卒業すれど、何も得ていないわたくしに、どうか教えを乞う事をお許しください
さすれば、三月の風に靡く ....
もう自分は廃人にちかい
親のすねもどこまでもかじるつもりでいる
たとえば子供時代に思った
大人 ....
ものに手を触れると、匂いを嗅ぐ癖がある。小学校低学年の頃からだろうか、今、小学二年生の息 ....
見上げちまった
吸い込んでゆく神秘様
コンパスでなぞるに まだ満たない神秘様
見上 ....
....
かたつむりがね
いないとさみしいよね
木の葉の影の雨宿り
でもね
木のてっぺんにもいるんだよ ....
愛してると伝えるにはあまりに近すぎる距離
袖を掴んだら驚いた顔をした
『 ....
この愛を何処に着地させようか
北の空星の朝静かな夕凪
....
ぼくはわらう
きみもわらう
ふたつのわらいは似ていない
けれどもきみとぼくはいま仲間だ
....
お手入れを忘れて
ポツポツ
生えてきた
眉尻に浮かぶ
僕の責任
さまざ ....
もう
お別れの時なのですか
君と初めて会った日のこと
君と笑い合った幸 ....
五月雨の
父亡きあとの
音を聴く
港で生きてると
いろんなことがあるよ
と、港の猫は言った
港で生きてないと
いろん ....
ベクトル、それは常に上昇志向
謂れもない理想像
彼らは僕の嫌悪を気付くはずもない
何故 ....
くもりの日
あたらしい音楽を聴いて
約束だってやぶれそうだ
だれかのためにつくられた
あたら ....
あなたに
とても会いたい
せめて声だけでも
だけど
時計が許さなかった
諦めて
灯り ....
最初の理由は違っていた
けど、
君に会いたかったから
と、偽りして
夜風に会いに行っ ....
生まれ変わったらもう一度
君に会いに行くと決めていた
だから 男と女でいるよりも
この姿を選ん ....
仮面を外すと 崩れ落ちそうな私がいた
いっそ 先に堕ちてしまえば 楽になれる
だけどもっとその先 ....
関係について
一、自分について
自分が生まれるずっと前から
「自分を間接取り巻く関 ....
想像以上の心地よさ
抜け切ることも逃げ出すことも
叶わぬまま綴っています
そんな風にいつま ....
岩手の湯
やまぼうし白き花つけすっくりと木々のまにまに立ちおりにけり
ソロモンの詠い残せ ....
それは じき春という
ある季節の架橋
冬籠もりしていた娘が
不憫で
散歩 ....
黒い卵を俺にくれ
できれば真っ黒な奴がいい
昔、ローリングストーンズというバンドに
「黒く塗れ ....
きみの
美しく長い舌の上
一面に広がるれんげ畑
雪どけの淡 ....
君に言うべきさよならはまだ
とても遠くにある
たとえば隣にいたとして
蹴っ飛ばしてしまおう
....
母がいる時
我侭で
祖母がいる時
譲らない台所
誰が最初に教えたの
....
一枚一枚
葉っぱをむしりとるように
ひとつひとつ
約束を破った
一本一本
虫の肢を ....
雷や台風は
学校を休ませてくれる
ありがたみすら感じる存在だった
初めて話す人には ....
鮭缶が
海を泳いでいる
よく見ると
泣いている
帰りたいのだ
ラベルを見ると
....
「ぼくがろくがつをよんであげるよ」
鴨のキス蛇の断腸新幹線
連結部哀し小町と{ルビ疾風=はやて}かな
お行儀のサンド右剃り左爺
....
さわられると
そこからかたちになってゆくような心持ちがしました
口をつけられると
そこから ....
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