しにおびえず
ひびをくらしたい
わたしはなにに
おびえてるんだろう
なに ....
君は大きな氷です
僕は君を溶かして暖めてあげたいのに
君は冷たく僕を突き放します
....
窓をのぞくと
泉のそこからあふれでてくるもの
今にもこちら側 ....
動かないエスカレーター
標識
地下五十二階
これ以上進むよりも先に
シャッターを壊して役 ....
私に触れて あなたの指で
私の痛みを 呼び起こして
癒しはいらない
そっと傷口 ....
ズボンのチャックを
下ろすのも、下ろすのも
パンツからイチモツ
引っ張り出すのも、引っ張り出す ....
此処で何事もなく過ぎて往く時を
無抵抗で待っていた遠い日
せっかくの花火大会すら目障りで
人波 ....
在りし日の粗雑さ
ほこりのまじった水の匂い
ひとつふたつの梅の香です
あなたの帰り ....
やさしい、アンパンマンは、あたまから、あんこがぼろぼろ
おちても、たべてねといって、はらぺこのひと ....
新しく作られた神様を
ひび割れた背中にぶら下げて
くすんだ野道に そぞろの巡礼
通りすが ....
鳥も帰らぬ街の残骸
その真上にも空が拡がる
空には厚い黒雲が犇めき(ひし)
雲の凹凸にたくさん ....
文化祭で焼きソバをパックに詰めていると
わき腹をちょんちょんつつかれて
そんなに親しくない人が親 ....
あなたの心は暖かい
幼い頃あなたはそれをお日様にもらった
大人になって忘れているだけ
寒い ....
ある鳥は海で生きていた。
しかし彼は他の魚のようにうまく泳ぐことができない。
それは彼の翼は ....
がんばりんさい きばりんさい
けれど ちからを ぬいてきばりんさい
どうしても 我慢ができん ....
竹のように のびました 手足
それはそれは すくすくと
あなたの引く弓は
あなたのように しな ....
思ってること全部
君に言えたらいいのに
大好きって
目を見ながら言えたらどんなに素 ....
なんど僕はここを通過しただろう
福山の彼女にあいにゆくときも
飲みすぎて京浜東北線で横浜 ....
ぼくは愛を信じるよ
例えそれが腐乱したものであっても
本当の愛の遺体なら
ぼくは喜んでそれを食 ....
薄氷の花が川を流れていくところ
空中の水蒸気が凍って きらめいていくところ
丘に積もった ....
ジミ・ヘンドリックスは「死んだら一生安泰だな」と言ったそうだが
私が彼を知ったのは
とうに伝説の ....
2月の風はな まだ冷たくて
寂しい気分がもう終わろうとしてる
焦れたむずがゆさが世界を支配し ....
地下に埋設された暗渠の中には
一条の光も届かない
真っ暗闇の水路を
とうとうと水は流れていく
....
ねぇ いつまでも拗ねてないで
正直に話し合いましょう
嘘 誤魔化し 意地っ張りはダメだよ
....
若者たちよ
もっと?未来?に手を伸ばしておくれ
部屋の中に閉じ籠っていないで
広い世界で呼吸を ....
{ルビ汚=けが}れに{ルビ雪=そそ}ぐ
{ルビ咎=とが}に{ルビ雪=そそ}ぐ
{ルビ汚=けが ....
肩に山羊を乗せたまま
二十年前の話をする
うん
ははは
積もる話が山になって
彼女 ....
夜の窓辺 指をほどいて
そばで眠る金色のねずみ
時間を忘れて見つめる
星はかすれて消えてく ....
夢は叶わないというのがあたりまえだ。現実はエンターテイメントではない。
ところどころ消えかけた街
不確かで確かな
曇の上 曇の下
逆さの青と白の午後
....
ボクノマワリニハカベガアル
ソラカラキョウモマタアメガフル
ボクヲ
リンネノハ ....
仕事が遅くなった。金曜日の夜の電車は酒臭かった。渋谷始発の電車に乗り、席に座った。いつもならすぐに ....
ない
時間がない
眠りがない
ことばがない
つく 嘘もない
打ち明ける ....
一つあれば十分なのだが
二つ三つあれば
何かあったときに
安心だから揃えてしまい
ただた ....
34rows, 1sec.