やわらかなあたたかさ
まるで匿名みたいな奏者
指先から
分厚い手から
前から ....
また夜になり
静けさが白い部屋に充満して
溢れ出す無限の時間は
流れを止めず
私は一人横たわ ....
ため息よ
この子に
鐘響かせ
ピアノや歌を教えしひとよ
夜になるとピアノをひ ....
こっけいな歩みも、また良し。
元々僕は何処か
やっかいなものだから。
けったいな足音をひびか ....
跳ねた足音が聞こえる
あの子が走っているんだ
自分の背丈以上に伸びた草っぱらを
毎日同じ時間
....
君が笑うと僕の寿命が伸びるから、
僕はどうやら長生きしたいようです。
あぶない橋を渡りきれば
その先には安全な場所が約束されているのかな
人生の至るところには落と ....
その頬や唇を
めくるような
呼吸をずらして
音に酔っている
溺れた光に
名前がある ....
舞などまったくできない私だが
一つだけ舞いたい作品がある
織田信長が桶狭間の戦いの出陣前に
舞 ....
買った古本に挟まっていた褪せたレシート。
97―8―3、1:28PM、遠い夏のかけら。
鷹女(たかおんな)、胸板を刺し冬を剪(き)り
ピーシーを終わらせ冬陽を昇らせる
....
じてんしゃのペダルを
1かいてんさせたら、
はんどるをクルっとまわすの。 ....
たとえ詩が書けなくなっても
たしかに生きていくのには
困らない
だけど詩を書きたいと言う思 ....
悲しいニュースが朝を囲んでも
カーテンを開けてコーヒーを飲む
いつもと変わらず動ける体は
....
ぼんやり砂浜を眺める
ゆっくり砂浜を歩く
夏の潮騒は賑やかで元気いい
身も心も夏に染まって ....
おしまいの先で出会った物語
文脈で星を繋げる帰り道
余白のなか 猫がすやすや眠ってる
ウンコでも肥料になるし
ふんころがしのエサにもなるけれど
自称詩人はクソの役にも立たない
それ ....
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