冷奴のかけら

先細りな箸ですくおうと
したら

もっと小さなかけらに
なって
 ....
むかーし旦那にライバルを襲撃させたなんつう
事件があったけど
(そうそう、トーニャ・ハーディング ....
原因を考ゑてゐる
さうして帰属をも考ゑてゐる。
ビルジングも建物も無ゐ時代にかうした風は吹ゐたの ....

おまえの憤りを愛せよ
おまえの憤りを愛せよ
路地裏に放置された
何十年も前の三輪車み ....
父は今日
返事をしなかった
話しかけても

目だけはじっと
私をみていた

まゆみだよ ....
箱を開けたら
静かなところ
あんなにうるさかった
音を忘れて
今 立っている

あふれる ....

あなたはいちども
わたしを愛さなかったけど
あの
朝とも夜ともつかない暗がりに
わたしと ....

洗濯物の模様になって
取り込まれたテントウムシ
手足を縮めて
ぼく死んでまーす

アジ ....
青年は腰布一枚で
十字架にかけられてそこにいた

大聖堂のうす闇が荘厳する
巡礼の密やかなざ ....

金属の目録に眼を通した
あらゆる色彩がひび割れる時刻に
百万年かけて落下する思考の速度で
 ....
熱燗の、おちょこの横の
受け皿に
五匹のししゃもが銀の腹を並べ
口を開いて、反っている

 ....
ソチ・オリンピックのテレビ中継で
上村愛子選手の姿を見て
ぐ…っと来た、僕は
少々涙腺を緩ませ ....
セックスからはじまる現代詩
それは、
無駄に多い性描写
童貞のまま月にたどり着いたロケット
 ....
探した言葉は
たくさんあるのに
今となっては
頭の中に
その痕跡すらない

忘れたわけで ....







拾われないまま
触れられないまま
腐ってしまっても

傷つけてい ....
釣り堀で釣りをするのがすきだ
どこへもいけない水の底で
大きな魚がひそんでいる

敵は慣れた ....

わたしを生んだ
女をわたしは知らない

影も匂いも
どんな音を発するのかも
なにひとつ ....
回向院眠るあの仔はどうしてる年あらたまり陽はやわらかく


元旦の部屋暖かく恵まれて初詠み刻む ....
斜面の彼方
架空の消失点に向かって
きみは加速する

ゴーグルに叩きつけては
後方へ飛び去 ....
楽しい、だとか
素敵な時間、だとか。
また
強く感じようとして。

つい
いつもの癖で。 ....

親のない子も育ちたる雨水かな
マンモスの化石と矢じり猟名残 少女がしゃがみこんで
草むらを見ている

ふいに振り返り
その昔
あなたはわたしだったのと ....
セカンドバックにもずくが溢れている お経のチーンの余韻の中の中 サイドカーにまねきねこ やまいだれに閉じられたる春 歌うことを忘れ
清らかさは鏡張りで 叫べども残響を繰り返し続ける
蝕 ....
紅いセンチメンタル

紫の衣に
氷がつきまとい
すべるように
流れるように

悲しげ ....
【透明なマグマ】


あれからというもの踏切が 透明なマグマだ
車を走らせていて
次 ....

もうただ怒ることはやめた
自分にも
他人にも
一時の感情で怒るのはただの急ブレーキだから
 ....

ぎゅんぎゅんと花々の茎と茎との間を抜けて、背丈よりも低い峠をいくつも越えて、あのランナーはわたし ....
つまりわたしたち、息詰まる草花たちの体臭と湿度のなかで、街路樹があり、ゆるやかに放物線を描く遊歩道が .... 木枯らしや 説教まじりの チラ見かな 人生のかなり始めの方から
数字とは折り合いが悪かった
なかなか「ひとつ」から「とお」までが言えな ....
動物園の檻には、象もキリンも、ライオンも虎も
白熊もラクダも、なにもいない


寒空に
い ....
たとえばそれは

うたわないことり 
にがいさとうがし 
きれいなだけのことば 
あけがた ....
星が光っている
遠い時間と距離を走り
今日のこの場所の
この瞬間の
私に届いて
またその先 ....

誰もいない夜
あるべき言葉を失った
そこで誰もが手にした
物事への自分の疲れと
その ぼ ....
あしだかというひょろ長いおんながうちにきて
しばらくここに置いてくださいという
これといってなに ....

冬の陽の
頼りなげなひと筋ふた筋
枯れ草に寝そべって
融け残る雪はナフタリン

女王蟻 ....
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2014年2月20日
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冷奴くうに自由詩114-2-20 23:43
逆転への秘策花形新次自由詩114-2-20 23:31
現代の方が強ゐ風が吹いてゐるウィメンズデ...自由詩014-2-20 23:14
真夜中、殺意のレコードホロウ・シカ...自由詩2*14-2-20 23:01
父は今日Lucy自由詩22+*14-2-20 22:59
息をすって加藤自由詩3*14-2-20 22:50
まほうはるな自由詩414-2-20 22:44
擬死イナエ自由詩12*14-2-20 21:48
Santiago de Compostela藤原絵理子自由詩214-2-20 21:22
金属の目録壮佑自由詩27*14-2-20 20:43
ししゃも服部 剛自由詩21*14-2-20 19:54
選手宣誓ー或るスキーヤーの涙ー自由詩6*14-2-20 19:34
セックスからはじまる現代詩左屋百色自由詩12*14-2-20 18:42
白霧ichiro...携帯写真+...6*14-2-20 18:37
贅沢者中山 マキ自由詩214-2-20 17:10
泳げない魚朧月自由詩714-2-20 16:27
雪月花千波 一也自由詩714-2-20 14:56
元旦二〇一四 (一〇首)もっぷ短歌214-2-20 14:05
ノーマルヒル村田 活彦自由詩4*14-2-20 13:55
素敵な痛み弓夜自由詩5*14-2-20 13:40
親のない子も育ちたる雨水かな北大路京介俳句114-2-20 12:44
マンモスの化石と矢じり猟名残俳句014-2-20 12:43
小さな村のお話そらの珊瑚自由詩12*14-2-20 12:42
セカンドバックにもずくが溢れている北大路京介自由詩514-2-20 12:42
お経のチーンの余韻の中の中自由詩314-2-20 12:42
サイドカーにまねきねこ自由詩414-2-20 12:42
空の高さは君がためにあるモンロウ自由詩014-2-20 11:04
紅いセンチメンタル生田 稔自由詩214-2-20 10:54
【紫】ほかならぬむらさき オムニバス三編るるりら自由詩24*14-2-20 10:35
リリカルシンキングichiro...自由詩7*14-2-20 6:24
筋肉賛歌片野晃司自由詩714-2-20 6:11
つまりデートコース、自由詩714-2-20 6:07
_八男(はちお...俳句114-2-20 3:13
九九と私とaida自由詩3*14-2-20 3:09
冬のオランウータン末下りょう自由詩2*14-2-20 3:08
がらくたkotoha自由詩214-2-20 2:33
星を見上げてaida自由詩2*14-2-20 1:30
おじさんの心で番田 自由詩114-2-20 1:30
あしだか春日線香自由詩314-2-20 1:07
想春藤原絵理子自由詩314-2-20 0:09
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