外に歩かされていく
誰もいない日を
見えなくなりそうだ この中を 暗闇の
僕は流れていく
....
ニュートラルな空気
僕の頬に触れているけれど
そこにあることすら忘れていた
ペダルを踏 ....
居場所というのは、用意されたものなどではない。
探すものでも、見つかるものでもないし、
作り出す ....
だれかをすきだという気持ちと
それを素直に言えるという行為には
なぜ隔たりがあるのでしょうか
....
黒いスニーカーを買った
真っ黒のスニーカー
紐も、底も、中敷も真っ黒の、黒いスニーカー
初めて ....
この鞄には仕事の道具1(商品見本)が入っています
この鞄には仕事の道具2(料金表)が入っています
....
私の曽祖父は
天文学者だったらしい
何でも
死ぬまで
「赤い惑星には ....
おれんじ色の船にのって
ぼく砂漠へ行くの
降りしきる流星群を見つけたら
きみに長い ....
シャンプーハットを被って
カッパと言い張った
100%天然素材そんな物体は
本当に ....
視線を一身に背負い、幻覚の真似事、薄ら笑い
心臓に空いた底無し沼、埋められぬが故、僕は
思春 ....
自分、恋に落ちたっす。初恋ってやつっす。中二にして初恋、自分、純情ボーイっす。
相手は同じクラ ....
滴るような影が覆う
窓ガラスにも無数の痕跡を残しながら
実体の無い掌が感覚を撫でていく
....
ラブレターフロム蒲田
もしもあなたが鶴見にいたら
どんだけ近いのよって
呆れるでしょう
そん ....
カーテンの隙間で
光が踊っていた
整えた呼吸に
蝶が舞う
微かな羽音は
外へ誘い出そうと
....
あんなことが無かったら
私はあなたを目で追うことは
無かったと思う。
学ランのざらりとした ....
花が
己の散るときを知るように
ひとが
自分の限界を
自分で決められたら
消える
....
うすい背中
これが最初の感想。
でも筋肉がわかる
これが次の感動。
また、くっつきた ....
誰もが皆 何かに急かされるかのように
何かに追われるかのように 行き交う途で
ただ 気づいてほし ....
それぞれの宛先の交換
君は「いつでも受信する」と言ふ
発信はされぬのか
大 ....
極東の列島を斜陽が染める頃
コーカサスの空は真っ青に燃えている
極東の海に三日月が沈む頃
....
寝たきり生活もう何年
飲めない
食べれない
喋れない
動けない
管に繋がれ生かさている
....
午後に等しくゆるむ体と魂
丘に登って旗立てて
やわらかな季節を楽しんでいる
飴色の翅を翻し
夕焼けは駆け足で
旅立ちのあいさつをした
そして音もなくのどやかに
今日 ....
イケメンの若い男子の手は
握ったら冷たくて
こんなに熱い
秋晴れの運動会なのにって
後で思っ ....
この命をみんなの為に使えたら良いのに。
この命をみんなの為に削れたら良いのに。
....
人はみんな夢から生まれてきたのと
あの子がおかしなことを言い始めたけど
僕は何も言わずにあの ....
地から海へ
多くの雨が歩いてゆく
手足は重なり
音を残す
影降る ....
筆を持つ腕の無い僕は
口で絵筆をくわえ
カンバスに向かって
朱色を引いた
引いた朱色は次 ....
むかしはさ、日本にもカミサマがいっぱいいたんだよね。それこそそこら中に。外に出たらいたるとこ ....
塗りたい色は
ただ青と呼ばれてただけで
そこに広がる
光りの粉は
....
いつも僕の背中を見ていた
祖母がお日さまを見るように
僕の背中を見ていた
僕が祖母 ....
料理は嫌いではない
むしろ好きなほうだ
ゆっくりと作った品々を
家族がおいしそうに
食べ ....
背のほうでどさっと物が投げ出される音がして、続いて、男達の声がした。
「こいつ、どうする」
「 ....
財布を落として2時間30分
中身が無くなり手元に戻ってきた
もちろんデートは散々で
....
今日私は〈一人の人間〉らしくあるために
「それでも」という言葉を5回使った。だが5回という数
は ....
光に弱い体質だった、身体がというよりも、精神的な部分で
拒絶反応が出て、カーテンを閉め切った部屋に ....
咲く花 咲かれぬ花 何方も花に違いはないけれど
此んなにも胸を掻き毟る様な苦しみ悲しみは一体何に故 ....
手の平サイズの辞書や
ボタン一つでたくさんの単語
知りたいことは何でも
教えてくれる電気機器
....
ケーキみたいな毎日が
僕らの頭上に広がって
シフォンの粒が降り注ぐ
打たれた人は気がくるう
....
海の底に沈めた
僕は 死体の、座っている、白の
無数の表層に、鍋料理だ、
そこに、骨は 立って ....
そこに左手を添えるために
アスファルトの途切れる場所を探している
私のからだを投げ出す場所は ....
僕はいない壁ぎわだ
うすぼけて 凝視させられている
闇夜の窓として 時は
いつも ただ ....
良い事をすると
恨む人がいる。
楽しくて
金儲けの為に生きる
苦しみに
突き進む人には ....
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