吹き荒ぶ二月の夕刻
山裾の疎らな住宅を
訪問営業でまわるのは
実に 切ない
長靴ギリギリの ....
なぁ、もう啼いてもいいっしょ？
....
肉体労働者はバカになる。
勉強をしなくなる。
頭が働かなくなる。
寝てばかりいる。
女の ....
ボーリングで突き指した。
シュート回転の球を投げ
指を痛める。
ターキーを取った。
スペ ....
大嫌いだ
人の話は聞かないし
自分は絶対正しいと
思っている。
部下はロボットだと思って ....
かごのなかから
かたちのよい
みかんをえらぶ
どれでもいいのに
なぜか
え ....
あてじをして
かいていたのを
ほんとうの
かんじの
つかいかただと
おもって
おやに
....
ハイブリッドタイヤでアスファルトにプレスされた鳩が、赤い薔薇の刺繍のついたスカーフの様になっ ....
とがらせろ
とがらせろ
ながれのすべてを
とが ....
私は意識を吹き替えす
まだ夜は明けない
執拗に響く
まほうのことば
おおきなあなたを
....
ひと みな ひとり
ひとみな ひとり
ひとみなひとり
青空にいる
奇人変人大集合の彼
生きてるんだってよ！
飼っていた黒猫が突然行方不明
家の玄関の鍵は掛けていた
どこか窓が開いていたのか
窓から見 ....
ドアを開けて、男が入ってきた。僕はその男をすんなりと迎えた。ーーーどうして僕がその男をすんなりと認 ....
ああよく寝た
こんなに寝たのは久しぶりだ
大きく背伸びをする
薄暗いベッドルームを抜け出し ....
XXは シュールと見せかけて
XXは 実はリアリストである
XXは 計算なしで泣くと想わせな ....
強く高みを掴んだ
脚に力を射して
秒速の息づかいを届けた
筋肉の震え
ハチドリの余韻
ふた ....
私たちは過ちを犯した
しかし、この過ちに対してとる態度が一人ひとり違うことが面白い
過ち ....
君が自力通学を始めた
家のドアを開けるところから
養護学校の門をくぐるまで
たった独りで
独 ....
生きていることは素晴らしい
生きているだけで素晴らしい
ここで呼吸して、こうして過ごせるだけで素 ....
私は精神物理学博士である
本日は私が発明した自己励起システムを紹介しよう
当システムは精神に埋め ....
ぽっかりあいた
空洞は
ただ ひたすらに
まっている
「おかえりなさい」と
言う時を
....
なんのために
歩くのか
それが死への行進であっても
もはや
退くこともできず
ただ祖國の土 ....
電車に乗ってどこいくの
みんなどこかをみてる
想いめぐらせている
ちいさな箱でゆられて
りん ....
ひさしぶりの渋谷文化村通りを歩く
フェルメールに会いに行くのだ
ハチ公前で待ち合わせて雑 ....
ふたりでいる
この静寂は なんだ
思い切り叩きつけて
ボクは
てから血を流しても
....
世界は様々な色と形に溢れている
雑誌や広告にも様々な世界が散りばめられている
//透 ....
酷く落ち着いて、それでいて
にわかに悲しい
夜にいます
夜に包まれています
やがて頭 ....
右あし二回
ターン
左で三歩
それは
すばらしい
が
わたしには
みこすり半に ....
ホル・ホース
....
手を出すなといってみたところで
そもそも
なんか
おれの
ものじゃ
なかった
ので
て ....
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