春眠や出席番号十二番
金持ちも貧乏人も春眠し
絶交をしたこと忘れ春日影
鵯も食わぬ石榴の祖父の庭
霞む空姿の見えぬ鳥の声
サクラモモウメにレンギョウ山の雲
背比べ白い椿に見下ろされ
一歩進みそれから動けず振り返れば春
桜東風預けたる背を斬られけり
眠剤をワインで飲んで四月馬鹿
マイルールごり押し
新製品サポート無しでは扱えない
おまけ付き商品に弱い
少女時代を美化して語る
スーパー銭湯とグルメが生甲斐
家ではノーブラですが
人間の形状なく ....
陽炎や判子をつきて終わる恋
糸遊にからまる別れ話かな
こぬか雨骨にしみいる寒さかな
春の雨歩みは遅く花遠く
想ふても雨に流され春の宵
木蓮の近くに寄せる車いす
揚雲雀メールの返事ありにけり
花冷えを宵に裸体画うす光る
言い訳しても反省しません
聴いてないよが口癖
毎日の献立悩むのよねぇ、実はワンパターン
ひとこと多い
メールより電話!
自己流の節約マニュアルを持っている
不利にな ....
ビキニ着て溢れる卵豆腐かな
新豆腐握りつぶして揉む乳房
豆腐屋の娘の口へさくらんぼ
罪もない人を巻き込む新豆腐
残雪や父を庇いて沈黙す
ライフルをぶっ放したり春コート
影二つ並ばぬ道のさくらかな
日めくりと月の暦の春くらべ
春うらら縄跳びをする白い靴
荒川のにびの隣に蝶の道
いずこにもナガミヒナゲシ春うらら
※そこな ....
手賀沼やキラリ水面に春来たり
菜の花や見舞いの窓に陽の光
富士川で水切りをした春のこと
さくらばなみあげるついでの空がある
長閑さに欠伸を一つ東京都
どの春も花は池上本門寺
もう下流にびの荒川ねこやなぎ
夜に善し上田城跡のさくらかな
紫雲英田にブルドーザーが向かいけり
草青む父の手のなか春生まれ
ブランコにぽつんと揺れる春帽子
彼岸寒世間と違いわが部屋は
空気を読まない空気は変える
転んでもタダでは起きないが身上
カラオケ選曲三十年前のアイドルソング
世界中で一番ロマンを感じない夫
論点がいつもずれる
割り勘だと素早い箸
....
雲の影落花まつはる緑池かな
凍てゆるむホットドッグ屋きょうも来る
金魚鉢ひらひらと赤水ぬるむ
三連休春だ春だと無事終わる
朝まだきソメイヨシノと少年と
紫の息も思い出春うらら
※荒川の河川敷より蝶々出づ(直し中)
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【俳句】季語を含む17音律「5.7.5」の俳句と、その形式を崩した自由律俳句、無季俳句などの俳句作品のみ受け付けます。俳句批評は散文のカテゴリへ。
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