ふっている。
閉ざされた
建物の前、
開かれた
屋根の上、
木々、
空、
人、
....
せっかくだから
手を繋ぎましょうよ
ここには私たち以外
誰もいないから
恥ずかしくな ....
背中の氷の洪水だ
皮脂の膜べたつく額
ふくらむ浮き輪
くらげの子
頭上で銀の楠玉が
....
トンネルあかい
トンネルつづく
トンネルあける
そのさきみどり
トンネルあかい
トンネルつ ....
変わりそうな気持ちをぐっとこらえて
私の歌をそよそよとそよがせてみる
雲と煙が一致した
そんな ....
失礼します。
沸点?雨降ってん
不釣り合いで不似合いな瞬間湯沸し器
だから ....
人間は死ぬべきで
魂が丸くふくよかで
私自身の想像を越えた光をすべてのものに
与えようとする狂 ....
雨上がり 狭い公衆トイレを出て
銀光りするジャングルジムを抜け
噴水が青空を蹴り返す広場に至る
....
口から漏れた私の言葉は
プリズムを通って拡散する
言いたい事はいつだって
全部薄れて伝 ....
月のない夜 銀河からの光に
山の端の木枝は 浮かび上がる 黒々と
花は眠っている 午後の明る ....
*太郎を眠らせ、太郎の上に雪降り積む
*次郎を眠らせ、次郎の上に
....
せっまい駅の中でごった返す人だか肉だかわかんない
うっざいくっさいめっざわりだわあんたがた
どこ ....
きみは、掴まねばならない
その手をまっすぐ、明日へのばして
耳を澄ませば――確かに聴こえる
....
母ちゃんが、洗濯物の皺をのばして
竿に衣服を干している。
実家を離れて久しい
娘についての ....
降り始めた雨に鼓動を重ねて手を繋いだ指先に温もりが帯びる。
帰る道を忘れた子供の様 ....
手術着みたいだけれど
手術着じゃない
オレンジ色に輝く服に
身を包み
君は砂の大地に
膝を ....
【たまきはる】
珠さんが きはりましたのや
珠のような肌のお方でしてな
おおけな ....
メタボ診断などというものを始め
一見国民の健康を
気にかけているように見せかけ
その実、デブ& ....
万年青の実胴上げをしてビールかけ
後の月夜行バス待つ男女かな
耳遠くなりたる犬や後の月
スネ毛にもリンスするのか
夏の果に無限の薔薇を置いてきた
切り裂いた森に飛べない蝉のブルース
浴槽に溢れるほど
張ったぬるま湯に
沈み込むその時に
ずっと居なかった
母親を思うのです
....
権力の
価値より堕落
目立つ秋
大切な事
大切な人
大切な時間
大切なあなた
一番大切な事は
....
あたし、夜の街が好き
あたしの知らない街の飲み屋で
みんな あたしの噂話をしているから
....
スーパームーンに照らされて
稲穂が豊かに頭を垂れる
案山子は笑顔
それとも泣き顔
百年に一度 ....
厭だ。平行線なんて
人の話を聞こうともしないなら
まじりあうことも無い
プラスマイナス零なので ....
{引用=───さをさすみなもに
あをきうを}
そうやって押入れの奥に挟まっていた ....
君の輪郭をドロウイングしよう
とっておきの金の筆で
なぜ一歩引く
選択は自分でした
無意識の意味を追わずに でも
逃げませんでしたなんてことじゃな ....
壁に向かって
うなだれている後ろ姿の
肩に手をかけると
静かにふりむいて
意味不明の
笑顔 ....
壁にぶつかる男は踵を返し
ここが部屋だと知る
三つ葉を刻み鍋に入れて
男は壁に思いを巡らす ....
離れてく雲のかけら
太陽の影をさえぎって
神様たちが議論する波止場を
行き来する船の上で
....
何の気なしに、ただ、風が吹くように
始めてみようと思った、ただ、それだけさ ....
私の勉強法は実に単純だった
大学ノートに教科書と黒板と教師の弁の丸写し
それを反復して読むのだ
....
好きな人 見ているだけで いい匂い
心持ち 辛さ加減を 訪ねるよ
遠くより 近くの方が 大事なの 足を動かす それなのに
あなたが好きな{ルビ理由=わけ}?
それは決まってるよ
あなたがあなたに生まれたセンスが好きなん ....
それでいいんだと思っても やっぱり辛い時はそうはいかなくて
辛い心がヒリヒリするんだ
とにかく向 ....
自分を持って
自分なりに
それってなんでこんなに難しいんだろう
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