部屋の人々の指先の
番田 


僕はいない壁ぎわだ
うすぼけて 凝視させられている 
闇夜の窓として 時は
いつも ただ あるのかもしれないが 窓だ

暖炉の 葉っぱは
火たちだった この見もしない 赤だ あの日の
燃えさせられた 水に
白い雪で降り積もる青色が 凍てついていて

外だ ピンに
書いた僕のいるかもしれない 机の詩として
僕が何かを 残すようにしてた 白い
息のかけらーー

どこかだるまの 四角い記憶に 留めさせられて 
郵便ポストには あるのだろう
真っ赤な けれど漂っていく 郵便ポストの
果ての方に その
ながめさせられた 僕へと あいつの
出した手があったのだろう
 


自由詩 部屋の人々の指先の Copyright 番田  2009-10-22 00:18:44
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