元旦二〇一四 (一〇首)
もっぷ
回向院眠るあの仔はどうしてる年あらたまり陽はやわらかく
元旦の部屋暖かく恵まれて初詠み刻む亡き父の
時間
(
とき
)
一月のなみだはじめてこぼす日の夢で会いたいたましいふたつ
あたらしい年をしずかに迎えられ父もよろこぶ空でよろこぶ
父さんは写真のなかでお正月この冬晴れをみせてあげたい
父さんを偲ぶそのあて過去でなくきょうの空ですあたらしい年
はろばろと代さかのぼりご先祖によろこばれたいきょうの在ること
あたらしい年はあらたに生きたくて自分時計を零時にもどす
夢の種のこして去った年があり初撒きしたらあとは育てて
新聞を取りにゆくとき寒は凪二〇一四安寧であれ
短歌
元旦二〇一四 (一〇首)
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もっぷ
2014-02-20 14:05:44
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