わたしたちの糖衣ごめんね 菊の花 こまったかおがうれしいだった
もういいよわたしが初音ミクでした睫毛で雪が水滴になる
星の海星の声あのひとは何度会ってもあのひとのままだまってた ....
ひかりと海面はんしゃしあって揺れている
手縫いしたおへそのあながいたかった
てのゆびは五本 立入禁止措置
さかなへんの漢字をあたらしく作る
とおい縄 ほほえむだけが ....
あしゆびのあいだに隠れているてがみ
はち蜜でできたれんがのラブホテル
天国のかわりにレンジを置いてゆく
100万で買えるわたしのつばさぼね
ついらくのたびに溺れてゆく犬歯
連れてくよ ....
☽
のみのこしのおくすりきみは火の粉かな
クレーター 性欲のちのあまい喉
かおみたら泣いちゃいそうだ蟻の夢
ハクビシンいきものの名前らしいです
あくび後のよだれうるわし夏 ....
まぶしさは骨から出てるホッチキス
笑顔のダサい恋人
やました先生のメロン爆弾
ようかんのみぞおち破裂
時計の形の虫がいて聞こえない
実印の首筋いたい すきだった
....
ドラマ ひるがえしてティッシュペーパー 肝心の心臓が鳴ってればいいよ。
ごめんなさいあたしのあなたもしあなたが死んでもあなたがいるのがこわい
そのほかに人生がある 上手じゃないさよならのあ ....
さだめがきのこの刺繍しか食べられない女の子だって知ってからも、僕はさだめのことが好きだった。さだめは大学二年の春に今まで好きだった牡蠣のアヒージョも肉巻きアスパラもスイカもナタデココも塩パンもぶどうゼ ....
きみが生きているのがつらいふとももから鋏を入れてはだかにならなきゃ
眠りすぎて朝が来ないの夕方が腫れているから飛ばない鳥が
脳みそがからっぽですって警告に吐きそう誰かの手を握り続けたい死ぬ ....
わたしたち、枯らした植物埋めちゃって、そこを幕府と呼んでいました。
ドアノブを直せると言う同僚に秘密をちらして直してもらう
とわいらい 眠るあなたが重いのはわたしを忘れたあなたの重さ
....
なめると息がすこし透き通るのが夏なら冬はなんなのだろう。きみの肌、しろくて少し怖かった。わたしたちのセックスは不定形、終わることをわかっていながら望むことは、わかってて驚くドッキリみたい。ねえ起きて。 ....
ほしいものなんにもないの 軽いなと言われて笑ってしまったりする
大勢の中で二足で立っていてえらいわたしは。 ここどこですか。
なんにもいらないそれは苦しいおもっているだけでみずのな ....
どうあがいたとしても人は
ひろいひろい一枚の紙きれ
に包まれたような呼吸しか
できないんだろうむねのう
ちのざわめきもとおくから
みればなんてことない誤差
に過ぎずきみはきみ自身の
こと ....
メリークリスマス、という言葉を二十四日に使うべきか二十五日に使うべきかわからないままに二十歳になってしまったわたしはそんな簡単なことも人に聞けないようなかわいい女の子でしかも処女で、二十四日の浮かれた ....
地下街のださいBGMを聞く おなかが空くことよろこんでいる
ちょうどよく綺麗な袋に借りた本入れる下着やさんの綺麗な袋
永遠に生きててほしいイェーイといった気持ちで笑ってほしい
ことば ....
渚 もしもこえがなくなったならこえの代わりがもらえることを
あなたは外付けの倫理 ぼくたちの溺れるすべてをただしさとする
だめになるためにするべき100のことしても たぶん いいよ は ....
局所的豪雨/ラブソング その間にある人知を超えた音階
ふあんふあんふあんふあんふあんふあんふあんふあんふあんふあーれ
想像上のどんなにきれいなけものよりあなたに噛み付かれたい ....
おれは予告してた何もかも、っていう人はさみしいだけなんだって言われてからときどききみに征服されに行く
わたしはイクラから産まれたイルカだ、松明がないと松明がないときみにあえない
き ....
きみの時をおもうときそれは高速でときどき届いてわんって鳴るよ
わたしはさわれる展示物よく動く指を持ってるきみの恋人
ultraを辞書では引いたことがないわたしのものだうるとらちょー ....
真夜中にそれは月だよ。グラビアの雑誌から顔あげわたしに気づく
なんもない。なんもないからコンビ二の袋を捨てずに守ってしまう
わたしだけ日焼けをしないこの夏だ twitterで ....
オリンピック前日譚の日々にいて夏の電話は手汗がひどい
いきるために踊ったりしている人がラジオで話すとりあえずくしゃみを我慢する
地下鉄の出口にあつまる虫の写メあなたに送れば日記 ....
糖衣、それは深刻な結露のようにわたしをつつむ薄い劣情
正解のない会話をするゆびさきで祈りのようにラブと打ち込む
忘れやすいこころですので安心してばかにしたり傷つけたりしていいです
....
セロファンを越して会いたい真実も嘘もおまえの言葉なら良い
存在が薄まるきみが遠くなるパーカーの(柄)(色)(かたち)さよなら
先生は、いヽえなんでもありません
くっき ....
手放しにきみを信じるあおぎ見る初雪はある種の花だった
そらみみで振り向いていてすしすしと笑っているのを許していてね
改札で優しくするのはずるいって思うよ耳をたたんで蓋する
信 ....
元気にしているだろうか。っておもうわざと思ったいつかのために
うんうんとわたしの横で言うきみのすこし遠くにやさしい鈍器
口ひとつ持ってしまった かなしいなきみの言葉を待てず話した
....
誤作動で落ちてくる雨。質量のない感傷でゆれている喉
痛みって色も形も無いだろう。きみに触って少し傷つく
劣情がわたしのうでを引いている。平たい瞼。熱い瞼だ。
かなしんだことがいち ....
なみだってでるんだあついなしょっぱいな知らないバンドのインスト曲に
死んでいる証拠なのかも。ばかたちは夜にはひらく瞳孔を持つ
記憶喪失はたのしい空き缶のプル ....
その程度のものなんだよ、図書館でミント味のコーヒーどくどく、血液みたいね、こぼしながら、単なる五億としての私をみんみんとあの人の言葉が引き伸ばしている。本当に本当に、いらなかったんです、
(館内 ....
絵みたいな笑顔だったよ午後四時に染まったぼくらの玩具の手錠
騙されるのもいいねってきみが言う 野球部とすれ違う うそつき
最後かもしれない名前を連呼する北18条 ....
あなたなど信じないままどうしてもあなたに似ていく初夏の耳殻は
イヤフォンの垂れ下がってる首筋のせいだよわたしが海になったの
さみしさはぼくの美徳だ交差点ごしにあ ....
舌まできらきらひかる宝石生みの話をして。
異物混入屋さんで手をべたべたにしてポテトを食べているきみは、
三秒に一回はおいしいっていってるのに表情が全く変わりません。
異物混入 ....
1 2
0.1sec.