点・点・点・点
宇宙からみたら
銀河系は
点・点・点
銀河系から
太陽系を見たら
点・点
太陽系から
地球を見たら
点
ボクらも
....
小数点以下にぶら下がっている
おまけみたいな存在
それが僕だとしても
四捨五入で一の位に片足入れるように
坂道を息切れしながら上ってゆく
割り算に散々悩まされる夜
整数だけではいられな ....
血の一滴もなき
木々が
風にゆられて
まるで人間のように語っている
消えた空をなでる葉先は
キーボードになって
「We are poets」
と打ち込んでいる
七輪の赤い炭火の上に
....
よるにとぶ
光の蝶が夜景より
冷たい風に似合う冬月
変わってる
ひとだとずっと云われてる
もうちょっとだけ普通がいいな
もの凄い
乱気流とか人生に
なんどあ ....
○「死について」
死は触れてはいけないものだろうか
そっとしておくものだろうか
ただ受け入れるものだろうか
○「詩人」
僕は
詩だけでなく
プロフィールも
関心がある
どんな人だ ....
こころの傷で息している。朝の透き間におぢゃましているようだ。居心地を深呼吸で整える。すきな音楽は曲で数えるほうが早い。つまりは特定のミュージシャンへのこだわりはない。
エレクトリックギターの ....
おもいきりクツをとばして
ころげてみぎにたおれたら
アハハとわらおう
ころげてひだりにたおれても
ウフフとわらおう
ひっくりかえってしまったら
ワッハッハとわらおう
はれ ....
困難や危険を承知で清らかな
月で飛びたい闇夜の鴉
絶景を楽しむなんて少しだけ
傲慢みたいな気がする渓谷
みんな来て寂しい夜を慰めて
あげて欲しいな羊がいっ ....
新しく買ったカップには、
海が描かれてる。
これはイルカかな?
ーーああ、残念。シャチだった。
皆楽しそうに泳いでるね。
ーーそうでもないか。
食べたり、食べられたりするんだろ ....
砂漠の聖女たちは
ボロボロの服を着て
男の性欲の捌け口となる者たちだった
ある時は暴力
ある時はこの上なく優しく抱かれても
声を上げることもなく
無表情に
スタスタと立ち去るのだ
彼女 ....
「希み」
読むと身体が
ふわっと一瞬宙を回るようなものだ
そのように
わたしは良い詩を定義する
うっすら
傷めいた粒の光を縒ってこさえるんだ
そんなあかるさが
詩なんだよ
....
向日葵が青い日向を待っている
恵みの雨 巡り巡って芽になった
めぐり逢う 目がぐるぐると眩んでる
ひかりのひびきのいとの
たぐいよせられはなたれ
またたぐいよせられ
さくれつする
しこうせいめい
からみあう
いちおんいちおん
鈴の音の
脳髄遣い雑音と化すまで 、
光り響き ....
雨が冷たくなってきたら
もう冬が近い
ついこの間までの
茹だるような暑さは
紺色のセーターに
取って代わられてしまった
少女の息が白い季節には
ずっと昔に
文房具屋できみに出会った ....
休日は早送り
眠りすぎたツケは
月曜日の朝やってくる
眠れなかった早朝に
家を出て駅へ向かう
すでに家の前を掃き掃除している人がいる
何も特別じゃなかった
これでいいんだ
平日 ....
私はこの会社の創業者
かつ社長であった が
本日付でAI社長より
解任を伝えられた
もう、人間という生身の社長は
不要とのこと
私が人間最後の社長であったが、
....
夜には悲しみがたまるから
片耳にイヤホン入れて
『眠れる歴史』なんてはなしを
聴くこともなく
聴いているのだ
それは真っ暗な海をゆく
ちいさなヨットの儚さにも似て
眠りたいけ ....
我が愛おしの、カレンダーガール
Yeah!! 好い娘や
我が愛おしの、カレンダーガール
Yeah!! 好い娘や
一年 いつでも、Oh!! 良いや
一月 羽子板持って 二月 チョコレー ....
○「仮面のやさしさ」
やさしさにだまされてはいけない
狼が羊の声で誘ってくる
○「みんなで大家さん訴訟」
テレビで大々的にやっているからって
信用できるとはかぎらない
テレビ局の責任は ....
抱きつきたい
さまざまな朝を経験したと想う
いくたびも心澄む朝を
いくらでも憂鬱な瞳の朝を
日々気持ちは流れ揺れ動き
ただ救われれば大丈夫だけれども
なにもかもが動かない朝も
....
裏庭の金木犀や夜の底
秋麗の農道をゆく人として
かたくなな石につまずく秋の土
風に落つ花影追うて流れ星
あの日 私は地球の上を電車で走っていたが
その翌日
私の足を守りながら
私と(この小さな街の)道を走っていた1速は
歌を忘れたカナリヤの冤罪とともに光を奪われて今
....
・・・・くるところまで来ちゃったんだろうな
懐から小銭入れを出して、
今日のパンを買うかわりに
ついに切符を買う日が訪れたのかもしれない.と
気持ちが揺れる
揺れ ....
駅にゆく道すがら
子供がしゃがんで俯いている
俯いた背中が震えている泣いているのだとわかった
道ゆく人を見ていると
皆邪魔そうに避けていく
中には蹴飛ばす真似 ....
街の外れの廃校の廊下に気配の何すらもなく
ただ1枚の絵が残されていた
幼さの目一杯の『4年3組』そして名前そして
描かれている 理由のない風を装った
其れは遺言だったから ....
何だっけ?
もう溢れてしまった。
言葉も記憶も浮かび、そして消えていった。
留めておく為に?
それじゃ、まるで冬眠前のクマみたいじゃないか。
できるだけたくさん詰め込んで、
外に溢 ....
こわいの、みつからないように気をつける気持ちのさきにこわいのみて、思いでのなかの内側へといまをさらっていったこと、数年前から気づいている。
おやの携帯お電話できて、元気だよ、平日は事業所で働 ....
恒星がブラックホールに飲み込まれ
押し潰されるとき
太陽100兆個分の輝きを放つ
そんな終わりが良い
時の螺旋に屈服し
今しも最期を迎えようとするならば
ひときわ強く
輝いてみせ ....
ちっちゃなあんよで立ち上がる
まっすぐまえを見据えては
幼な子の足に入り居る 、
力漲る内なる緻密な我そのもの
漆黒の瞳の煌々と 宙宇の足跡刻印され
無意識なんです 、 認め識る ....
まだ寒い朝に
部屋の中をうろうろしながら
セーターを着るのが好きだ
ゆっくりと手首を出して
お気に入りの香水を付ける
目には見えないけど
あやとりをするように
混ざり合う体温が
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
0.35sec.