木曜日の午後に神様が降りてきた。
たぶん神様は姿を消したつもりなんだろうけど、気配は残ってしまって ....
マリア、
人生はまるでジェットコースターみたいだ
後悔とか悲しみをキャンディにしたらきっと甘 ....
君の純情、僕が買うよ
さあ手をとっていこう
太陽と絶望の国へ
私が１７才だったころ
深夜 ....
うつ伏せでいると
とても静かで
うつ伏せでいると
とても安らぎます
立っている時の
喧騒や ....
自暴自棄でつり革を握り
満身創痍に揺れていた
伏せ目がちで他人の
足元ばかりが気になっては ....
日陰の会社の片隅で
暗い私の机の下で
陰惨なカビの生えた気持ちのわるい
白いオウム ....
ホットサンドを握った指で擦る
胡椒の煙が気持ちいい
愛されてるピカピカのテーブル
夜風の頭上
....
ねえアリス、私わかった気付いたんだ神様はいないって
昨日の朝ヘッドフォンで耳をふさいで散歩して太陽 ....
わたしたち、結婚しました
うす桃色の踊るような文字と
着物姿で微笑みあう男女の写真
は ....
眼球 取り出して陽に当てたし
日暮れてブルース流れている 部屋
松の幹 たなびく ....
ま、なんていうか
焦っていろいろやっても
うまくいかないから
今日はわざと遅刻なんかしてみるん ....
誠実な優しい彼です
わたしの手を握り/髪を柔らかく撫で
せいじつなやさしいかれです
(こど ....
足元に金の海原
頭にはすずめ戴く田んぼの暴君
雷にベソかくランドセルの背に
エールを送る軍 ....
張り詰めていた
こわばっていた
一本の糸の上を
緊張して歩いた
一歩 一歩
まちがえ ....
髪型を変えました
心も変えられるかな
新しい服を着ています
あなたの知らないわたし ....
夜の海ほど怖いものはない
宵闇の奥のさらにその奥から
打ち寄せる波の音色は
私の心を光の届 ....
ビルディングひっかかってるひとつ星
僕はみるみる涙こぼれる
指先でえがくデッサン ....
さやかで悲しい朝なのに
夏の匂いをかぎました
感謝でむせぶ朝なのに
黒いこころもあ ....
・
エスカレーターに乗れば段を踏み外す
券売機のタッチ・パネルはいくら押しても反応しない
施錠 ....
なぜ君に関係したものにしたんだろう
だから忘れられない
明け方はうっすら寒くて
....
割った石を硬い石で叩いて
形を整えて積みあげる
石と石との間には剃刀も通らない
石の壁は数百年 ....
雲を切る
つめたい雨が
ひそやかに やってくる
街は、もう秋でした
はだに まとわ ....
追憶の彼方に
太陽の浮かばぬ街で
金属音を鳴り響かせる
滅亡の刻は近い
悠久の地 ....
当たり前の様に
季節は過ぎ去り
当たり前の様に
君は傍らに居て
真実は虚無だとか
....
さぁ謳い上げろ
拳を掲げて
命の咆哮を
曇り無き眼で見据えろ
鋼の心身で携えろ
口 ....
砂の中に手を入れて
指の上に残った一粒の小さな出会い
偶然って不思議だよね
存在すら知らずに過 ....
自分は流れていく
何を流れていく ぼんやりと
月日ではないどこだろう
声もないようだ
き ....
公園で遊んで忘れたプラスチックのじょうろを
思い出せる自信がない
あの子を呼ぶ老婆の声
飴 ....
■秋
すべての色を飲み込んで
ただ透明である、秋
■チャイム
夕陽が窓ガラスに映った ....
パキ、パキ
銀杏を剥いている
殻を出刃で叩いてその亀裂に爪を入れる
すると割れる
....
ぼくはあなたで
あなたはぼくで
そっくりそのまま
コピーしている
貼りつけて ....
31rows, 0.98sec.
