専用線の貨物列車を
雑草の生えた線路の際で見送る
ダダンダンダン
ダダンダンダン
そ ....
祖父は毎日欠かさずに山へ通った。
祖父の自慢の果樹園には、桃、栗、林檎などがなった。
かつては、 ....
平日の真昼間からチューハイ片手に地元を闊歩すれば
ご近所さんの白い白い眼差しを否が応でも全身に浴び ....
自転車のハンドルと
お母さんの間に座る子供
かわいいだけじゃない子供
カルピスをあげたいな ....
影に追われながら月を追います
切り絵のような林の向こう
夜空の手鏡に手をのばし
まぶしさの向こ ....
もう1人の自分を
親指で創りだし
自由に遊ばせてみる
どん底に落としたり
夢を与えたり
....
窓枠の内側に、かすかに、雲が映っていた
薄い生地で出来たカーテンで
僕は太陽の光を避けている ....
後悔するとわかっていても
止められない思いが飛んでいく
羽を持った私の心は
あなたの元へ急ぐ
....
携帯の光に
照らされた
待ち人の
横顔のシルエット
夕暮れの
ショーウィンドゥに
行き交 ....
一 あたし
十 だったら、指で数えて
百 コの飴玉ためてたよ
千 街角に風船飛んで
万 まん ....
末の息子が帰った後は
母さん 堪えるらしい
寂しいらしい
悲しいらしい
飯も作らにゃあ
起 ....
090907
兎の毛を毟る
ハゲタカのよう ....
ひとりのおおかしぎが
海を渡ってきたのを
見ましたか?
それはどんなふうだったでしょうか
....
暗い茂み
あんぐりあいた夜の口
静かに入れば夜の国へとつながっている
夜の国はほんとうの国 ....
散りてなほ 濃き紫の 野牡丹に
風秋なりと 歌ひたれども
....
目を覚ました時には
世界は満ちていた
あなたのあいが溢れだして流れ出して
私は土にしがみついて ....
悲しい音は置いてゆこう
きっと二人で歩めるから
君が痛みの壁にぶつかって
泣きたい夜がきた ....
ゆっくり
ゆっくりと君に針を刺しました
その穴から私の偏愛を注ぎ込みたくて
剥製になった ....
あかん。
あかんあかん、
あかんかんかんかんかん
わたしはもう現実を直視できま ....
夜の揺らぎの隙間を埋めるように
単調な音楽が鳴り響く
傷ついたレコード盤
あ行の旋律
は行の ....
きみをのせているシートは
みどりいろの
初夏が青々として
もしくは はんとうめいの
生は ....
{引用=
星空から
あなたは振り返る
貴女はふりかえる
ともしび ....
各々が異界へと行く書を携えて
書を取ると旅始まるだろう 今 ここで
長い夢の中で ....
ハタチとか
もっと先だと思ってた
どうしよさらばティーンエイジ
陽炎を踏み越え君は手を振って、あちら側へと行ってしまった
家じゅうを掻きまわしつつ探したが ....
ペットを飼うとはどういうことなのだろう
人間以外の生き物と一緒に住むということ
なぜ?
癒し? ....
広場の端まで届く大声を出せ
ボリュームを上げろ
それでもまっすぐ伝えられない
鏡の像のように ....
この題で,この文章を執筆しようと思い立って、ペンを取り上げたのはさっ ....
そんなに難しい事でもないんよ
例えば林檎
本当は色がない
ある波長の光を反射して
目が勝手に ....
秋のある場所に走っていって
風は勇気のありかを知っている
冷めはじめた空気を味見 ....
終わりなんてないんだ
広がり続ける赤いカーペットの上で
コインの光に洗脳されて
朝なんてな ....
13歳冬休み
石油ストーブの温もりで
まどろんでいた
こらから何が始まる?
....
言葉ではない仕草
景色を眺めた貴方は
その判別を迫られ
男と女とが別れた
それを見た私は ....
お帰りなさい
お疲れでしょう
揺り椅子にでもおかけになって
紅茶でもいかがでしょう
お下げを ....
よるのそこにはやわらかなひかりがしづんでいる。
ひかりのまわりのよるはあさをはらんでにごる。
....
君と丸いテーブルで食事をとる。
周りを子供がくるくる回る。
君と丸いテーブルで食事をとる。
....
私顔が汚いって
AV女優みたいな顔してるって
「どういう意味」
「どういう意味、というかとりあ ....
僕は思うことをどこまでも折り返して書き連ねてみる。文章は続いていくのだ、太く長く続いていくことだろう ....
ひとりここには誰もいない
思いながら 僕は
詩作をやめている 暗い僕は
日々を手に そうたやす ....
海で
水死体のことを
恵比寿様とも言いました
福の神です
魚を連れて来てくれるものでもあるの ....
ああ おれはこわれた
二丁目の角で
月見うどんすする スーン
鉄格子の ....
彼女はブランコがお好き
路地裏に佇む溜まり風や
お向かいさんの飼い猫に
思 ....
ながいあいだ 知らずにいた
きっと知らずにいたくて、知らないふり
大学を卒業しても 仕事に糧をえ ....
純白に耀く 胡蝶蘭たち
由夢、ゆめ、さらにゆめ
楽園に捧げる最高の想い
奇跡起きれと祈り続け ....
前の席の隙間から
窓に寄りかかる肩と長い後ろ髪
窓の肘掛けに肘を曲げて置いている
耳にイヤ ....
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