ....
遠くから犬の遠吠えが聞こえる
きっと寂しいのかもしれない

私は鏡に映る醜い自分の顔を見つめ
この顔も芸術作品ひとつだと妙に納得する

この世の全てはアートだ

髪 爪 胸の膨らみ 腰 ....
飽和状態の頭を冷ましたくて

ビールを喉に流し込む グビグビ グビグビ 流し込む

疲れが泡となり流れて行く

ビールの泡と一緒に流れて行く

柿の種 ひとつ ふたつ ポリポリ ポリポ ....
老人は夢を見ている 少年を見つめて
  遠い日の自分に重ねて 夢を思いだしている

     少年も老人の優しさを慕っている
でも知っていた 儚き命の終わりを
    
何時も白 ....
霧雨がひび割れた心を濡らす

      優しく 優しく 降り続く

   「もっと気楽に生きなよ 楽しみなよ」って

囁きかけられているようで

 堪えきれず 涙が溢れた
     ....
どす黒い雨が降る

重いストレスが沁み込む肩

既に透明な感覚は失いかけている

ひたすら受け止め 空を見上げると 

怒りの暗雲が立ち込めている

愛の武装もできない

でく ....
静寂

   
街の喧騒から離れ
柔らかい羽根の中 疲れを癒す

遠くから誰かの放つエナジーが波形となり伝わる
独り蛍光色に染まり
人工ワールドの球体を転がる

浮遊するこの世の細 ....
覚めない感覚が

私を苦しめる

何が欲しいのか

興奮と葛藤の中

諦めきれないものがある

価値のないものに懸命になり

本当の宝をないがしろにしている

後ろめたさに ....
土曜の午後
甘ったるいコーヒーを飲みながら
考えている 

風は南風
明日は梅雨入りの様だ

蛙の鳴き声がうるさい季節に
少し戸惑って
答えを急いでいる私

薬指に指輪がない君は ....
酔って候

  
梅雨に濡れけり
 薄肌の
紅の香り艶っぽく

  ふらり ふらりと 漂えば

  美しき君の襟足映る戸惑いに
狂おしく泣きぬれ 乱れ髪 
白き指先すり抜ける
 ....
愚かな人間 ゴミに埋もれる 食欲の果てに 病に倒れる

 俺達は生ゴミがあるだけで パラダイス・フューチャー

 電線のカラスが醒めた目をして笑ってる
 バカー カァー カァー カァー  ....
星座の煌めき

乳白色の宙

小波が寄せてくる

脈打つ鼓動

白い肌を染め

堕天使が誘うメロディーに

抑えきれない欲望

ふらつく足をさらわれる

堕ちて行く官能 ....
淀んだ川底に怒りが積もる

弱った魂を鷲掴みにされ

拳すら握ることもなく

道に倒れる

皆に踏みつけられても

泣きながら笑うだけ

何時もそうである

見せかけの柔和 ....
荒れ狂う波にもまれ

心乱れ漂っている

海の底に沈み行く

酸素を吐き出し

泡と化して

沈み行く

静かな暗い海底で

心静かに眠る
もう駄目なのかと何度も心の中で呟く

歳を取り過ぎて何かに間に合わないのか

何に間に合わないのか 何を恐れているのか

正確には分からないが あまりにも道を踏み外し過ぎて

私には救 ....
私は来年の初夏の青空の下
この身体を保ち続けているだろうか
貴方と買い物をしたり 食事をしたり 
笑いあったり ふざけあったり

本当は野良猫も 飼い猫も 動物はみな嫌いなのだ
アレルギー ....
優しい花々に包まれて 

長閑な景色が広がる畑に裸の女達 

オブラートに包まれた世界を切り裂いて

奇異な世界を描く画家が独り  

快楽を貪りながらキャンバスに色を付けて行く

 ....
星丘涙(346)
タイトル カテゴリ Point 日付
おぼろ月夜自由詩2*16/6/22 22:45
私は私自由詩1*16/6/22 18:03
もう誰にも会いたくない自由詩2*16/6/22 17:29
優しい詩自由詩1*16/6/20 18:10
新しい詩自由詩2*16/6/20 17:33
水無月の夜自由詩0*16/6/20 16:55
テニススクール自由詩016/6/19 17:29
南海の孤島の亜熱帯の竹林自由詩1*16/6/18 20:26
少年時代自由詩2*16/6/16 18:43
貴女自由詩1*16/6/15 18:10
殺人車(殺人者)自由詩2*16/6/14 17:24
今夜こそ自由詩0*16/6/14 16:57
時を駆ける自由詩1*16/6/12 19:03
落日自由詩3*16/6/11 18:40
鏡に映る醜い自分の顔もアートだ自由詩016/6/9 19:09
今日一日が消えて行く自由詩0*16/6/8 21:35
老人と少年自由詩0*16/6/8 6:29
優しい雨自由詩3*16/6/7 18:15
黒い雨自由詩1*16/6/6 22:57
再生の巣自由詩4*16/6/5 22:25
瞳は守れ自由詩4*16/6/5 12:22
六月の雨自由詩7*16/6/4 15:04
酔詩自由詩1*16/6/4 14:34
予言の笑(しょう)自由詩1*16/6/2 17:40
放蕩自由詩3*16/6/1 18:06
抑圧自由詩2*16/6/1 17:41
サイレント自由詩2*16/5/31 17:49
神様憐れんでください自由詩0*16/5/30 20:44
完璧な星空自由詩3*16/5/27 5:42
春が逝く自由詩0*16/5/26 18:12

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