夕暮れの公園
ミツバチ

くちびるをとがらせて
こいしをけとばす
りょうてはせなかでむすび
あかねぞらにあかとんぼ
こころはくすぶって
やりきれないりゆうが
くちをついてこぼれだす
きのうはだいすきなあのこを
いじめっこからまもれずに
よわむしなじぶんがくやしくて
ぶらんこをゆらす
きょうはおとうととのけんか
おかあさんにおこられたけど
ぼくばかりせめられて
ぜんぜんわかってくれなかった

あかねぞらはむらさきにそまる
だれもいなくなったこうえん
ぽつんとひとりぼっちになって
いちばんぼしがひかってる
かぜはおんどをなくし
つめたくふいて
とびたしたつよがりが
きゅうにちいさくなって
とてもこころぼそい

とおくからよぶこえ
おかあさんだ
おもわずぽろぽろなみだがこぼれ
それでもくちびるはとがらせて
ごめんねと
ぬくもりにつつまれたら
やりきれないりゆうは
きえてしまって
ちからいっぱいだきしめる

そんな子供の頃を
懐かしく思い出す
夕暮れの公園


自由詩 夕暮れの公園 Copyright ミツバチ 2009-10-04 20:54:30
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