はねが抜けたので
もうとべない
と
おもったけど
とんだことはなく
おちたこともない
....
子供の頃
凍てつく夜に
寒さに震えて
迷子の子羊たちよ
怖がることはない!
例え優しい母の ....
協議離婚し幼い娘を引き取った母は
幸福追求やまない女であって或る日
男と出会い同居を始める
....
仕事が終わり
家に帰り
靴下を脱いで
床にほっぽらかし
気持ちよい素足でスタ ....
震えるほど
嬉しいのです
あなたと出会って
こうして一緒に生きている事
震え ....
潔癖性、禁じられた遊び、肉体と精神の同化、中性的な性愛者、同化する君と僕、一つに溶け合う。
千切れ ....
染みったれた 思い出に
縛られるのは 嫌で
今さっき 着いた
染みの付いたシャツを
....
日常はいつも
巡回セールスマン問題
とことこ
とことこ
どこから回りますか
詩詞の素因 ....
地球深く
水底のダゴン茶屋に
宇宙飛行士がやって来ました
ラインの黄金を尋ねて
掌には何もな ....
時をなくした
厚化粧の白い駅舎から
チョコレート色の客車にのって
町にいく
森の切り ....
外の世界で過ぎる時間と自分の心の中で感じる時間がずれた時
それが恋をしている証拠だ
きっと僕は
強くなんてなれないよ
けど僕はきっと
弱くもいられないんだ
....
泣けない
女もそこそこいくと
かわいくないのもの
ずしずしっとくるのよ
責任みたいなもんが。 ....
パイプ椅子に
かけた内臓ちゃんに
電気信号を送ると
おならした。
その臭いは一 ....
連休なんかくれなくて ....
ねえ
僕の決意を聞いて?
僕らはこれから何度でも
悩んで
泣いて
....
モンスターに連れ去れた少女が
迷宮に何処かに幽閉されている
勇敢な男たちが 何人も救出に向かい
....
ご機嫌麗しく帰ってください
おちがついてもおちつかないんです
こいにおちたほうがいいなんて
つ ....
窓のカーテンを
開けるのが
遅すぎたので
空たちはすでに
色を失っていた
だけど彼等は
....
食卓の上に
水の入ったコップ
そのすぐ脇を
ランナーたちが走っていく
誰も水を取らないか ....
計算に満ちたつぶら
その狭間でエセ素知らぬ
大胆に満ちた豊潤
その狭間でエセ鈍感
受動態のま ....
夏に向け
ビキニライン処理が
必要でしたら
御用命ください
陰毛が
....
白菊の歌声が
偲ぶあなたの
墓標前にて
一人雨に
濡れながら
西脇の詩集を
繰ってみる
....
雪道の直線を通りすぎて春は、
来ましたか
今は真冬、雪国の
雪と暮らす。私は
独 ....
カリフォルニアオレンジの
レースのカーテンが開く
朝靄がかった滑走路から
無 ....
楊芽吹き夕日の果ての梨樹園
文字もなくベランダに茂るパピルス
世界は塵
・・・今日の雪のような
僕は傘を差す
君を待って
傘の上には雪
雪の上には雲
....
柔らかい陽射し
を想像して
パンを齧る
粉々に別れて
散っていく
皿を飛び越え
....
光が
空の壁を抜け
消えてゆく
遠い笑みの 細い柱
石の路の夕べの先 ....
なまえのない、
もう6月になろうとしていた、何だかとても暑い日々が続いて、窓を開けると初夏の空 ....
そして幕が閉じる
舞台化粧を落とすと誰が誰だか分からない
勇敢な騎士は土曜の朝に生ご ....
母さんの優しさに頼り切っていた十四の頃の海は真緑
深海のクジラの骨に囲まれて眠っています空 ....
ぼくの時は老いてしまった
ぼくの時は錆ついてしまった
ぼくの時は過去になってしまった ....
愛し合う事は海に潜る事と似ている
どこまでもどこまでも深く潜ってゆく
....
ぬくもりが欲しかったから受け入れた
心臓のないブリキ男脳みそのない案山子の ....
友達をナイフで刺した後で
僕は 出かけた
勝利の 酒を 飲んで 笑った
傷のある道だよ歩くと痛がるよ
銀色の風吹き電車落ちてくる
線路から君のささやき聞 ....
なくなってしった
なくした
ついていきたい
つきたい
無くなって識った
亡くした
吐いて ....
38rows, 0.99sec.