悲しくもないのに
悲しい風が吹いている
透明でもないのに
透明な風が吹いている
....
轟音と共に運ばれていく先は
東京
それとも母のいない世界
窓の外の闇
深さが分からなくて ....
冬瓜を煮る。すこし青臭い匂いが指に残っている。
夕方、ディスカウントショップへ行ってハロウィン ....
家の裏に立つ一本の樹は
その背に
深い森を持つ
家の裏に立つ一本の樹は
その後ろに
も ....
....
愛されるより愛したいと思っていたのは
愛してくれる人がいたから
飢えた狼の側には 怖がって誰も近 ....
とめどなく…
溢れる涙…
どうすれば良い?
流れる涙は…
放っておくの?
無理矢理 ....
そんなに硬ければ喉に詰まらせて逝ってしまえばよかったのに
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ネットでできた詩友さんは いつも消えていくので
あまり深追いはしない いつも
忙しくなったんだな ....
三橋に降り積もる数字の粉。
揺るぎない25分は
実り在る者にとっての要。
ふと
街角のど ....
ある日私は死にまして
ふと気付いたら
地面で寝てまして
そうかここは天国かと
回りを ....
夜、すべての列車が
運行を終えたころ
駅にしんしんと
ネジが降り始める
駅舎の出入口や
....
大きな森の中に
小さな街があって
その小さな街には
水が、綺麗に
透き通っている ....
チンポ立ちぬ
気分は春
40を超えても
私は孤独な鉄人
情けないところ
見せたくなくて ....
ねむりのなか
くすりのなか
あなたにあいたいな
ふたつともにくんでる
ねむりのなか
くすり ....
右手が取りこぼしたものは
左手が全部拾ってくれた
左手から離れて行ったものは
どこまで落ちてい ....
夕方すぎのロマンティク
真空の一歩手前
わたしの首を絞める君の手のぬくもり
脳が酸素を欲し ....
終わることが救いなのか
終わらないことが救いなのか
誰にもそれはわからない
仕事から帰って ....
海鳴りを背に
せめて
我が腕だけでも
遠ざけようとするように
防風林の枝はみな
....
凍り付き薔薇北極の羅針盤
アスタリスクが増殖してゆく盤上の
マグダレナ善女の青衣瑠璃 ....
おいっ、ノックぐらいしたらどうだ!
私が作った料理を
食べる人がいる
私が洗濯をした物を
着る人が居る
私の手で作り出し ....
テディベアのキットセットを打ち破る。
「こんなもの作ってどうするんだどうしたいんだ。」
「殺人 ....
貴様らの創造が決着しない
馬鹿げた可能性の空間では不可能だ
君たちが求めている貴殿の幽閉は
伝 ....
処女の夢 手持ち無沙汰に持て余す 有神論と無神論
ピアノ線のような視線につまずいて 気付く頃には夕刻の鐘
あの人が欲しいと猫に頼んでも黙殺される血の日曜日
空色のホースの中をのろのろと運ばれていく真っ ....
動機のないことが肝心でした
ことばを失わなければ意味がない
そんなふうに思っていました、つよく
....
僕の知らないバショで 変わってく世界
それは 何も不思議なことじゃないし
悪いことでもないの ....
翼の羽打つ音がして大きな鳥が空を横切り、鳥が羽打つ度毎に羽が舞いひらひらと空を舞い旋回して舞い ....
たくさんころがるむくろの上で
かみなり纏った神さまが
されこうべをや手にか ....
こだまを打つ
ぼくが会いにゆく ああ なんて 脆弱な
わだかまりを 寒さ
、完 ....
からすは東の向こうまで
月のねぐらに帰ります
朝が来るのをそこで待ち
....
月のクレータは烏の巣
キラキラいっぱい宝物
小瓶の蓋に割れたコイン
めが ....
少し伏せ目がちに
笑っているみたい
碧(みどり)眼の街の灯が
びっくりしている ....
着るほどに寂しくなりぬ夜寒かな
わたしはひとり
わたしはおもう
大切なものは何かと
こころのなかは
からっぽ
だれ ....
やぶれたワンピース
片方穴のあいたくつした
お父さんは結婚指輪をしない
ぼくも ....
僕に見えていた全て
だけど 見ていたはずの夢は消えかけていた
多くのものを手に掴みたい
....
これからもずっと好きです。
好きなだけです。それ以上は望みません、わたしを見ないでください、
わ ....
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