金魚がおおきくなりました
もうポイではすくえないくらいです
まるまると太った金魚さんは
キ ....
立ち尽くす
十字路で
しゃがみ込む
十字路で
何かを落としたようで
何かが零れたようで
....
僕はクレヨン
友達に冷たくされてブルーな気分
ひとりぼっちは寂しいよ
僕はクレヨン
君に ....
いつもよりゆっくりに
同じ場面を進んでいる
足踏みが一歩多いよな
グラ ....
唇に触れ
歯を撫で
咽を滑り
丁寧に体の線を通る水の清らかさより哀しく
わたしの隙間を見せつ ....
なんでなんだろうね。
まあ、この間の続きだけど、昼間の公園も悪くないよね。
犬も猫も見ら ....
受けたくもない
カイゴフクシシの書類に貼る
証明写真を撮るために
3分写真の小部屋に、入 ....
夜の街を歩く僕はがらんどうで、容赦なく風は僕を通り抜けるのだから僕はまさしくがらんどうそのもので、だ ....
今飲んでる。さっき殺めた君の血だよ。
君の最期を看取ってあげた。
死にたくて仕方ない君を ....
私という一艘の船は、ふたたび羅針盤の針を航路に向けるか?
心の空には、あの遠い記憶の鶴が舞い戻っ ....
わたしの持つ薬はどれも白いから
毎晩飲む度にわたしは呆けていく
(わたしがその日あかくてもみどり ....
安っぽいネックレスに
ラズベリーの色がしみついて
ドライブの途中
夜明けを待たずに
....
ユーフラテス川
という川の名前が
何故か印象から消えないのは
ユーラシア
ユグドラシル
な ....
もしもなんて
所詮どこにもない
ここに生きている事実はくつがえらない
わたしたちは観念し ....
いつも同じだった
互いに
別れ際のことばが
見つからなくて
何か言いたげな
眼差しが
さ ....
熱い光はただ重なって
そっと重ねられて
渋滞した道でせわしなく鳴るクラクションも
軽や ....
流線形を手がかりに
ピースを一つはめてみた
ぴったり落ち着くことが楽しくて
暇潰しではなくなっ ....
いつだって僕は
誰かに操られて生きているそばにいてくれる人は
いつもどこかへ行ってし ....
宇宙が目眩をおぼえている間
数億年の細胞 私達はその目眩の中を浮かぶ旋回する銀の羽根
{ルビ彼= ....
秋風が封を切りとる便せんにしるす言の葉紅をさす時
俺は通じゃーねぇさ。
通なんてのはデイ嫌いだ。
寿司?
寿司なんざぁ鉄火巻に決まってろうが ....
今日は会えるかもしれない
期待して、
人混みから少し離れたところで待ってた。
....
碧空を 裂いて美し 白い凧
暮れる夏 散った桜を 思い出す
葉の影に 隠れ取られぬ なす ....
宗教のための宗教(3)
この主題にて,3稿目となる。宗教は何のためになるか、ということで書い ....
割りと定型的な雑的思考…
例えば
「男性はサイズの話が大好きであり、車の排気量、バストサイズ、ミ ....
あるところにえほんつくりのジミーさんがいました
ジミーさんはえほんをつくるのがだいとくい
ひとり ....
黒く太い線で描いた哀色
繊細でいつか途切れてしまいそうな
悲愴ではなくて
黒く太い線で ....
寄り添う時間すら失って
それでもただアナタを想って
近づく程に遠く感じ
それでもアナタの口 ....
冬色に染まった君へ捧げる純憐歌
雪降る金曜日
君は玄関前でずっと待ってた
空晴れた日曜 ....
色のない街は、
誰もがうつむき同じ顔をつくる
雑踏の行きかうコンコースの{ルビ黄泉=こうせん ....
そして中途採用の
行為の繰り返しに 体の奥底からわき出るものを
僕ではないまま手にさせられながら ....
洗練潔白であって
誰からも気に入られた
両性具有の子
孤児のようで、令嬢のようで、
....
詩人さんへの個人的な要望です。
私的国語辞典というか私的定義集というか
使用した言葉の「脚注集」 ....
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