老いた王は複数ではなかったはずでありません
悔い改めて自らを明日
三日月には大きな膿が集合し
....
冬だけに見ることができる
澄み切った青空の下で
宛てなく歩く私の中は
万華鏡のよう ....
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小さな南の島の
星砂の浜に
小さな青海亀が ....
長いあいだ
船は漂い続けている
櫂を差し伸べて水をかくものが
一人もいなくなって久しいので
....
窓の向こうに雪が降り始めているのが判る
僕は愕然としてひとりだ
吹き始めた風が激 ....
東京の原っぱが消えたと書かれても
子供のころにはもう
原っぱは無かったのだ
のび太やドラえ ....
優しさを亡くしたか忘れたかしてから。
僕は憂鬱に浸ってしまっています。
誰かの優しさに触 ....
ばっちりメイクを決めた洗練された女性よりも、眉毛もそらず化粧もしない、電車の中で涎をたらして眠る無防 ....
廊下に足だけ突き出して見張りをしている。
話し声はもちろん、足音だけでも誰だか分かったし、
名の ....
影 影 影 そこら一面に
影 死の影 目も開けられないくらい
影 死の影 恐怖に満ちて
トロイ ....
窓ガラスに流れ星
雨の日は美しい
流されていく景色に
懐かしい記憶が
溶かされていく
....
昼の終わり
脚の痛み
毒を盛られ
曇の十字
まぶた くちびる
....
窓越しに机に座り学びいる人の姿の好もしきかな
人にとり妻は親しきものにして親子に勝るもの ....
曲がったネクタイを直して
身だしなみをきちんとして
それから 二人で
青空を見に行った
....
人がしぬってどういうことだろう
どこへゆくのだろう
明日にせまらない恐怖に
なぜ震えるのだろう ....
グリーン車は座り心地が良いとか仰って高いお金をお取りになりますけど、
端から乗り物酔いの激しい私に ....
大人なのに
人を
殴ったり
蹴ったりする
人たちがいる
自分が
されたら
どんな
....
ひとりじゃないんだよ
ただ
あなた自身が
人それぞれの
思いや気持ちが
伝わっていないか
....
どうしようもなく
傷ついちゃったら
しばらく休もう
何もせず
じっと
しているのもいい ....
もてない男が浮気しないコツを喋っているようなものだ
そういうやつは感謝されることに飢えている
....
僕には
サンタクロース役の父も
温かい手料理を作る母も
いなかった
プレゼントを抱え
....
とおくちかくきみよきみよきみたちよ!
ありがとう
ひかりが届かぬやみにも等しく
どうやら今 ....
レモンドロップと
夜の闇
そこを裂いてゆく
クラリネットの高い響き
....
何が正しいかを
証明する旅を終えて
残るものは自分の
欲しかったものだろうか
今を生きる ....
{引用=
群青の金魚を掬う午前四時 涙をのませて。カンパネルラ
ぼくたちの間に光る星 ....
{引用=
健全に降り注ぐ真白な陽差しの中
(それは、きらきら きらきら)
色をすくいだそう ....
{引用=
靴の、物語り
【 冬の靴の同意語が、なんだって?
仲間はいるのかって? 】 ....
わたしの好きなあなたの匂いに
あなたはずっと気付くこともなく生きてきて
あなたが好きだと言ってく ....
髪を結わえど瞼は針山
紅を差せども頬は熟柿
臭い立つ肌、稚児の麝香
何れ人には変りなければ
....
十二月の
さみしい水の底から
きみのささやきに
耳を澄ませる
ふるえる感情の
ひとつ ....
いつもにこにこしてるから
すきになった
わたしのことすきなの
ばればれだから
すきになっ ....
幾百かの気泡が
持ち上がっては
何かに憑かれたかのように
海岸へと向かう
保ち続ける理由 ....
玄関の戸がふうっと開いて
そのままなので
誰かが閉めに行く
みんな たくさん泣いたけれど
....
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