検索エンジンの会社の
小さな白いバンが
都市の毛細な通路を
縫うように走るのは
世界がほろぶ ....
ただ君は約束を守れ
(首を絞めるよりも)
ただ君は約束を守れ
(首を絞めるよりも)
十五 ....
夢を見た
久しぶりの夢だった
ただ泥のように眠り
鉛のように沈み込む身体を布団から ....
凍らせた私の血を
温めなおしていた
あの季節とは
もう
さよなら
サングラスも
その ....
内海の漁師
宇宙の浦島太郎
あなたが助けたカメはガメラでした
フォーマルハウトの竜宮城まで ....
十月の午前の窓は開いていた
どこか遠くで冷やされた風
部屋はあのときの青に澄んでいた
....
アイデンティティという言葉を知っていますか。
自分が何者であるか?
自分が何をなすべきか?
っ ....
書き手である誰もが、ひとつの言葉があるべき場所を求めていたらしかった。
祭はもう終わりなのかも ....
「ただいま」とあなたが言う
「おかえり」と私は応えてお鍋を火にかける
リビングにいるあなたを ....
白いシーツがうねりながら迫ってくる。ぼくはおおきなベッドに
いる。シーツは生き物のようにぼくのから ....
くちびるをとがらせて
こいしをけとばす
りょうてはせなかでむすび
あかねぞらにあかとんぼ
こ ....
空を見る人に詩はいらない
ほんとうに
空を見る人には
月日星の巡りや
吹く風のわけを思う ....
授業が終わると、真っ先に教室を出る
いつもなら軽音楽部の部室で
とりとめのない話をして
演劇部 ....
異常な口で笑い
異常な声で笑う少女
異常な聴覚を持ち
異常な音を始終聴きながら
異常 ....
秋の花が
咲き乱れている
ほら
こんなに可憐な
宇宙が咲いている
秋の花が咲き乱れて
もう
夏 ....
すえ永い福の西
各駅で降りる
八幡様が好きだった
でもいつからか裏切ったような気持ちで ....
何だってんだ俺は!
何だってんだ俺は!
何だってんだ俺は!
何だってんだ俺は!
....
きっと“ふとっちょさん”はいるよ
そう言ってあの子は
きっと“ふとっちょさん”はいるんだよ
そ ....
彼と会うことは二度とないんだ
夕べ辞めてしまった というよりも
入ったばかりだったな 歩く
ど ....
僕の中の皮肉な哀しみに
黄昏色のトッピングを施したら
あまりに見事な出来映えだったんで
み ....
秋のひかりが青く透けている
夜の名残か虫の音がしている
どこか遠くで冷やされた風が
くすぐるよ ....
緑色を青というのは信号だけだと
白線の前でブレーキをかけ思う
嘘でも慣れてしまえば
覚えてしま ....
ウルル 〜エアーズロック〜
気を失うほど大きな岩
アボリジニーの聖なる地
....
これが時代ってやつか
取っ手なんかどこにもない
ただやけに研ぎ澄まされた杵に ささくれ一つないの ....
{引用=翠の眼をした少女が
ふぅわり ふぅわり
と
信号待ちの交差点で空を昇っていくのをみた
....
言い訳はしたくないから
時間をハンマーで叩いてみた
うまく割れてくれない
容赦なく体にくいこむ ....
おはよう
今日も世界は
美しいよ
煙突から出る煙みたいに
心の苦しみ
昨日までの痛みが
一息に吐き出せたらいいのにね ....
たばこ吸いますが
人混みの歩きタバコなんて
したことありません
歩きながら吸うのは
それ ....
白い手に染み込んだ赤い血で喉を潤して
鮮やかに描かれた絵画のような貴方の横顔を
飽きもせずにずっ ....
出産を見たことがあるよ
血にまみれて泣きながら
引っ張りだされ
お湯できれいにされると ....
元気を出してくれ
おいしいものを食べよう
元気を出してくれ
とりあえず元気を出して
元気があればなん ....
お風呂上がりはボディーバターで香りをまとう。どう、美味しそう?
綿棒の大活躍によりアイラインが ....
色々がもうどうでもいいの
哀しみのレバニラ
わたしの選択は間違っていた
わたしの選 ....
平行に並ぶ名もなき ひとびと
ひだまりに眠る消火器のように
ここはとても静かだ
行きつ ....
{引用=
それは、思うよりも
地理的分布や生息環境に左右されるのです
砂漠を好んだり 湿気 ....
雲 中なのだ 走らせていく
車を 見えないのも
暗闇の 鳥が飛んでいくのが見えた
暗闇の この ....
天井の電球をひねるために相応しい
高さにまで積まれた
人一人の半生の記録集から
無雑作に選んだ ....
その時
百日紅は花を咲かせて
夏になったことを教えてくれたけれども
夏が終わったかどうかには関 ....
遠くに、言葉の影が、
感情のように、薄く、たなびき、
一本の、けがれ、
遠く、
柘榴のように ....
神無月の黄昏の夜に
魔法使いがやって来た!
今宵は楽しいHALLOWEEN PARTY!
流行、流離 ....
ビンに入った手紙
誰にも読まれることが無い
心の中にしまった手紙
誰にも読まれることが無い
....
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